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【レビュー】パーティション管理ソフト MiniTool Partition Wizard 無料版

2024年6月2日

世間一般の人にはほぼ無縁なのかもしれないディスクのパーティション管理。ただ、その必要性・重要性を知ると、「最低限OSとデータ領域はドライブ(パーティション)を分けておいた方が良い」・「バックアップ単位でドライブ(パーティション)を分けた方が管理が容易」であることがわかってくる。

パーティション管理はWindowsの標準機能やコマンドプロンプトを用いたコマンド操作で行うことも可能なのだが、前提知識を必要としたり、慣れないと失敗する可能性がある。そんなの怖い!!

パーティション管理に慣れていない人はどうすればよいか? 必死に学ぶ!慣れろ!! と一昔前では言われたところだが、時代は変わった。パーティション管理を容易に行えるソフトウェアがあるのだ。そして、基本機能は無料で利用可能という大盤振る舞い。いい時代だ。

今回は無料で利用できるパーティション管理ソフト「MiniTool Partition Wizard」のレビューを行う。実際に操作をしたイメージも載せながら説明をするので、ソフト選定の参考にして欲しい。

MiniTool Partition Wizard とは

カナダと香港に拠点を構える「MiniTool® Software社」からリリースされているソフトウェア。ディスクやパーティション管理、データ復旧、データバックアップの分野を得意とする企業で、私自身も現在進行形で利用しているソフトがいくつかある。

確かな技術力と使いやすい製品が売りのMiniTool社製品だけあって、「MiniTool Partition Wizard」も同様に手軽・簡単に利用が可能。また「MiniTool Partition Wizard」は無料でお試しだけでなく、パーティション管理の統合・分割等の基本機能がずーっと無料で使えてしまう。有料版もある為、機能の違いを一覧にすると下記の通り。

下記イメージの緑枠の範囲がプロ版で追加される機能。赤枠がプロ・プラチナ版で追加される機能である。

無料版の範囲でパーティションの新規作成(分割)・削除(統合)・フォーマット、移動・サイズ変更・拡張という必要となる基本機能が使えてしまうのだ。有料のプロ版はOSをコピーする機能が追加される。最上位のプロ・プラチナ版になると更に復元が可能になると思えば良い。

目的・用途によってはOSコピー、パーティションの復元は重宝する機能だが、簡単なパーティション統合・分割であれば十分。結果、無料版の範囲で大多数の人が利用出来てしまうという超ありがたいソフトである。

以降で「MiniTool Partition Wizard」のインストール手順と実際に使用したイメージを解説する。

MiniTool Partition Wizard 無料版 のインストール

インストールの手順は画面の指示に従って進めていくだけなので非常に簡単。

下記URLリンクのダウンロードボタンを押下し、インストールexeファイルをダウンロード

ダウンロードされた pw-free-online.exe をダブルクリックで実行

言語(初期値は日本語)を選択し、「OK」を押下

「無料版のインストールを続行します。」にチェックを入れ、「次へ」を押下

そのまま「次へ」を押下

インストール先フォルダにこだわりがなければ、そのまま「次へ」を押下

ダウンロードを待って、終了したら「完了」を押下

これだけである。超簡単。

パーティションの統合と分割

ディスクのパーティション管理を行う際に多い操作が統合と分割であろう。もちろん、その程度の操作であればWindows標準のディスクの管理やコマンドプロンプトでのコマンド操作でも可能である。ただし、統合される側のデータがフォーマットされてしまったり、手順を間違えると大惨事に陥ることから万人が気軽に行える操作ではない。

製品概要で記載した通り「MiniTool Partition Wizard」は、わかりやすい画面と操作で誰でも簡単に実施出来るのが特徴である。実際の操作画面を載せながら統合と分割を行っていく。

