地球温暖化・SDGsが叫ばれる現代において、エネルギー消費を抑えることは全人類が取り組まなければならない課題。
カーボンニュートラルと称した 温室効果ガスの排出量と吸収量を等しくする=実質ゼロ を2050年までに実現しなければ地球は破壊への一方通行と言われている。(以降で改善・削減をしても既に遅しということ)
しかし、気温上昇が続く今の状況下で、エアコンを使わずに生活するのは正直不可能。けれども消費エネルギーは削減していかなければならない。
そこで活躍するのが扇風機。エアコンと併用することで電気の消費エネルギーを下げながら快適さを損なわない生活が維持できる。
扇風機は進化している。羽根が回る機械だけが扇風機ではない。
今回は、進化系の 羽根無し扇風機 をレビューする。お高いダイソンではなく、手ごろな中華製品である。
羽根無し扇風機の特徴
エアコン単体で室温を維持するよりも、扇風機を併用した方が電気代が安い = 消費電力が少ないということは周知の事実だと思う。
扇風機の併用は環境配慮だけではなく、高騰する電気代を抑えることも出来る。
やらない理由がない。
そうなると次は どんな扇風機を使うと良いのか という検討が必要となる。
- 昔からある形の扇風機
- 小型で風を遠くまで飛ばすサーキュレーター
- 羽根のない進化系扇風機
我が家は、リビングにサーキュレーター・寝室に壁掛け扇風機 という利用状況であったが、羽根無し扇風機が手に入ったので使ってみた。
使った結果、リビングには「羽根無し扇風機」が一番良いと感じた。それは、巷で言われる特徴がどれも優秀・便利であったからである。
この4つが普通の扇風機・サーキュレーターとは異なる点だ。
リビングに羽根無し扇風機をおすすめしたい理由
羽根無し扇風機の特徴が具体的にどう良いのかを整理する。
安全面
言わずもがな的な感じだが、羽根がないことで幼児やペットがケガをするリスクがない。
空気を循環させるのに適した場所に気兼ねなく置けるのは、ケガのリスク考慮を最優先にしなければならないストレスからの解放である。
羽根が無い。素晴らしい。
手入れのしやすさ
こちらも容易く想像が出来るだろう。
羽根が無いので掃除がめちゃくちゃ楽だということ。
表面部分の掃除は枠内部をサーっとすれば完了。
普通の扇風機であれば、羽根1枚1枚に付着したほこりを取らなきゃいけない。
サーキュレーターであれば、更に細かい羽根1枚1枚を相手に格闘する必要がある。
羽根無し扇風機なら、サーっである!!
使う時間・期間が長いほど直面する掃除課題が一気に解決である。
※ただし、羽根無し扇風機は吸い込み口側の掃除も低頻度ではあるが必要になる。
省スペース
これは全ての羽根無し扇風機ではなく、私が使用している LAOGOT 羽根無し扇風機 DCモーター の場合の例になる。
サイズ感が普通の扇風機の半分・サーキュレーターの2倍程度なので、床だけではなく棚などの上に設置することが可能。
更に左右の首振り以外にも手動だが上下の調整も出来る為、置き場の選択肢が増える。
また、非常に軽量である為、持ち運びや設置場所変更も余裕で出来る。
室内レイアウトを見直す際に、扇風機が制限理由にならない。ありがたい。
風が冷たい&広がる
羽根無し扇風機は冷たい風が出るという特徴がある。
風を送る構造・仕様が関係しているのかわからないが、羽根無し扇風機は気圧差で周囲の空気を巻き込み、風を増幅して送風している。
扇風機とまったく違う仕様であることは確か。
そして、実際に使ってみると心なしか涼しい風を感じる。
また周囲の空気を吸い込んで風を吐き出すので、風の循環を自然と作り出してくれる。広い空間での利用の方が効果が発揮できる。
というように利点を並べてみるとリビングに限らず、寝室・勉強部屋での利用も有りなのでは?と思うところだが、一点だけ羽根無し扇風機には欠点があった。
