人柱として実践をした「Windows11非対応パソコンをアップデート」の経過記事を記載する。
アップデート後数日は問題なかったのだが、ある時からネットワークが不調になり、何をしても改善しなかったので、Windows10にダウングレードした過程をまとめる。
しかもアップデート後10日を過ぎていたのでクリーンインストール扱いとしてである。
同じような不具合に遭遇している人は、参考にして欲しい。
非対応パソコンへのWindows11アップデートの実施
Windows10からWindows11へのアップデートは無償で提供されているが、対応端末の要件がシビアなので、発売が5年以上前のパソコンだとNGとなる場合がある。
私がメインで利用しているWindows10パソコンはこの要件を満たしていなかったので、本来はアップデートできないのだが、裏技を使って無理やりWindows11へアップデートを実施した。
やり方の説明は下記にまとめているので、知りたい人はリンクから確認して欲しい。
実際にアップデートを行った直後は何も不具合が発生しなかった。
動作が重くなる・動かないソフトがある等を心配したのだが、杞憂に終わった。
しかし、アップデート後10日を過ぎたあたりから不具合を感じ始めた。
Windows11アップデート後にネットワーク接続が不安定に
発生した不具合はネットワーク関連だけなのだが、これが最も厄介な事象であり、解消ができなかった。
ネットワーク接続不具合
具体的に何が起こったかというと、
一定時間経過すると、このパソコンのみインターネットへの接続ができなくなる
という事象だ。
接続が出来なくなった後は、パソコンを再起動することで復旧するのだが、また一定時間経過すると切れる。
他のWin10パソコンやスマホ端末等は同じ回線からつながっている有線LAN・Wi-Fiで利用できている為、回線の問題ではないことは明白。
ちなみに我が家はNURO光だが、2022年9月から話題になり始めた速度低下・パケットロスの影響は一切受けていない。
むしろ相変わらず高速すぎて世間で発生している事態とはどういうことなのだろう?と思ってしまうほどである。
これだけ安定した回線なので、Windows11へアップデートしたパソコンの回線が一定時間で必ず切れるというのは、パソコン側に問題があるとしか考えられない。
ドライバー更新・電源管理・ネットワークリセットでも症状変わらず
Windows11にて発生するネットワーク関係の不具合の解消法として、
- ネットワークアダプタのドライバー更新
- ネットワークアダプタの節電設定のオフ(電源の管理)
- ネットワークのリセット
- DNSサーバーの指定
- ウイルス対策ソフトの停止
このようなあらゆる対策を実施してみたが、症状が変わらず。
むしろ、いろいろ弄ったことにより、今までより接続が切れる間隔が短くなってしまうという結果に。
インターネット接続が出来ないパソコンは「ただのワープロ」
これは潔くWindows10に戻すしかないと判断した。
アップデート後10日を経過していたので、Win10への復元不可
Windows11へアップデート後でも10日間以内であれば、Windows10に戻すことが出来る。
しかし、今回私は10日をすでに経過していた。
しまった!!
アップデート後、10日以内であれば復元可能という制約を任意の期間に延ばす方法があるのだが、それを実施するのを忘れていた。
Windows11からWindows10へ復元可能日数を変更する方法
スタートボタンを右クリック → Windows ターミナル(管理者)をクリック → Windows PowerShell起動
100日に延長するならば、コマンドとして
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:100
を記入し、Enterを押下し実行する。
これで初期値が10日だった設定が100日に変更される。
コマンドの最後にある 100 の数字を変更することで、任意の期間に変更が可能。
期間を過ぎたらデータや設定を保持したままWindows10へ戻ることはできない
今回はアップデート後10日以内を経過していたし、任意の期間に延長もしていなかったので、Windows10への復元の可能性は絶たれた。
戻りたい場合はクリーンインストールを実施するしかないので、パソコンの中身はまっさらになる。
正直まっさらになることは避けたいが、インターネット接続が出来ないパソコンは「ただのワープロ」なので、しぶしぶクリーンインストールをすることに。
10日経過したWindows11からWindows10へのクリーンインストール方法
アップデート時と同じように、Microsoftのページからツールをダウンロードして、指示に従って進めればOKである。
下記に簡単な手順を記載する。
①必要なデータ・アプリのインストールexeなどをバックアップ
各人にとって何が必要なデータかは異なるので、明確に手順を記載できないが、クリーンインストールにてパソコン内のデータ・アプリは全てまっさらになるので、必要なものはバックアップとして退避しておくことが必須。
②Windows10ダウンロードツールを入手
上記へアクセスし、ツールを今すぐダウンロードを押下。
③ダウンロードされたexeファイルを実行し、画面の指示に沿って進む
適用される通知とライセンス条項への同意
実行する操作を選択。
このPCを今すぐアップグレードするを選択。
再度ライセンスへの同意を経て、引き継ぐ項目を選択。
残念ながら10日 or 自分で設定した任意の期間を経過していた場合は「何もしない」しか選べない。
「インストール」を押下すればあとは適用を待つだけとなる。
Windows10に戻すことでネットワーク接続不具合は解消
クリーンインストールにてWindows10に戻すことで、Windows11にアップデートした後に発生していたインターネットへの接続が一定時間で切れる不具合はなくなった。
「ただのワープロ」がパソコンに戻った!!
パソコン環境がまっさらになったことで、再度必要アプリやデータをリストアする手間は発生するが、意味不明だった不具合が解消されたことが確認できてよかった。
やはり、Windows11へのアップデート要件を満たしたパソコンではなかったので、ネットワークドライブやOSの制御との兼ね合いで、どこかしらに不具合があったのかもしれない。
もし、10日以内に復元していたら、バックアップ・リストアの手間なく戻せたのかもしれないが、変な設定データを残したまま復元することで、不具合が解消されずにWindows10に戻るというような最悪の事態になっていた可能性もある。
自己責任で要件外のPCをアップデートするとこのようなことが起こるという事例を身をもって経験した。
新しいOSを使うという探究心は素晴らしいこと。
そして、不具合が発生しても解決策はあるとして奮闘するのもまた素晴らしいことである。
人間はこうやって学んでいくのだと自分に言い聞かせて、私は現在全力で退避したバックアップデータやアプリの再構築を行っている。