人類が生み出した至高の衣類とは何か。
私は「電熱ジャケット」だと思っている。
素材・ボリュームでしか調整出来なかった保温性能に、電気の力で革命を起こしたのである。
一度使い始めたら離れることは出来ない。中毒性のある衣類だ。
今回は、電熱ジャケットではなく、普段着を電熱ジャケット化することが出来るアイテムをおすすめ品として紹介する。
モバイルバッテリーで名が知れている CIO からリリースされている 「WEARHACK」 という商品である。
電熱ジャケットはダサい
電熱ジャケットの虜マンである私は、機能性を重視して衣類を選定している。
本ブログでも紹介している Warm Geek ・ アイリスオーヤマ マウンテンヒートパーカー ・ ワークマン ヒータースーツジャケット 等 どれもお気に入りの電熱ジャケットだ。
機能性だけを重視したら、電熱ジャケットがなぜ「人類皆一着の衣類」にならないのか疑問に思うところであるが、理由は明白である。
オシャレではない。
むしろ、ダサい商品が多い。
というのが実態だからだ。
Amazonや楽天等で「電熱ジャケット」・「電熱ヒーター」と検索してみると、怪しい中華製品が多い。
そして、ジャケット・ベスト等のデザインも、まったくオシャレじゃない。
中高生が買うような「チャックやポケットが無駄に多い形状」だったり、「なぜそこにラインを入れる」というようなデザイン。
また、商品紹介ページには、どこが電熱箇所かわかるように、合成映像を組み合わせているパターンが多く、オシャレに見せる気が無い。
これでは機能性を重視する人以外は買わない = おしゃれさんは買わない
私が利用している電熱ジャケットは良く言って普通
本ブログで紹介している Warm Geek ・ アイリスオーヤマ マウンテンヒートパーカー ・ ワークマン ヒータースーツジャケット は、決して見た目がオシャレな訳ではない。
ただし、許容できる範囲のシンプルな見た目なので、愛用をしている私は、「ダサいおじさん・ダサラリーマン」にはなっていないと思う(そう思いたい)。
実際のイメージは下記。
Warm Geek
アイリスオーヤマ マウンテンヒートパーカー
ワークマン ヒータースーツジャケット
というように、特徴の少ないシンプルな見た目である。
別に不満はないのだが、「普通の見た目の人」の域を出ないので、オシャレさんには物足りなくなるだろう。
シンプルな服を着続けていると、好きなブランド・好みの形状の服を選びたくなってくるのが人間心理。
でも機能性は求めたい。
人間は実にわがままである。
しかし、そんなわがままを実現する製品がある。
それがCIO からリリースされている 「WEARHACK」である。
CIO WEARHACK とは
製品のキーワードは
お気に入りの上着がヒーターに 取付脱着可能な電熱ヒーター
その特徴は
- お気に入りのアウターを温かに
- クリップで取付脱着可能
- 速暖
となっており、普通の服を電熱ジャケット化する製品だと思ってもらえれば良い。
クラウドファンディングにて多数の支援者を集め、製品化に成功し、市場にリリースされた。
製品コンセプトは超魅力的。
では性能はどうだろうか。試してみないとわからないので、実際に購入をして使ってみた。
CIO WEARHACK を開封
CIO WEARHACK は薄く軽いので、下記のようにパウチされた感じで届く。
中身は、「本体+電源コントローラー」・「取扱説明書」となる。
無駄なものが一切なく非常にわかりやすい。
電源部には、本体と接続するコードがつながっており、更に給電に必要なモバイルバッテリーと接続するコードが伸びている。
コードは電源部に巻き付けることが出来るので、使いやすい長さに調整が可能。
下記は最大まで伸ばしたイメージ。
商品としては非常にシンプル。
1点、他の電熱ジャケットと異なる点がある。
それは、モバイルバッテリーとの接続端子がUSB-Cになることである。
少し古い、安価なモバイルバッテリーだと出力端子はUSB-Aしかない場合が多い。
また、CIO WEARHACK はCIO製のモバイルバッテリーの利用を条件としているので、持っていない人は併せて購入をする必要がある。
CIOのモバイルバッテリーを既に所有している人であれば、CIO WEARHACKだけ購入すれば利用できるが、持っていない人は併せて購入する必要がある。
もちろん私は、併せて購入した側の人間である。
購入したモバイルバッテリーは、取扱説明書に推奨品として記載があった、SMARTCOBY Pro 30W である。
SMARTCOBY Pro 30W の概要
モバイルバッテリーの SMARTCOBY Pro 30W はCIO WEARHACKだけでなく、他の電熱ジャケットにも重宝されるモバイルバッテリーだ。
10,000mAhの容量を持っているのに、とにかく小さくて軽い。
電熱ジャケットにとって、モバイルバッテリーが小さく軽いことは非常に重要である。
私はSMARTCOBY Pro 30Wを、CIO WEARHACKへの給電の為に購入をしたが、その出来の良さに感動したので、詳細は別途記事にする。
参考に、どれだけ小さいかが分かるように比較画像を載せる。
- 左:Xiaomi出資のブランド「ZMI」の10000mAhタイプ
- 真ん中:CIO SMARTCOBY Pro 30W
- 右:iPhone SE2
となり、圧倒的な小ささ。
厚みに関しても比較イメージを載せる。
左右の2つと比較すると、倍以上の厚みがある。
小ささの反動は厚みだが、正直この程度の厚みならば何も気にならない。
CIO SMARTCOBY Pro 30W おそろしや。
CIO WEARHACK を普通の服に取り付けてみた
話を戻す。
CIO WEARHACK を実際に取り付ける。
今回取り付けて検証をしてみたジャケットは、長年内容しているpatagoniaのトレントシェルジャケットである。
下記が CIO WEARHACK を取り付ける前の姿。
タグ部分に引っ掛けるところがあるので、今回はここに取り付けを行う。
CIO WEARHACK のクリップをタグに引っ掛けて取り付ける。
取り付け後のイメージは下記。
実際に取り付けた結果の全体像が下記。
たったこれだけで取り付けは完了。
たまたまだが、patagoniaのロゴの色とWEARHACKのロゴの色がマッチし、純正品のような色合いに!
