2023年5月現在、型落ち含めた新品のiPhoneを安価に購入する術が無くなった。
iPhone 一括1円だけでなく、実質1円でさえも見つけることが困難な状態。
総務省が過度なMNP競争是正を指導した結果であるが、利用者からしたら「余計なことをしやがって」としか思えない結果になっている。
もうiPhoneは安価に購入出来ないのか?今現在の市場状況を整理し、私の考察をまとめる。
2023年5月現在の各キャリアの施策
家電量販店・出張店舗の各キャリアの施策は、どれも魅力が無い状態。
ドコモ
iPhoneの一括・実質案件はほぼ無い。
ドコモがいま力を入れているのはPixel 7a
もうiPhoneを売る気はないみたい。
au
iPhoneの実質案件は店舗によってはまだ実施している。
しかし、iPhone13でも実質2万円オーバーという状態。
2年レンタルで返却するのに2万円以上を払うのは、さすがにバカらしい。
2023年3月末までは実質1円だったのを知っている人は、絶対に契約しないだろう。
ソフトバンク
実質1円・23円でiPhone SE3、iPhone 13 mini 等を提示している場所はある。
しかし、ソフトバンクは2年後の残価を半額ではなく、べらぼうに高く設定しているので2年以上使用すると大損をする仕組み。
また、ソフトバンクは高額なメリハリ無制限プランへの加入が必須で、ドコモやauのようにサブブランドに移ることは認めていない。(移るとブラックリストに入るという噂)
ブラックリスト上等!!という人以外は維持費も高くなるので注意が必要。
という状況で、今iPhoneが欲しい、新機種に変えたい人にとっては、キャリアで購入・契約は「まったく魅力の無い時期」である。
というか今契約する人は「無知」か「金持ち」のどちらかだろう。
iPhoneの中古市場
型落ち含めた新品のiPhoneを安価に購入することは出来ないが、その代わりに中古市場は賑わっている。
iPhoneは値段が上がりすぎて、キャリアの投げ売りを活用しなければ一般人には手が届かないスマホとなってしまった。
日本経済・企業の低迷、上がらない給与により、スマホに15万円程の費用を掛けるなんてありえないのだ。
その結果、需要が「高すぎる新品」ではなく、「手が届く中古」へとシフトしていくのは必然だろう。
しかし、それでもiPhoneに関しては、中古でも定価から1~2割安い程度で、まだまだ気軽に手が届く価格ではない。
3世代・4世代古い機種になってくると「さすがに安い」と感じる価格にはなっているので、「古くて良い」という人が活用すべき買い方である。
となると、最新・2世代程前のiPhoneは、絶対に安く買えなくなってしまったのだろうか。
いや、そんなことはない!
キャリアのサブブランド・MVNOがMNP契約と中古端末をセットにすることで、安価に購入できる施策を実施しているのだ。
最安値はサブブランド・MVNOの中古端末
キャリアのサブブランドは、安価なプランで契約出来るが、最新端末のセット販売・投げ売り施策がない。端末をセットにしたお得な契約をしたい場合は「キャリアを選べ」というのが今までの流れだった。
その結果、サブブランド・MVNOは型落ち機種を販売する施策を行っていたが、現在はここに「中古端末」が加わってきた。
各サブブランド・MVNOの施策を紹介する。
ワイモバイル
ソフトバンク認定中古品のiPhone 12、iPhone SE2、iPhone 11 が安価に契約できる。
MNPであれば、シンプルS/M/Lのどのプランで契約しても良いので、シンプルSで月額費用を抑えつつ、iPhoneも安価に手に入れることが可能。
2023/5/18時点の価格としては
64GBは普段使いするには容量が少なすぎるので、最低128GBは欲しいところ。
128GBの中で、コスパが高いのはiPhone SE2だろう。
カメラ機能を求めない人は検討する価値有り。
ただし、1点注意が必要だ。
ワイモバイルの中古端末はソフトバンク認定中古として、独自基準で認定されたものだ。Apple認定整備済製品とは異なる。
多少の傷は覚悟しておいた方が良いだろう。
UQ mobile
au Certified(認定中古品)を活用した販売方法である。
iPhone 12、12Pro、SE2をMNPにて回線とセットで購入することで、安価に端末を手に入れることが出来る。
2023/5/18時点の価格としては
iPhone 12とSE2に関してはワイモバイルと誤差程度の金額差。
12 Proを取り扱っているところが差別化ポイントである。
ただ、12 Proはちょっと高いと思う。
UQ mobileもサブブランドとして安価な月額プランが魅力なので、月額費用を抑えつつ、iPhoneも安価に手に入れたい人におすすめ。
OCN モバイル ONE
上記2社よりも若干値段は高くなるが、端末のラインナップが多いのが OCN モバイル ONE である。
iPhone 8、SE2、12、12 mini、13、13 mini、13 ProMax、SE3、14
を取り扱っており、希望世代・機種と予算で選択肢を持つことが出来る。
若干費用は上がるが「未使用品」も多く、安心して購入出来るのは大きな利点である。
また、OCN モバイル ONEは端末セット契約の場合、契約プランは最安値 月770円/1GB となっているので、維持費を極限まで落としたい人にも最適である。
上記3つのサブブランド・MVNOで3大キャリアをカバーしている。
iPhoneに限らずスマホ端末を安く購入するにはMNPが必須。
今自分が契約していない系列へMNPすることで、安価な中古を購入するという手段が、現時点で出来る「iPhoneを安く手に入れる方法」である。
それでも新機種が欲しい人は通信費を下げる
- iPhoneは高すぎるが、やはり新機種が魅力的で購入をしたい!!
- MNPとか面倒だしよくわからない!!
という人は、端末を24回・48回分割で契約するしかない。
ただ、それは月額の費用に付加されてくることになるので、出来る限り月額の契約プランを安く抑えるしか手は無い。
今やキャリア以外に
- ahamo
- LINEMO
- povo 2.0
- OCN モバイル ONE
- ワイモバイル
- UQ mobie
- mineo
- IIJmio
等、多数の安価なサブブランド・MVNOが登場している。
じゃあどこで契約するのがベストなんだい?と問われると、どれだけの容量・回線速度を求めるかによる。
その求める値を考えたり調べたりするのも面倒という人は、楽天モバイルを選べば間違いない。
今後リリースされる「最強プラン」で、楽天回線がつながらないエリアはau回線も無制限対象となった。
やっと普通に使えるキャリアになってくれるのだろう。
キャリアなのに月額費用は980円(3GBまで)~2,980円(無制限)は素晴らしいプラン。
例えばiPhone 14を48回払いと組み合わせた場合、月々2518円~となるので、無制限の通信費(2,980円)を含めても6,000円でおつりがくる。
楽天が通信費用に革命を起こしたからこそ出来る契約である。
2023年5月現在のiPhoneの買い方
キャリアによる投げ売りが終了している状態なので、
- 中古端末をキャリアサブブランド・MVNOの中古iPhone端末を狙う
- 楽天モバイル等の通信費の安価なキャリア・MVNOで新品iPhoneを分割契約
この2つが少しでも安価に、費用インパクト少なく購入する手段である。
今後、9月末・年末等で家電量販店や販売店で安価に契約出来るキャンペーンが出るかもしれないし、出てこないかもしれない。
総務省が激おこなので、先はまったく見えない。
スマホは買い換えたい時が買い替え時なので、今買い換えたい人は本記事の内容を参考にして欲しい。