GIGAスクール構想により、小学生からパソコンを利用した教育がスタートしている。
一昔前までは子供が興味を持つものとして、野球・サッカー等のスポーツが大半を締めていた状態だったが、今やプログラミングがランクインしてくるほどである。
我が家の子供は、マイクラ大好きマン故、学校の授業以外でもパソコンを利用することが多く、必然的にプログラムに興味津々となった。
興味あるものを突き詰めることは悪いことではないので、本格的にプログラムを行うための第一歩として「プログラムロボット」を購入した。
Makeblock社の「mBot2」という商品を購入したので、概要とレビューをまとめる。
小学校でのプログラミング教育
プログラミング教育が必修科目となったからといって、全員をバリバリのプログラマーやエンジニアにすることを目的にはしていない。
小学校でプログラミング教育を行う理由は、「プログラミング的思考」を身につけるためである。
「プログラミング的思考」とは、
- 物事を順序立てて整理する
- 整理した結果に対して、試行錯誤を行う
- いくつもの解決方法を見つける
というもので、何もIT・パソコンだけに関する教育ではないのだ。
系統としては算数・理科と同じであろう。
基礎を学んだ上での応用力を育むことで、考える力を身につけることが目的である。
プログラミング教育にはScratch(スクラッチ)
都道府県・学校により授業の内容・使用する教材は異なると思うので、一例として記載する。
我が子が通う小学校では、プログラミング教育のツールとして「Scratch(スクラッチ)」を利用している。
「Scratch(スクラッチ)」は指示・行動が記載されたブロックを組みわせることで、動きを作っていくツールである。
小難しいプログラミング言語などは一切利用せず、パズル感覚でまずは思考を身につけることが出来るので、教育に最適なのである。
簡易的な2Dゲームを作ってみたり、実際にロボットを動かしてみたりということを学ぶことで、楽しみながら学べることが最大の魅力だ。
この教育により、我が家の子供は完全にプログラムに魅了され、もっと学びたい欲を持ち始めた。
プログラミングの課外学習は難しい
学校の授業だけでなく、自ら学びを行いたいと思った場合、①プログラミング教室に通う ②独学で学ぶ かのどちらかになるだろう。
①であれば、「自分が何を学びたいか」・「どのレベルにいるか」によって、教室やコースを選択すれば良いので、教室に入会することのお金条件だけクリアできれば良さそうだが、実は不透明な課題がある。
- プログラミングに興味は持ったけど、具体的に何がやりたいか明確になっていない
- Scratch(スクラッチ)で作る程度のことをもっと突き詰めたいだけ
という感じであれば、教室に入っても熱量やギャップに困惑するかも知れない。
具体的に何を学びたいかを明確に持つことが出来るまでは、学校で学んだことの延長線上を突き詰めるほうが良いと私は考えた。
それならば、教室に通うことなく自宅で楽しく遊ぶ環境が作れれば良いと思い、プログラミングロボットの「mBot2」を購入した。
プログラミングロボット mBot2 とは
「CyberPi」という、多様な機能を持つ汎用性の高いマイクロコンピュータを搭載したロボットを、「mBlock 5」というScratch(スクラッチ)に近いツールを使って動かすのである。
更に、Pythonエディターも提供・利用できるので、Scratch(スクラッチ)風の「mBlock 5」から更に上の段階に進みたいと思った際にも対応が可能。
Scratch(スクラッチ)風の「mBlock 5」で、ロボットを動かすことを目的として遊びつつ、プログラム言語に興味を持って、「学びたい」・「コードを書いてみたい」と変化・向上心が出てきたら、「Python」でロボットを動かしてみることまで実践が出来る。
Pythonを学びたいという考えまで進まなくても、「mBlock 5」だけでも多種多様な遊び方が出来るので、非常にコスパの高い製品である。
mBlock 5の画面イメージ
Pythonエディターのイメージ
プログラミング教育を受け始めた小学生から中・高校生、更にはプログラミング言語を理解した大人までも楽しめるツール・ロボットであると理解してもらいたい。
ただ、「Pythonエディター」を使いたいとなった場合は、プログラム言語を学ぶ必要があるので、その時はプログラミング教室か、別のツールを使って勉強する必要はある。