タグに取り付けが出来ない服は、少し後ろから見えてしまうが、襟につけることも可能。
CIO WEARHACKを取り付けたことで、普段は薄手の機能性ジャケットとして利用していた服が、
薄手の機能性電熱ジャケット
へ変貌を遂げたことになる。
CIO WEARHACK の電源コントローラーとモバイルバッテリーの収納
CIO WEARHACK 本体とコードで接続されている電源コントローラー(リモコン的なやつ)の取り付け・収納。
モバイルバッテリーの接続・収納。
この2つが出来れば、電熱の利用が可能になる。
どこに取り付けるか、収納するかは服や好みによるが、一般的には内ポケットに取り付け・収納するのが無難だろう。
今回例にしているpatagoniaのトレントシェルジャケットは、内ポケットが無い。
しかし、わきの下に通気性を求めるときに開くことが出来るファスナーがついているので、そこから外ポケットに電源コントローラーを出して、モバイルバッテリーと共に収納する方法をとった。
脇からコードがジャケットの外側に出ていることが分かると思う。
イメージが分かりやすいように、電源コントローラーは付属のフックを使ってポケットにはめてみた感じ。
ポケットに収納したり、どこかに挟んだりして取り付けることが出来るので、汎用性が高い。
電熱ジャケットだとボタンの位置が固定されているので、場所によっては使いにくい製品もある。
これなら自分の使いやすい位置で操作が出来るので、ノンストレスで利用が出来る。
CIO WEARHACK の温度調整方法
温度マーク(下記イメージだと赤色になっている)を押して設定温度を変更できる。
設定温度は3段階の調整ができ、設定によってマークの色が変わる仕様。
CIO WEARHACK のタイマー設定方法
電熱ジャケットを利用したことがある人ならわかると思うが、「電源を切り忘れる」ことが稀にある。
通勤の帰りに電源を入れようとしたら「朝からつけっぱなしでバッテリー切れ」ということを私は何回か経験したことがある。
CIO WEARHACKはありがたいことに、このような細かい配慮もされておる。
このタイマー機能は地味にありがたい。
日常生活において120分連続で発熱させる使い方をする人は、ほとんどいないと思う。
通勤の間・屋外を移動しているとき利用する場合であれば、このタイマー設定が電源の切り忘れの保険になる。
いざ発熱させようとしてバッテリー切れの絶望感を味わうことなく利用できるのは幸せだ。
私、これから幸せになる。
CIO WEARHACK は暖かいのか
多くの電熱ジャケットと異なり、発熱する箇所が首元から背中にかけての範囲になるため、それだけで暖かさを感じることが出来るかは、使ってみないとわからない心配事だった。
しかし、実際使ってみると、そんな心配は杞憂であったという結論に至った。
ポイントは2点
- 首元から背中を暖めると、体全体がポカポカする
- 電熱部がインナーとジャケットの間に入るので、確実に体に当たり熱を感じやすい
首を暖めるというのは、ものすごく効果的なのだと実感した。
最高温度の設定では暖まりすぎて、中・低で運用すれば良いかもと思うほどの性能。
※CIO WEARHACKは、最高設定温度にした場合は10分後に自動で中温になる仕様
保温性の高い服に取り付ければ、暖かさを保ってくれるので、常時発熱をしていなくても十分に暖かい。
結論としては、「買い」の一択だと私は評価する。
CIO WEARHACK 欠点は着用時の気遣い
電熱部が後付けとなり、がっちり固定されていないので、服を羽織った際にうまく背中全体に当たるように気を付ける必要がある。
「くしゃっ」となって全然体に当たっていないと効果半減だ。
スマートにスッと背中にきれいに当たるように着用するには、慣れとコツが必要。
克服してしまえば欠点の無い商品と言ってしまっても過言ではない。
CIO WEARHACK は服に取り付ける以外の使い方も出来る
ブランケットの中に入れてみたり、椅子の上に敷いてみたり、ズボンの中に入れて腰を暖めてみたりと、様々な用途・使い方が出来る。
後付けだから出来る汎用性。
要はホッカイロ的な使い方が出来ると思ってもらいたい。
実際私も椅子に敷いてお尻を暖めてみたところ、めちゃくちゃ暖まる。
ただ、仕事中・デスクワークでお尻が暖かいのは、眠気を誘うだけだったが(笑)
CIO WEARHACK は電熱ジャケット初心者にも最適
CIO WEARHACKは、電熱ジャケットの素晴らしさを実感・理解している人にはもちろん、一度も利用したことがない人にもお勧めしたい一品である。
寒い時期の厚着が嫌な人、屋内外でのジャケットの着脱が面倒な人には、ピンポイントで刺さると思う。
後付けだからこその汎用性も大きな魅力となるので、興味を持った人は是非購入をしてみて欲しい。
モバイルバッテリーは、CIO製の利用が必須とされているので、持っていない人は下記も併せて購入する必要がある。
CIO WEARHACK と モバイルバッテリー 併せても1万円しない価格も嬉しいポイント。
普段着を暖かくして、この冬は過ごしてみては。