中国発の総合家電メーカー Xiaomi から、またコストパフォーマンスの高いスマートウィッチがリリースされた。「Redmi Watch 5 Active」と「Redmi Watch 5 Lite」の2機種である。
Redmi Watch 5 Active
スクエア型 2インチサイズで最大18日間のバッテリー持続。140種類以上のワークアウトモード・防水性能を備える必要十分なスマートウィッチ。値段は破格の3,980円。信じられない。
Redmi Watch 5 Lite
上記 Active より上位機機種として「1.96インチ有機ELディスプレイ」・「GPS」・「常時画面表示モード(バッテリー持続時間は7日間となる)」を備える。それでも値段は6,480円。安すぎる。
おそらく市場での人気は「Redmi Watch 5 Lite」の方が上なのだろうが、私はあえてコスパを体感したく3,980円で買える「Redmi Watch 5 Active」を購入した。使用感や他機種(同メーカーの「Xiaomi Watch S1 Active」)との比較を整理してレビューする。あまりの安さに色々と気になっている人は是非参考にして欲しい。
Redmi Watch 5 Active とは
冒頭で触れたように、必要最低限の機能を満ちながら3,980円で購入可能なコストの高いスマートウィッチだ。2インチのスクエア型なので、ぱっと見はApple Watchにも見えてしまうデザイン。それでいて最大18日間バッテリーが持続する。1,2日しか持たないApple Watchと比較すると、Redmi Watch 5 Activeが化け物的なスマートウィッチであることがわかる。
改めて主な特徴をまとめると
- 2インチ大画面ディスプレイ
- 18日間長持ちバッテリー
- 140種類以上のワークアウトモード
- 5ATMの防水性能
- Bluetooth通話(デュアルマイクノイズリダクション)
- 24時間心拍数モニタリング・血中酸素モニタリング と ストレスモニタリング
- 販売価格3,980円
という内容。普段使いの範囲であれば必要十分な機能を備えている。
GPS機能は不要なことが多い
運動をする人は、スマートウィッチに「GPS」が無いことを欠点とするかもしれないが、そこは使い方による。私の場合、ランニングやジョギング中にSpotifyでポッドキャストや音楽を聴くので、スマホを必ず持っていく。そうなると運動の記録はスマホ側のアプリで行えばよく、わざわざスマートウィッチにて記録する必要はないのだ。
「Xiaomi Watch S1 Active」を利用した際も、スマートウィッチでも記録を取って、スマホのアプリでも記録を取ってということをしていたが、結果無意味なことに気づいた。スマートウィッチで記録をとっても、結局はそれを更に管理するアプリ(Xiaomiの場合は「Mi Fitness」)で吸い上げる必要があるので、二重・三重に無駄な行為だと思って止めた
常時画面表示は「持ち上げ」と「タップ」で代用可能
時計は時間を常に表示しており、知りたいときに目をやるだけで確認が出来ることが当たり前として、私は「常時画面表示」は必須派だった。しかし、「Redmi Watch 5 Active」を利用することで、「常時画面表示」が必ずしも必須ではないことを実感した。そして、不要にすることでバッテリー持ちが良くなる恩恵をかなりのメリットと感じるようになった。
「Redmi Watch 5 Active」には「常時画面表示」がないが、時計を見る際の動作として「腕を持ち上げる(手首をひねる)」・「画面をタップ」することで、スリープが解除される機能がある。そして、その際のスリープ解除もストレスないレスポンスである為、自分が時間を確認する際には、ほぼ「常時画面表示」と変わらぬ使い勝手だった。
もちろん、「常時画面表示」の方が見た目的なオシャレさ・高級感があると感じる人もいると思う。実際、Apple Watch も廉価版のSEシリーズに「常時画面表示」が無い。「Redmi Watch 5 Active」もここを削ることで低価格化を実現していると思われる。とはいっても、上位機種の「Redmi Watch 5 Lite」が2,500円アップするだけというのがXiaomiの恐ろしいところ。それでも私はスリープ解除が優秀な「Redmi Watch 5 Active」で問題ないと判断出来たので、このまま継続して利用し続ける予定。
Redmi Watch 5 Active の外観
スクエア型の2インチ大画面であるので、それなりの存在感を感じる逸品。Apple Watch Ultraと同じサイズ感である。結構でかい。私が愛用していた「Xiaomi Watch S1 Active」と比較すると下記イメージとなる。
丸型1.43インチと比較すると画面の大きにより文字や表示情報が見やすいのがわかる。2インチ前後がスマートウォッチの最適解なのかもしれない。
「Redmi Watch 5 Active」腕に装着したイメージと「Xiaomi Watch S1 Active」と比較イメージを下記に載せる。
男性の腕であれば、2インチであっても大きすぎると感じることは無いだろう。半面、女性や細腕の人には結構な存在感を出してしまう可能性が高い。それでも、画面で表示出来る情報量・文字の見やすさを考慮すると、これくらいの大きさは欲しいところである。
数日使ってみた結果
「Redmi Watch 5 Active」は管理アプリとして「Mi Fitness」を利用する。アプリ起動後のデバイス接続は非常に速い。私が元々利用していた「Xiaomi Watch S1 Active」が古くて遅すぎたというのもあるが、ほんの数秒で接続出来るので、ストレスが全くない。
そして、日々の生活記録も正確である。3,980円という価格感を忘れてしまうほどの出来だ。下記が私の測定結果である。
ワークアウトをスマートウォッチで取得しなければ、これで十分満足できる。現に私自身はGPS機能の付いた「Xiaomi Watch S1 Active」にてワークアウトを取得していなかったので、同じような結果になっている。当時22,980円で販売されていた「Xiaomi Watch S1 Active」と同程度の情報取得。もう全人類3,980円の「Redmi Watch 5 Active」で良いとも思うほどの恐ろしいコスパである。
通知機能は安定しない
私が接続しているのがiPhoneだからというのもあるが、今現在の「Redmi Watch 5 Active」では通知機能が安定していない。電話の着信は問題なく連動し通知をしてくれる(バイブ通知など)が、LINEがとにかく安定しない。数時間まったく通知していないと思ったら、急に正常になったりと、原因が良くわからない。
この辺の挙動は「Xiaomi Watch S1 Active」でも経験していたので、ファームウェアのアップデートなどで対応されることを気長に待とうと思う。
見た目・サイズ感・機能性の全てが良い価格破壊スマートウォッチ
「Redmi Watch 5 Active」は冒頭でも記載した通り、スクエア型 2インチサイズで最大18日間バッテリーが持続するという驚異の性能。更に、140種類以上のワークアウトモード・防水性能を備える為、GPSを必要としない人には必要十分なスマートウィッチである。
それなのに値段は破格の3,980円。もう他社が追い付けない。
この価格であれば、気になるなら試してみるべきであり、期待を裏切らない優秀な製品。迷ったら是非試してみて欲しい。GPS・常時画面表示モードが絶対に必要な人は、上位機種の「Redmi Watch 5 Lite」を選んで欲しい。
上位機種と言いながら価格は6,480円。安すぎる。価格差が2,500円差であれば「Redmi Watch 5 Lite」の方が良いという人も多いだろう。こればっかりは好み・用途によるので、どちらが良いとは言い切れない。ただし私は、自分に必要な機能を考えたら3,980円の「Redmi Watch 5 Active」で十分と判断出来たので、満足する買い物が出来たと思っている。
検討している人の参考になれば幸い。それでは良きスマートウォッチ生活を!!