購入してロボットを組み立ててみた
我が家はAmazonで購入をした。
実物のイメージは下記。
箱の中には、ロボットの各種パーツが入っているので、組み立てを行う必要がある。
組み立てる工程の写真を取り忘れた。
組み立て終わった結果は下記。
小学生低・中学年が一人で組み立てるのは、ちょっと難しいレベルだった。
手順書通り組み立てるだけなのだが、配線を間違えると動かないにも関わらず、手順書が大雑把すぎた。
また、WEB上にも組み立てイメージが掲載されているのだが、手順書と若干異なる部分があったりと我が家は今混乱した。
結果、手順書が正解だったので、購入をされた人には同封されている手順書で作ることをオススメする。
電源を入れると、全面下部のLEDライトが光った。無事組み立ては出来たようだ。
フロントのセンサーが目みたいで可愛い。
mBlock 5でビジュアルプログラミング
「mBlock 5」はブラウザ版とインストール版があるが、我が家は汎用性を考慮し、まずはブラウザ版から利用し始めた。
実際にパソコンで使っているイメージが下記。
Scratch(スクラッチ)でブロックを使ったプログラミングに慣れているので、すぐに利用が出来た。
「だいたい一緒だし、なんとなく触っていけばわかる」という頼もしい言葉を発した子供は、いとも簡単に動作指示を作っていく。
作ったプログラムをロボットに書き込む
パソコンで作ったプログラムをロボットに適用するには、2つの手段がある。
- USB-Cでパソコンとロボットを接続し、プログラムをアップロードする
- パソコンに「Bluetoothドングル」を接続し、無線でプログラムをアップロードする
我が家は今回、①を採用した。
(②のBluetoothドングルがセットになった製品を購入しなかったので)
USB-C接続・アップロードのイメージは下記。
USB-C接続は、プログラムのアップロードだけなく、バッテリーへの充電も行うことが出来るので、一石二鳥ではある。
液晶やボタン・スティックがある部品が「CyberPi」という、マイクロコンピュータを搭載したロボットの核である。
プログラムとしては、この「CyberPi」にて何をしたとき、どんな動きをするかであったり、各種センサーが何を検知したらどう動くかを定義していく感じだ。
例えば、
- スティクを上向きにしたら、10秒間前進して、障害物があれば、90度曲がって前進する
- 三角ボタンを押したら、10回「はーい」となってから、前進を開始する
- 黒い線の下を進み、赤色を検知したら180度回転して進む
というような動作をプログラム出来る。
自宅でプログラミングを更に学びたい子にはオススメ
自分が作ったプログラム通りにロボットが動くというのは、非常に面白く・楽しく学べる。
プログラムはトライ&エラーの繰り返しが基本なので、うまく動作しなかった場合には、
何が原因かを探して、見つけて、修正して、テストして
を繰り返すことになる。
この行動が「プログラミング的思考」を育むことになるので、遊びながら成長できてしまうということだ。
自宅遊びの一つの手段として、学びにつながるツールは親としても安心できる。
少し値が張るのだが、期待以上の効果を得られる製品なので、コスパは高い。
気になる方は下記のリンクから商品ページを確認して欲しい。
入門書籍・Bluetoothドングルはあったほうが良い
今回我が家は、「mBot2」単体を購入したが、使い方の教本となる「入門書籍」とプログラムのアップデートを無線で出来る「Bluetoothドングル」がセットになった製品もある。
今となっては、こっちを買ったほうが良かったと思うところ。
ただ、子供がどこまでハマるかによるので、ハマり度に不安がある場合は単体でも良いと思う。
我が家の子供は、トライ&エラーの鬼だったので、「Bluetoothドングル」が無いと、都度USB-Cを「CyberPi」に接続する行為が必要となり、いつか端子が壊れるのでは?と不安になったので、購入をした。
別売りで購入する場合、Amazonであれば販売されていた。
用途に合わせて揃えてもらえれば、楽しく遊べると思う。
「入門書籍」と「Bluetoothドングル」の利点は、別途記事にしたいと思うので、気になる人はお楽しみに。
では、楽しいプログラミングロボット生活を!!