Amazonに溢れる怪しい中華製品を購入してみて、詐欺まがいの商品なのか、超コスパの良い優秀商品なのかを検証する【中華ギャンブル】シリーズ。
今回は3,000円台で購入可能な「ドライブレコーダー」にチャレンジしてみた。
ドライブレコーダーは中華製品でも「まともな評価」のものは10,000円前後が相場。
今回は3,000円という値段だけを考慮すると心配になる商品。
結論は「中華ギャンブルに勝利！！」である。
実用性のある手ごろなドライブレコーダーを探している人は、是非参考にして欲しい。
怪しい中華製品とは
Amazonを利用したことがある人ならば気づいている人は多いだろう。
中華製品は商品名を見ればわかる。
【最新版】・【令和最新】・【2023最新版】 等、【】の中に新作であることを様々な表現でアピールしている製品は中華である。
また、評価数が異常に多く★５が多い商品も中華製品である可能性が高い。
サクラレビューを使ったり、購入者に対してレビューで特典配布をしているので、ありえない評価になっていたりする。
中華製品の実態
サクラレビューや特典で高評価を釣る作戦を実施してくる中華製品は、全てが詐欺のような粗悪品かというと、実はそうではない。
満足に使える商品も中には多いのだ。
変にサクラレビューなんかせずに、真っ向勝負すれば良いと思うほどである。
もちろん、有名メーカーの商品と比べると品質が落ちるものも多いが、何よりも圧倒的に安い価格帯で必要最低限の機能を持っている中華製品は、かなりコスパの高い優秀な製品なのである。
実際私はギャンブル的な感覚でいくつもの中華製品を購入しており、良かったものはレビュー記事も記載している。
カテゴリ：中華ギャンブル
もちろん全てが当たりではないが、安いのにしっかりしている商品もある。
ただし、本当に悪質な製品・業者も存在するので、安いだけで食いつくと痛い目に合う場合もある。
ある程度のリスクを背負った買い物、それが中華ギャンブルだと理解してもらいたい。
そんなギャンブルの負け状態を皆で回避すべく、私自身が実際に試してみた商品をシリーズとしてレビューしていく。
ドライブレコーダーの選定
私自身はもともと ユピテルの小型ドライブレコーダー を利用していた。
小型でありながら1.41インチの液晶を搭載しているので、稼働確認が出来るのが良い点だった。
ただし、映像の確認はMicroSDカードの中身を確認しなければならず、万が一の際にはSDカードリーダーや再生機（AndroidスマホやPC）が必要になり、不便さを感じていた。
また、8年程利用したので画質も今となっては良いとは言えない具合。
そこで買い替えを検討し、下記要件を満たす機器を探した。
- 画質は前方車両のナンバープレートが確認出来る程度のフルＨＤは欲しい
- 運転の邪魔、気にならないように出来る限り小型が好ましい
- 録画映像はＳＤカードからだけでなくスマホで簡単に確認したい
- あと数年で車を買い替える時期なので、あまり高額な製品は不要
Amazonでサーチをし続けた結果、全ての要件を満たすのに、なぜこの価格で売られているのか？と疑問に思うほど安価な製品があった。
これは試してみるしかない。
選んだのは「SARMERT ドライブレコーダー DC21」
「SARMERT」というのはメーカー名なのだろうか。
ググってもAMAZONの商品ページに飛ぶだけなので、名の知れたものではないのは確かだ。
Amazonでは販売価格6,000円ちょいに対して、2,500円割引クーポンが付いているので、実際3,000円台で購入が出来てしまうドライブレコーダーになる。
怪しい匂いしかしないが、この価格でドライブレコーダーが購入出来るのは魅力的。
また、その魅力は価格だけではなく、カタログスペックも優秀だった。
主なポイントは
- 1440P＆300万画素で高画質録画
- ナイトビジョン
- コンパクトデザイン＆150度広角多層レンズ
- 2.4G Wi-Fi＆APP制御
- 標準32GBのSDカード付属（SDカードは最大128GBまで対応）
- 駐車監視（私は使わないが）
という内容。
これで3,000円台は破格すぎる。
2K相当の画質で録画ができ、暗闇にも強く、撮影映像はスマホのアプリ経由で確認が出来る。更にローカル保存用のSDカードも付属する。
買わない理由がない！
購入・利用をした結果のレビューを以降で説明する。
「SARMERT ドライブレコーダー DC21」の外装・内容物
箱はしっかりとしており、中華製品によくある汚れや潰れは一切ない。
内容物は至れり尽くせりだった。
本体と電源ケーブルだけでなく、フロントガラスの貼り付けを一発勝負ではないようにしてくれる静電シールも付属している。
また、配線を隠すときに利用する「こじ開けツール・棒」もあり、これだけ買えばすぐに取り付け・利用が出来るほど充実した内容。
各パーツの説明イメージは下記。
本体以外にこれだけの部品が入って3,000円台。値段設定が謎過ぎる。
実際に取り付けたイメージ
今回、このドライブレコーダーをフロントガラスに取り付けたが、取り付け位置には注意が必要。
フロントガラスの上面20％以内か下のラインから150mm以内、またはバックミラーの裏側への設置が認められている
この範囲を逸脱すると違反となる。
実際に取り付けた後のイメージが下記である。
元々設置していたユピテル製ドラレコのアタッチメントがフロントガラスにがっちり張り付いて取れなかったので、不本意ながらその隣に設置。
「SARMERT ドライブレコーダー DC21」は静電シートを張り付けた上に両面テープで取り付けているので、取り外すときに剥がれないということは無いだろう。
実際に撮影した画像
明るいところでは、どんな粗悪なドラレコでもきれいに見えがちなので、今回は地下駐車場という薄暗い場所での撮影イメージを参考に載せる。
圧縮した画像の為、画質が落ちてしまっているが、必要十分な明るさで撮影がされていることが分かる。（人の顔やナンバーは黒塗りで隠している）
これが3,000円台のドラレコ？である。信じられない。
映像はアプリで簡単に確認・ダウンロード出来る
「SARMERT ドライブレコーダー DC21」はSDカード経由だけでなく、Wi-Fiで本体とスマホを接続すれば、アプリで映像の確認・ダウンロードが可能。
アプリを使った接続イメージは下記。
Wi-Fiでつながっている「DC-21」をタップすれば、撮影データにアクセスできる。
モザイク加工をした結果にはなるが、イメージは下記。
1ファイル3分の動画が一覧で表示される。（設定で1分単位なども可能）
日付と時間でお目当ての映像を容易に確認することが出来る。
アプリの操作性もめちゃくちゃ簡単。
これで3,000円台は、もう価格設定の意味が分からない。
手ごろなドラレコを探している人におすすめ
「SARMERT ドライブレコーダー DC21」は、
- 1440P＆300万画素で高画質録画
- ナイトビジョン機能で暗いところでも必要十分な映像が撮影できる
- アプリで簡単に映像確認・ダウンロードが出来る
というドライブレコーダーに求める最低限の機能を完璧に網羅した一品だ。
それでいて価格は3,000円台となっており、今すぐドラレコが必要な人のお試し機器・一時しのぎ機器として、これ以上のものは無いと言って良い。
私自身、今の車はあと1,2年で乗り換える予定となるので、このタイミングで購入するドラレコとしては、非常に良い買い物が出来た。
価格が安すぎる中華製品なので、ギャンブル的な要素が強かったが杞憂に終わった。
手ごろで実用的なドライブレコーダーを探している人は是非候補に入れてみて欲しい。
これは安心出来る中華ギャンブル製品だ。