音が大きい
空気を巻き込む仕様故、吸い込む音が大きいのだ。
羽根を回転させる扇風機と比較するとその大きさに驚く人もいるだろう。
※この音は羽根無し扇風機の宿命で、ダイソン製品等も音は課題の一つである。
それ故、寝室・勉強部屋等の静かな場所で利用する場合、より音が気になってしまうと感じた。
- 広い空間で効果が発揮できる
- 稼働音がそこそこ大きい
この2点からリビング向けと判断することが出来る。
生活音がある場所であれば、音は気にならない程度なので、羽根無し扇風機の利点が発揮できる。
普通の扇風機・サーキュレーターよりも圧倒的に機能性が高いのだ。
LAOGOT 羽根無し扇風機 DCモーターと他タイプの稼働音比較
羽根無し扇風機は周囲の空気を巻き込む仕様なので、例えるならば換気扇の稼働音に近い。
稼働音が大きめと言っても、家電量販店などで実際に確認してみないとイメージが付かないと思う。
そこで、普通の羽根扇風機・サーキュレーターとLAOGOT 羽根無し扇風機 DCモーターの比較動画を作ったので、参考にして欲しい。
生活音があるリビング等であれば気にならないが、寝室では無理な可能性があることを理解してもらえたら幸い。
ちなみに、風量を最大にするとうるさくて無理。
ただ、風量は9段階の1であっても結構強い為、我が家では風量1で人がいるときは常時稼働させている。
LAOGOT 羽根無し扇風機 DCモーター の優れている点
ここまでは一般的な羽根無し扇風機の特徴と、私が実際に使用している製品の例を説明した。
では、LAOGOT 羽根無し扇風機 DCモーターが他製品と比較し何が優れておりおすすめ出来るかを最後に紹介する。
自動左右首振りだけでなく、上下の稼働も可能
羽根無し扇風機の多くは、左右の可動域しか持たないため、設置場所や用途が限られるケースが多い。
しかし、LAOGOT 羽根無し扇風機 DCモーターは手動ではあるが上下の角度調整も可能な為、求める風の動線を作り上げることが出来る。
コンパクトで軽い
稼働音の比較動画を見てもらえればイメージは付きやすい。
普通の扇風機より一回り小さい。このサイズ感であれば、床以外にも設置が可能。
棚の上に空きスペースがあれば、ちょこんと置くことが出来る。
上下の風向き調整が出来るので、置き場が自由自在。
電気代の高い暖房機能を持たない
LAOGOT 羽根無し扇風機 DCモーターは名前にある通りDCモーター稼働なので、電気代が安い。
DCモーターを選択する理由は風の強度・広がりという面もあるが、電気代のインパクトがデカイ。
ただ、他メーカーの 羽根無し扇風機 を調べると何故か温風を出す暖房機能搭載の機種が多い。
機能は多い方が良いという考えもあるが、暖房は電気の使用量も大きい。
冒頭に記載した
エアコンと併用することで電気の消費エネルギーを下げながら快適さを損なわない生活
とは真逆の動きになる。
また、機能が多ければ故障の確立も増えるので、低エネルギーで空気を循環させるに特化したこの商品は理に適っているのである。
値は張るが扇風機の進化として体験する価値は有る
普通の扇風機やサーキュレーターと比較し、優れた点が多い羽根無し扇風機。
しかし、その構造が理由なのか値段が張る商品が多い。
今回私が手に入れた製品も1万円を超える。
羽根有りならば3,000円以下で買える安価な製品もあるので、手を出すには悩む金額感である。
その為、現状に満足しているのであれば無理におすすめはしない。
子供が生まれた・引っ越しをした・家を買った等、羽根無し扇風機の利点が生かされるタイミングで使い始めると、非常に便利な製品であると理解して欲しい。
本記事が、購入検討時の参考になると幸い。
それでは、良き羽根無し扇風機生活を!!