実施内容の整理

下記ディスクの管理画面にて、赤枠で示したディスク1(3TB)のG・X・Zドライブを使っていく。Gドライブのみ7GB程データが格納されている環境を作った。

この3つのドライブを使って、3パーティションを1つに統合し、その後2つに分割を行っていく。

パーティションの統合

最終的に一つのパーティションにしたい為、まずはXとZドライブを統合する。Xドライブを選び、左側のメニューから「パーティション統合」を選択。子画面が表示されるので対象の物理ディスクを選び、「次へ」を押下。

統合により吸収されるパーティション(今回はZドライブ)を選択し、「完了」を押下。

ホーム画面に戻るので「適用」を押下し、確認子画面で「はい」を押下し実行

実行中は下記子画面で進捗が表示される。完了したらOKを押下。

実行の結果、無事統合が実施され500GBの領域が出来上がっている。ドライブからは外れた状態になっていた。

操作の感想

想像以上に分かりやすく簡単にパーティションの統合が出来た!!

画面で対象を確認しながら操作が出来るので、誤って逆転統合した等のミスが防げる。

Xドライブ(500GB)へGドライブ(2300GB)を統合する

では、更にGドライブを統合するとどうなるのかを確認する。通常統合により取り込まれる方は、フォーマット扱いでデータが消える。Gドライブを先ほど統合した領域へ統合する。先ほどの統合した時点ではドライブに割当たっていなかったので、500GBをXドライブとして再設定して統合を実行する。

下記の通り、Xドライブに7GB程データが入ったGドライブを統合する。これによりGドライブ側のデータは残るのか?消えるのか?を確認する。画面下部に「選択されたパーティションの内容を保存するフォルダの名前を設定してください」とあったので、「Gドライブデータ」と入力して完了を押下。

その結果、Gドライブの全量がXドライブに統合されたが、元のGドライブにあったデータは先ほど名称を決めた「Gドライブデータ」フォルダにしっかりと格納されていた。統合によるデータ損失のリスクが無い。

MiniTool Partition Wizard 無料版 めちゃくちゃ使い勝手が良くて優秀。

Windowsの標準機能やコマンドで操作するより簡単だし間違えにくい。これが無料の範囲で行えるので、使わない理由が無い!!

パーティションの分割

上記で1つに統合したパーティションを分割する。分割はWindowsの標準機能で実施しても、保存データ分の容量が元ドライブにあればデータの損失は無い。その為、わざわざツールを使う必要は無いと思うところだが、「MiniTool Partition Wizard 無料版」は圧倒的に操作性が簡単・楽であった。マウス操作でそれぞれのパーティション容量を決めることが出来るので、視覚的に作業が出来てしまうのだ。

対象のボリュームを選択し、画面左側の「パーティション分割」を押下。表示される子画面の赤枠・矢印で示した箇所をマウスでドラッグして位置調整をすれば、パーティション容量も変更されるのである。非常にわかりやすい。

「適用」を押下すると実行される。

完了すると、下記の通り簡単に新しいドライブが出来上がっている。

分割も操作感がわかりやすく、誰でも簡単に出来る!!

ミスをしないために「MiniTool Partition Wizard」を使うのは効果的である。

MiniTool Partition Wizard の総評

「MiniTool Partition Wizard」は、ディスクのパーティションソフトウェアとして「無料で使える」ことが非常にインパクトを持っている。ただ、特徴はそれだけではなく「わかりやすい使い勝手」・「簡単な操作性」にあると私は感じた。実際に使ってみて、取扱説明やヘルプを確認することなく直感的に操作出来たのだ。

パーティション管理は、そんなに頻度の高い作業ではない。その為、Windowsの標準機能やコマンドでの操作や出来ることの範囲など、いざやろうと思うとうる覚えだったりする。怪しい記憶・知識に頼るくらいなら、ツールを使った方が100倍安全で安心。

最低限の機能であれば無料で使える「MiniTool Partition Wizard」は、おすすめの逸品と言って過言ではない。ツール選定に迷っている人は、是非試してみて欲しい。

それでは、良きパーティション管理生活を!!

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