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ドコモ新プラン(irumo・eximo)を加味した主要3キャリアのプラン比較【2023年6月版】

ドコモが2023年7月1日(土)より提供を開始する新プラン【irumo(イルモ)】・【eximo(エクシモ)】を発表した。

これにより主要3キャリアのプラン構造がどのようになったかを整理する。
そして、今新規・MNPをするならばどこのプランがお得なのかを考察する。

図を使いながら簡潔にまとめるので、ざっくり現状把握したい人は読み進めて欲しい。

ドコモの新料金プラン(irumo・eximo)概要

公式ページより引用

データ利用量が少なく、かつ低廉な料金をお求めのお客さま向けの新料金プラン「irumo(イルモ)

データ利用量が少ない方から、外出先での動画視聴などデータ利用量を気にせず無制限で使いたい方まで、お客さまの多様なニーズにお応えする新料金プラン「eximo(エクシモ)

この2つの新料金プランが2023年7月1日から提供開始となる。

既存の格安SIMブランドとしてリリースしている「ahamo」を含めると、ドコモは3つの料金プランから用途に合わせて選べることを売り文句としている。

各プランの容量・料金プランを整理すると下記表の通りとなる。

割引適用後の料金を見ると、「irumo」の価格がMVNO並みに魅力的な金額にも思えるが、あくまで割引が適用された場合である。

最大割引を適用するには、

ドコモ光セット割(-1,100円)

dカードお支払割(-187円)

の契約が必須となる。dカードお支払割はそこまでハードルが高くないが、ドコモ光セット割は固定回線になるので万人が選択できるものではない。

結果としてズブズブのドコモユーザーでないと、割安の恩恵は受けられないプランということだ。

また、料金プランを3つにしたとシンプル化を謳っていながら、結局は適用できる割引によって料金が変わるという複雑さを持ち続けている。

情弱から金をむしり取る姿勢は相も変わらずといった印象。

他キャリアの au・ソフトバンク と比較するとどうなのか?を確認すべく、2社の既存プランの概要もまとめる。

auの料金プラン概要

公式ページより引用

auはサブブランド含め3つのブランドでプランをリリースしている。

各プランの容量・料金プランを整理すると下記表の通りとなる。

・データ通信無制限と高品質回線の提供を目的とした「auプラン(使い放題MAX)

・月々20GBまでならお得なプランで契約出来る 「UQ mobileのプラン

・使い方を自由に組み合わせる・必要な時に容量を購入する新たなスタイルの「povo2.0

となっている。

UQ mobileが6月から新料金プランになったが、内容は改悪である。povo2.0以外は際立った魅力が無いプラントなった。

あえて1つだけお得感を感じることが出来るかどうかのプランが、UQ mobileのコミコミプランだ。

10分以内なら国内通話無料が含まれて20GB 3,278円は、通話とデータ通信をそこそこする人にとっては刺さるプラン。

ahamoの5分無料ではちょっと短いと感じていたユーザーにとって、少しの差額で10分にアップグレードするのは嬉しい。

ただ、そのようなニーズを持つ人は大多数ではないので、総合的には微妙と言わざるを得ない。

ソフトバンクの料金プラン概要

公式ページより引用

ソフトバンクもサブブランド含め3つのブランドでプランをリリースしている。

各プランの容量・料金プランを整理すると下記表の通りとなる。

・データ通信無制限と高品質回線の提供を目的とした「メリハリ無制限

・中容量25GB付近までならお得なプランで契約出来る 「Y!mobileのプラン

・容量と料金を明確・安価に提供する「LINEMO

となっている。

無制限プランは割引を適用すればドコモ・auと変わらない価格。

サブブランドのワイモバイルは割引適用をしないと価格は微妙なので、非常に中途半端。

本家含め、ソフトバンクサービスを併用するか、家族を巻き込んだ契約をしないと、お得感は薄い。

反面、LINEMOは月々必要なデータ容量がちょうど3GB・20GB以内という人には安くて刺さるプラン。シンプルで分かりやすい。

キャリア3社の料金プランを比較

3社のプランを見てきたが、結果としてどこが優れているとは言いにくい状態。

月々のデータ通信が少ない人はドコモのirumoが良いのか?と思える部分があるが、povo2.0にはやはり価格だけでは勝てない。

ただし、都度必要な時にトッピングするプランは、面倒で抵抗がある人がいるのも事実。

自分の使い方は各社のどのプランに合うのか、正直わかりにくい。

まぁ考えることを止めさせて、高い料金を支払わせることがキャリアの狙いなので、そう思ってしまった時点で負けである。

キャリアに騙されないようにするための最低限の知識として、各社プランがどうなっているかを把握しておくことは必須。

超ざっくりだが下記に3社のプランの位置づけを整理したので、参考にして欲しい。

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横軸にデータ容量記載し、各社のプランがどこに位置するかをプロットし・そのプランがいくらかを記載している。

一覧に並べた結果、黄色網掛けにしている個所がそのデータ容量でおすすめ(安価)のプランとなる。

このように比較してみると、

  • 0GB~2GB以下 :  irumo・povo2.0
  • 3GB以下 : povo2.0・LINEMO、割引適用が可能ならばirumo
  • 4GB~15GB未満 : お得なプランは無い
  • 15GB以上 : ahamo・Y!mobile・LINEMO
  • 無制限 : どのキャリアもほぼ同じ

という結果である。

この結果から一つだけ言い切れることは、

間違ってもドコモの新料金プランの「eximo」だけは、無制限以外のプランで契約してはいけない

ということ。

従来の料金プランである「ギガホライト」と同じように、最大割引適用という状態であっても割高なプラン。

ここだけに注意をして、あとは自分に最適なデータ容量・最大割引適用可否を確認し、どこのキャリア・プランが良いか選択をして欲しい。

金額を最優先にするならば、MVNOを活用

MVNOの代表格である OCN モバイル ONE がドコモに吸収されたことで、選択肢が1つ無くなってしまったが、まだまだ活気のあるMVNO業者はたくさんある。

  • IIJmio
  • 日本通信
  • mineo
  • NUROモバイル
  • イオンモバイル

等が現時点でメジャーどころと言って良いだろう。

ただし、MVNOはその安さから回線品質は最低限と思って契約しないと、使ってみて後悔をすることになる場合が多い。

不安に思う人は、とりあえずは3大キャリア・サブブランドでの検討をするのが安全。

しかし、安心だからと言ってまったくお得感の無いプランで契約するのだけは避けるべき。

契約変更・MNPを考えている人は、本ブログに記載している各社の比較一覧を参考にして、検討をして欲しい。

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