中国初のオーディオメーカーであるQCY社のANC搭載完全ワイヤレスイヤホンのレビューを行う。
高額なイヤホンが高品質であるのは当たり前。安価であるにも関わらず高額イヤホンに引けを取らない品質の商品を見つけることが、ガジェット好き人の楽しみ。
今回紹介する「QCY MeloBuds ANC(HT05)」は、そんなガジェット好き人にとってドンピシャに刺さったワクワク商品だった。
- AppleのAirPodsが高くて買えない
- ANKERのイヤホンも最近は高すぎる
- 怪しい中華製品に手を出すのは怖い
そんな風に思ったり感じている人は是非参考にして欲しい一品である。
QCY社とは
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QCYは中国を拠点として国内外でBluetoothイヤホンやワイヤレスイヤホンなどのオーディオ製品を提供している企業。
QCYという名称には
- QはQUALITY(品質)
- CはCREATIVE(創造)
- YはYOU(あなた)
が込められており、お客様のために創造性のある高品質な製品を提供するという理念を持って活動しているとのこと。
2017年12月には日本法人となるMIRISE株式会社を立ち上げている。
今回、QCY社さんより「MeloBuds ANC(HT05)」というANC搭載完全ワイヤレスイヤホンを提供してもらったので、使用感と他製品との比較をレビューする。
QCY MeloBuds ANC(HT05)の概要
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製品の主な特徴は下記6点
- 4種類・3段階のアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)搭載
- 大型の10mmダイナミックドライバー搭載
- ノイズリダクション機能を搭載したクリアな通話音質
- 短時間充電・長時間再生
- 専用アプリで音域調整が可能
- 5,000円以下で購入可能という市場価格ブレイカー
各機能の詳細は後述するが、先に全体的な結論を述べるとするならば、
5,000円以下で購入出来る「ほぼ全部入りの完成されたワイヤレスイヤホン」
と言い切ることが出来る。
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有効期限 : 2023/6/28 00:01 JST~2023/7/03 23:59 JST
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※通常価格:6580円が、クーポン適用で:4,351円で購入可能
「ほぼ全部入り」とは具体的に何を意味しているのか。以降で説明をする。
QCY MeloBuds ANC(HT05)の外装
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パッケージはシンプルである。
パッと見た感じでは「本体」と「ケース」のみが同封されている。必要最低限にめちゃくちゃ簡素化された製品なのか?とびっくりしたが、裏面の蓋を外すと「充電用のUSBケーブル」と「交換用イヤーピース」・「取扱説明書」もしっかり同封されていた。
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取扱説明書に関しては日本語表記が現時点では無い。7月中旬には日本語版に差し替える予定のようである。
今時点はAmazonの商品ガイドとドキュメントからPDFファイルがダウンロード可能。
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ケースとイヤホン本体
ケースの外観
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非常にコンパクトでシンプルな作り。QCYのロゴが某NHKのロゴに似ている気がする。
ケースを開くと
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イヤホン本体が入れやすい・取り出しやすい「置くタイプ」であることが分かると思う。
私がメインで利用しているSOUNDPEATS Capsule3 Proのような「差し込むタイプ」と比べ、「置くタイプ」は非常に使いやすいことを実感した。
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イヤホン本体をケースから取り出したイメージ
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無駄な装飾や仕掛けは一切無い。非常にシンプルで統一された色合いと風貌。
TPO関係なく取り出し・装着出来るのは使いやすい。
QCY MeloBuds ANC(HT05)の装着イメージ
実際に耳に装着したイメージが下記。サイズ感の参考になれば幸い。
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大きすぎず・小さすぎず。手ごろでちょうど良いサイズ感。
質感はマットな加工で安っぽく見えない。
装着してみて気づいたのだが、片耳の重量が5gしかなく、着け心地も非常に良く快適なイヤホンだ。
ちなみに、私がメインで利用しているSOUNDPEATS Capsule3 Proの装着イメージは下記。
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中央の金色装飾がアクセントになっており、目立つ感じ。
どちらが良いかは好みによるが、QCY MeloBuds ANC(HT05)はシンプル故に万人に合うと言っても良いだろう。
アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)
ここからはイヤホンの機能面に関しての説明と使用した感想をまとめる。
QCY MeloBuds ANC(HT05)には4つのANC設定が存在する。
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設定はQCY専用アプリで行う必要があるが、操作性は非常に簡単。
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室内・通勤・騒がしい・風切り音カットの4種類から選択可能で、強度は3段階で調整が出来る。
ノイズキャンセリングの性能
「騒がしい」・「強度3」で利用をすると、周りの音はほぼ聞こえなくなった。非常に強力に効いていると実感出来た。
道を歩きながら音楽を聴いていると、車の接近・通過の音に気付けないので、身の危険を感じるレベルに周囲の音をカットしている。
風切り音も結構抑えてくれており、余裕の許容範囲である。
5,000円以下のイヤホンと考えると、この性能は圧巻!!
