スーツに合うスニーカースタイルを本気で考えてみる のシリーズ記事として、これまでに購入・着用してきた4足の耐久性がどれほどかをそれぞれレビューしていく。
今回は、2足目として「アディダス アドバンコート ベース ブラック」を確認する。
ビジネスシューズとしてしか履いていないので、きれいな方だと思うが、実物のイメージを載せながら耐久性を評価していく。
スニーカーの寿命
ソールが削れたり、インソールがボロボロになる等、買い替えるきっかけは異なるが、通常スニーカーの寿命は3~5年と言われている。
ただ、それはすべて履き方に影響する。
毎日同じ靴を履き続けた場合は1年でボロボロになるし、日々異なる靴をローテーションで履いていれば、それだけ寿命は長くなる。
私は、ビジネスでスニーカー3足をローテンションで履いている。それ以外に、雨の日専用の1足もある。
ローテンション履きを前提とした結果、どのような状態になっているかをまとめる。
アディダス アドバンコート ベース ブラック の概要
2021年10月に購入したスニーカー。
素材が合成皮革ではあるが、綺麗なシルエットをしているので、見た目は悪くはない。
合成皮革である故に価格も安くメンテナンスも容易である一品。
安価で使い勝手の良いスニーカーでありながら、ビジネスで履いても悪目立ちしない優秀なやつである。
購入時の状態
人工皮革なので艶や風合いはないが、型崩れしなそうながっちりした作り。
オールブラックなのでビジネスで履いても問題ない見た目。
ハニカム構造のアウトソール。
クッション性が高く履いていて疲れにくいのが特徴。
ただ、耐久性がなさそうなのが購入時に心配だったところ。
ここの部分が1年3ヶ月程でどうなったかをチェックしたい。
3ヶ月経過の状態
傷や擦れは無く、綺麗な見た目。さすが人工皮革。強い。
少し足に馴染んだ感じ程度に型は崩れているが、悪い印象ではない。
むしろ人工皮革なのに「ここまで足に馴染む感じに変形するのか」という印象を持った。
踵はほとんど削れておらず、耐久性は高そうだ。
ただ、1点問題があった。
右足側の踵の「adidasロゴ」の紐がほつれている。
靴を履くときに負荷が最もかかる箇所なので、補強の目的で別の布が縫い付けられている部分だが、その糸が切れて縫い目がほつれている。
垂れ下がった糸は切ってしまい、接着剤などでこれ以上悪化しないように補強を行った。
この程度であれば許容範囲だ。だって3,000円台で購入できるスニーカーだし。
たた、ここが1年半経過でどうなったかは確認しなければならないポイントだ。
1年3ヶ月経過の状態
目立つ傷は無く、未だ綺麗な状態。
人工皮革だけあって、型崩れも型崩れもほぼ無いと言ってよい。
3,000円台で買えるスニーカーなので、1年程でボロボロになるかと思っていたが、嬉しい誤算だった。
踵のハニカムは予想通り削れていた。
しかし、雨が染み込むような穴は空いていないので、実用に支障は一切ない。
むしろ1年以上履いてこの程度の削れ具合であれば、踵の耐久性は高いと断言できる。
踵を後ろから見たイメージ。
すり減ってはいるが、履いていてみっともない程ではない。
あと半年・一年は履けそうだ。
ただ、3ヶ月経過のレビューでも記載したが、踵の「adidasロゴ」の紐がまたしてもほつれている。
前回は、ほつれた糸を切って、接着剤で補修したが、別の箇所がほつれたようだ。
拡大したイメージは下記。
正直ここのほつれだけが欠点。
言い換えるとそれ以外に欠点らしいことは見つからない。
更に、この程度のほつれであれば、補強すれば良いだけなので、結果として「選ばない理由がない」スニーカーと判断できる。
何度も言うが、3,000円以下で1年3ヶ月履いてこの状態は、コスパが高すぎる。
アディダス アドバンコート ベース ブラック は耐久性が高い
1年3ヶ月履いて、シルエットに崩れは無いし、目立つ傷もない。
人工皮革は劣化すると汚く見えるが、アディダス アドバンコート ベース ブラックはそもそも劣化しにくい。
私の履き方がビジネス靴として使っているので、激しい消耗が無いからかもしれない。
ということは、ビジネス利用には全く問題ないと言うことも出来る。
アディダス アドバンコート ベース ブラックは、「コンバース レザー オールスター クップ OX」同様、しっかりとメンテしながら履けば、長く履ける一足という結論。
踵も削りやすい私が履いて「この程度」であれば、「強い」と言ってよい。
耐久性はかなり高いと判断できる。
日々のメンテにはグローブシャインがおすすめ
人工皮革だからと言って、手入れをしなければ靴はすぐダメになる。
私が「アディダス アドバンコート ベース ブラック」を綺麗に履き続けることが出来ている理由は、日々簡単に汚れを落とすメンテナンスをしているからである。
メンテナンスと言っても大それたことはしていない。
グローブシャインで帰宅後に表面の汚れ落としと艶出しをしているだけ。
結構汚れているが、まだまだ現役。
クリームを塗ったりということは一切していない。
だって人工皮革のスニーカーだからね。
グローブシャインでササっとメンテすれば良いだけというのも、「アディダス アドバンコート ベース ブラック」の大きな利点である。
ビジネススニーカー引退後は普段靴としても使える
私の「アディダス アドバンコート ベース ブラック」はあと半年・1年程でビジネス用の靴としては引退をすることにはなると思う。
ビジネスで履く以上、ヘタった靴を履き続けるのはNG。
しかし、スニーカーであるが故、ビジネス環境は引退しても、普段靴として活躍する場が残っている。
俗にいうセカンドキャリアだ。
「アディダス アドバンコート ベース ブラック」はもともとカジュアルスニーカー故、十分普段履きでもお洒落なスニーカーだ。
スニーカーをビジネスで利用するということは、その後の使い方も楽しめるという「一石二鳥」の方法である。
良いことしかない。
革靴より疲れにくいだけでなく、経済的でもあるスニーカースタイル。
全サラリーマンにおすすめしたい。