ahamoに新たなオプション契約が誕生した。
月80GBのデータ容量を 1,980円で追加することが出来る「大盛りオプション」である。
2022年6月提供開始予定でプレスリリースがされたので、中身を考察する。
ahamo大盛りとは
20GB 月2,970円の通常プランに80GBを月1,980円(税込)で追加出来る「大盛りオプション」を組み合わせたプランの名称だ。
要はahamoは月100GBで4,950円のプランをリリースしたようなもの
報道発表資料は下記
海外ローミングだけはデータ容量が追加されないので、ローミング目的の人は契約してはダメ。
NTTドコモとしては、リモートワークやリモート授業・コンテンツ配信サービスの活性化等によりデータ使用量の増加に対応したプランということで、ターゲットを明確化した上でリリースしたプランにはなるのだろう。
「ahamo大盛り」に適したユーザーとは
報道資料にある通り、リモートワーク・授業などでデータ通信が従来より必要となったユーザーを対象にしているが、100GBは妥当な数値なのか。
リモートワークによりWEB会議システムを多用することになった場合、どれだけの通信を使うのか。
ドコモの報道資料を参考にすると 100GBで240時間=1日8時間利用できる計算。
うーん、この計算はWEB会議の通信量を低く見積もりすぎていないだろうか。
WEB会議ツールによって通信量は異なるので、何で計算をしたかも情報を出してほしかった。
企業や教育期間での利用が多いMicrosoftのTeamsだと、どれくらいの時間使えるのだろう。
調べたところ、WEB会議システムを提供するジンジャーミーティングのページに各WEB会議システムが10分でどれだけの通信量を利用するのかの比較資料があったので引用する。
MicrosoftのTeamsが最も通信容量を使う。
ドコモの報道資料はNECネッツエスアイがデータ出典元なので、おそらくZOOMを使った事例だろう。
では、Teamsで100GB使える時間を計算してみる。
10分で216MB。
1時間(216×6)=1,296MB(約1.3GB)
月77時間程のWEB会議を利用することが出来る
週5日稼働で月20日利用と仮定すると、日に約4時間程の利用
1日4時間が目安となる。
報道資料の半分だ。
リモートワークで常時接続していたり、授業で利用する場合、日に4時間は普通に使う。
なので、
リモートワーク・授業などで従来よりデータ量が増えたユーザーにとって、月100GBは足りない場合もある
だと私は考える。
なぜなら、これはあくまでWEB会議を使用した場合のみのデータ容量である。
- WEB会議以外にもメールでの資料送受信・SSL通信量等
- 仕事以外の個人利用で消費するデータ量
まで考慮すると、100GBでは明らかに不足する可能性が高い。
公式発表の想定される対象ユーザーには実は適していないのかも。。。
とりあえず、ガチのリモートワーカー、WEB会議利用者には不向きであることはわかった。
最適なユーザーは一人暮らし?
では、どのようなユーザーに最適なのか。
上記で記載した通り、ガチのリモートワーカーやWEB会議利用者には向かないが、ライトなユーザであれば十分だろう。
ただし、そもそも自宅に固定回線がある人には、月100GBの容量は不要。
大量消費する使い方は、自宅での処理がほとんどだから。
そうなるとターゲットは消去法で
自宅に固定回線を設置するのは過剰設備となる一人暮らしの人
となる。
しかも、ガチユーザーではなく、月20GB では足りないくらいの一人暮らしユーザー。
あれ、それってどんな人だ?
整理をしながら迷走してしまった。
そもそも固定回線を引かずにパソコンやテレビ、スマホ・ゲームなどの通信をスマホのテザリングで全て賄う場合、月100GBでは足りなくなる。
となると、
パソコンを保有せず、スマホやタブレットで動画等のサービスを視聴する人
くらいしかターゲットが思いつかない。
実はニーズがものすごく狭いプランなのではないだろうか。
5Gギガホ プレミアとの比較
ahamo大盛りが月4,950円で100GB制限
ドコモ 5Gギガホ プレミアが月7,315円で無制限
その差は2,365円
現在ドコモの「5Gギガホ プレミア」を単独で契約していて、100GBに満たない通信量のユーザーは6月からahamoへ移ることは賢い選択だろう。
しかし、家族割や光セット割りなどの適用がされている人には、一切魅力がないプランではある。
ドコモの「5Gギガホ プレミア」は各種割引が適用されれば4,928円で利用が出来る。
ahamo大盛りよりも安価であるにも関わらずデータ容量は無制限。
家族割引が適応される世帯契約者はやはりターゲットにしていない。
やはり、単身で契約をしなければならない若い世代・一人暮らしの人をターゲットにしていると言える。
利用者が求めるのは大容量プランなのか?
ahamoが新プラン(オプションサービス)をリリースすることが注目のポイントとなり、大容量が本当に市場ニーズの的を得た内容かどうかの議論が薄い。
そもそもahamoリリース時の目的は何だったのか?
キャリアの高すぎる料金プランの見直しで出来たサブブランドである。
要は、大容量を求めない利用者は適正価格でスマホを利用出来る環境を当時の首相が先陣を切って推し進めた施策の結果だ。
目的と方向性が乖離してきてはいないか?
ドコモには低価格のサービスもMVNOに丸投げしないで、しっかりと検討して欲しい。
毎月100GB近いデータ量を消費する人は契約検討を
100GBで4,950円はキャリア回線を利用した高品質回線であれば、最安値である。
※楽天モバイルは除く
対象となる方は、契約を検討したほうが良いし、後押しするキャンペーンも実施している。
先行エントリーキャンペーンとして
2022年3月23日(水)~2022年6月(提供開始日の前日の23時59分まで)
でエントリーをし、
提供開始日(6月予定)~2022年8月1日(月)23時59分まで
で大盛りオプション利用の契約をすれば、
dポイント2000pt(期間限定)がプレゼントされる。
迷う人・検討する人は、とりあえずエントリーしといて損はない。
最終的に契約をしなくてもペナルティなんぞない。
貰える可能性があるものは逃さないでおこう。
もちろん私はエントリー済