Windows10からWindows11へのアップデートは無償で提供されている。しかし、対応端末の要件が結構シビアなのが難点である。
端末が要件を満たしていない場合、無償提供されているアップデートツールをそのまま使っても弾かれる。
今回は、私の備忘録の意味も込めて、Windows11非対応PCを簡単にアップデートする方法を必要情報だけに絞って簡単にまとめる。
私自身、実施するまでは「小難しいことをしなければならないのか?」と思っていたが、めちゃくちゃ簡単だったので、興味がある人は自己責任の範囲で試して欲しい。
2022年9月25日更新:一部対策が入ったので手順を修正
正式なWindows11アップグレード対応要件
私の保有パソコンもそうなのだが、だいたい5年以上前のパソコンであると、アップグレード対象の要件を満たさない端末が多くなる。
Windows11アップデート対応は、かなりシビアな条件をクリアしなければならない。
求められるスペックとしては
CPU:Intel:第 8 世代以降、AMD:Zen+以降
メモリ:4GB以上
ストレージ:64GB以上
TPMバージョン:2.0 等
上記のような細かい条件はあるが、一つ一つ確認することは必要ない。
TPMバージョンって何?って人が一般的だとは思う。
そんな細かい内容の確認に時間を使うのはもったいない。
何故なら、インストーラーを使ってインストールしてみれば、対応可否は一発でわかるのだから。
結果、適用していなければインストールできないだけで、何か不具合やパソコンが壊れるといったことはない。
とりあえずやってみれば良い。
ということで、実施手順を以降に記載していく。
インストーラーをダウンロード
下記Microsoftの公式リンク
もしくは、ブラウザで Windows11 と検索すれば、(広告を除いて)トップに表示されるので、ダウンロードページへ遷移できる。
ダウンロードページへ遷移したら、上から3つ目にあるイメージ(ISO)をダウンロードして、下記のように(multi-edition IOS)を選び、「ダウンロード」を押下
言語の選択で「日本語」を選び、「確認」を押下
ダウンロードボタンを押下し、ダウンロード
ISOファイルを解凍し、中身を別フォルダに保管
※下記イメージでは「新しいフォルダ」に解凍した
setup.exeを実行して、アプデ対象可否を確認
ISOファイル内のsetup.exeを実行
指示に従って「次へ」等を押下していった結果、下記NG画面が出た場合は非対応パソコンということになる。
※そのままインストールできるならば、対応パソコンなのでインストールを進めてOK
上記の通り、要件を満たしていませんと表示されたら、以降の手順を進める。
appraiserres.dll ファイルを削除の中身を削除
2022年9月25日更新箇所
ISOファイル内の「sources」フォルダを開く
appraiserres.dll ファイル を削除 の中身を削除
①appraiserres.dllファイルをメモ帳などで開く
②メモ帳内の文字・コードを全て削除(Ctrl+Aで全選択し、Deleteで削除でもOK)
③ファイルを上書き保存。
appraiserres.dll ファイルは残したまま、中身を空っぽにする必要がある。
ファイルが削除されていると再作成されてしまい、エラーが発生する。
再度setup.exeを実行(注意箇所が1つある)
再度setup.exeを実行
注意点
画面中央より上にある「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」を必ず先に押下
※「次へ」を押下してはダメ
「今は実行しない」を選択し、「次へ」を押下
※ここで選択を間違えると、先に削除した appraiserres.dll ファイル を再作成し、要件を満たしていないとしてインストールが出来ない
適用される通知とライセンス条項に「同意する」
待つ。
インストール準備完了の画面にて「インストール」を押下
更新プログラムの適用後、Windows11へアップデート完了
Windows11非対応パソコンでもアップデートは出来るし超簡単
上記に記載した流れで非対応パソコンでもアップデートできるので、試して見る価値有りだ。
「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」を必ず弄ることを忘れなければ、誰でも出来る内容だ。
レジストリを変更したりする上級者向け操作が一切不要なので、Windows11を使ってみたいという人には良いと思う。
ただし、公式が推奨していない手法なので、あくまでも「自己責任」であることを認識した上で実施して欲しい。
Windows10に戻したい場合
Windows11へアップデート後でも10日間以内であれば、Windows10に戻すことが出来る。
Windowsボタンを押下し、「設定」を開く
「回復」を押下
「復元」を選択し、画面の指示に従って進める
この手順でWindows10に戻すことも出来るので、Windows11を使ってみた結果、
- 使用ソフトが対応していない
- スペック不足を感じる
ということがあれば戻すのも一つの選択である。
簡単にアップデートできて、万が一のリカバリーも容易なので、自己責任ではあるが、おすすめの方法だ。
Windows11へのアップデート後の経過記事
続編の記事として、結局Windows10に戻した事実を記事にした。
インターネット接続に不具合が発生したことが理由である。
詳細を知りたい人は続けて読んで欲しい。