大型の10mmダイナミックドライバー搭載の音質
どのような音楽を聴くかによって評価はまったく異なってくるので、私は様々なバリエーションの音がある下記音源を聞いて評価をした。
Mrs. GREEN APPLE - ブルーアンビエンス(feat. asmi)
男女のボーカルで音程が右往左往するので、音の聞き分けにはもってこいの一曲。
QCY MeloBuds ANC(HT05)の評価
全体の感想としては、「フラットな音を出し続ける優等生」だと判断。
他のワイヤレスイヤホンとの比較としては、安価ながら「全てがちょうどいい」と私自身が評価している「Anker Soundcore Life P2 Mini 」に非常に似ている音質である。
中・高音域はクリアに聞こえる
ボーカルの声・主旋律のメロディーは非常に聞き取りやすい。
高音でノイズが入ることも無ければ、強すぎてバランスが崩れていることもない。
何も邪魔をしていないフラットな音だと評価出来る。
低音は少し物足りないがイコライザーで劇的に変化
バスドラムやベースの低音も問題なく聞こえるのだが、少しパンチが足りない。
バスドラムの弾ける音を受けることが出来なかったので、物足りなさを感じざるを得ない印象だった。
しかし、QCY専用アプリにてカスタムサウンドを「ベース」にするだけで、低音が理想的な強度に変化した。パンチも出てきた。
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「全てがちょうどいい」としている「Anker Soundcore Life P2 Mini 」には出来なかったイコライザーの設定にて、低音強めのイヤホンに変貌を遂げることが出来た。
その結果、私がメインで利用しているSOUNDPEATS Capsule3 Proと比較しても劣らない音質となった。
5,000円以下でこの音質は価格破壊の一言に尽きる。
ノイズリダクション機能搭載の通話音質
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- ノイズリダクション機能を搭載した6つのマイク(各イヤホンに3つずつ)が周囲の雑音を除去し、通話相手によりクリアな音声を伝える
- 独自の風切り音防止設計により、風速45km/s相当の状況でもクリアな通話品質を保つ
性能を確かめるべく、環境音として電車の走行音と扇風機の風を流した状態で音声を録音してみた。
他製品との比較として「Anker Soundcore Life P2 Mini 」・「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」も使って録音データを作成する。
また、iPhone直の録音も載せる。電車音がどの程度かを確認する基準として欲しい。
iPhone
QCY MeloBuds ANC(HT05)
Anker Soundcore Life P2 Mini
SOUNDPEATS Capsule3 Pro
特徴通りQCY MeloBuds ANC(HT05)が環境音(電車音)を大幅にカットしている。それだけでなく、生身の声に近い音をちゃんと拾っている。
SOUNDPEATS Capsule3 Proもノイズをカットしてくれているが、どうしても音声が機械音になりがちである。
通話品質は、他機種と比較しても抜きん出ており、ここでも5,000円以下でここまで出来るの?と言い意味で裏切られた結果となった。
ワイヤレスイヤホンとしての基本性能が優秀
QCY MeloBuds ANC(HT05)はノイキャン・音質・マイクだけでなく、ワイヤレスイヤホンに求められる基本的な性能も魅力的だ。
急速充電に対応した長時間再生
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ワイヤレスイヤホンは再生時間が長ければ長いほど使いやすい。
ただし、バッテリーを大きくすればイヤホン本体が重くなるので使い勝手が悪くなる。
QCY MeloBuds ANC(HT05)はイヤホン片耳5gという軽量なので、再生時間が短いのでは?と心配になる部分だったが、そんなことはなかった。
- 通常モード:8時間(イヤホン本体のみ) / 30時間(充電ケース使用時)
- ノイズキャンセリングモード:7時間(イヤホン本体のみ) / 26時間(充電ケース使用時)
さらに急速充電にも対応しているとのことで、10分充電するだけで、120分間の再生が可能ということだ。
専用アプリで音域の変更が可能
安価なイヤホンには対応していないことが多いのだが、QCY MeloBuds ANC(HT05)は専用アプリで音域・イコライザー設定の変更が可能。
細かいイコライザー設定は苦手という人は、カスタムサウンドで好みのタイプに変更してみるだけでも違いを楽しめる。
また、イヤホン本体のタップ操作もカスタム出来るので、よく使う機能を使いやすく割り当てることで、ストレスなく利用出来る。
私は下記のイメージの通り、左耳の3回押すを「曲戻し」に変更している。
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デフォルトが「音声アシスタント」の起動だったが、普段使うことが無いので、実用的な機能に変更した。
タップ操作の変更は、名の知れたメーカーのお高めイヤホン・アプリであれば出来る機種が増えてきたが、この価格帯で搭載してくるQCY MeloBuds ANC(HT05)は「すごい」の一言である。
ほぼ全部入りのワイヤレスイヤホンが5,000円以下
- アクティブノイズキャンセリング
- フラットな音質&イコライザー調整可能
- クリアな通話音質
- 短時間充電・長時間再生
ワイヤレスイヤホンに求める機能を網羅している。
唯一難癖を付けるとすると、「マルチポイント接続」に対応をしていないことくらい。
マルチポイント接続(Multipoint Connection)は、Bluetooth技術を使用して複数の機器を同時に接続する機能。通常、Bluetoothデバイスは1つの機器に対して接続されるが、マルチポイント接続をサポートする場合、複数の機器に接続することが可能。
あったら便利な機能だが、無くても不便が無い人が大半である。
マルチポイント接続機能を付けるために価格が跳ね上がるくらいならば、安価で非搭載の方が絶対に良い。
この理由から「ほぼ全部入り」という表現をしているが、マルチポイント接続が必須機能ではない人にとっては、「全部入り」と言い切ってしまって問題ないだろう。
これだけ優秀なワイヤレスイヤホンが5,000円以下で購入が可能。
もう市場価格とは何ぞや?と思ってしまうほどの価格破壊の一品である。
安価で高品質なワイヤレスイヤホンを求める・試してみたい人は、候補の一つに入れてみて間違いない商品である。
今回、QCYさんよりAmazonで利用可能な5%OFFクーポンを発行してもらったので、期限内で活用できる人は是非利用して欲しい。
安価は正義だ。
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有効期限 : 2023/6/28 00:01 JST~2023/7/03 23:59 JST
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