数あるスマホ端末がリリースされている現時点で最もコスパの高いスマホ端末は何なのだろうか。
何をもってコスパが高いと言うかの内容にもよるが、私の持論では『iPhone11』が2021年現在でも最高のコスパ端末だ。
今回はiPhone11が如何にコスパの高い優れた端末かを検証する。
スマホ端末のお得・賢い買い方に興味がある方は、是非最後まで読んでいてもらいたい。
端末購入(更新)のサイクル
2019年、総務省の指導により、キャリアによる端末の値引きが2万円までの制限が入り、従来2年単位で端末を更新することが良いというサイクルに変化が生まれた。
従来はキャリアの「2年縛り契約」・「MNPは端末を大幅値引きで購入できる」制度が主流だった為、2年ごとにキャリアを移動し・その際に端末も更新する方法が「賢いサイクル」とされていた。
同じキャリアに長くとどまることは、「キャリアの養分」とまで揶揄される状態。
現在はこの状況が一変し、
- 同じ端末を長く使う
- 端末は中古市場なども範囲に入れて、キャリアとは分離して購入する
という流れに変わってきている。
そうなると、今使っている端末が古くなってきて、
- 最新のアプリに動作が追い付かない
- バッテリーが劣化して充電が1日もたない
- 画面サイズが小さい
- 最新と比較すると画面解像度・鮮明度が良くない
等といった理由で端末の買い替えを検討する際は、何を基準にするかの考え方の見直しも必要となった。
本記事では変わりゆくスマホ・通信業界の流れから、賢く対応するにはどのような選択があるか、おすすめ端末は何かをまとめる。
結論として2021年現在『 ahamo の iPhone11』がコスパ最強の端末である。
購入(更新)の際の選択肢
今現在、スマホ端末を新しい機種にしたいと思った際に、候補とする端末は何だろうか。
多くの方の傾向として、現在利用端末の後継機 もしくは 最新機種をまずは第一候補にすると思う。
iPhoneユーザーの選択
- 最新のiPhone12シリーズ
- 小型、ホームボタン有のiPhoneSE(第二世代)
- Apple公式で旧機種として定価が値下げになったiPhone11シリーズ
- 中古市場で手に入るその他端末
選択肢としては以上の4通りかと思う。
従来はMNPで安く端末が購入できる為、1.2の選択が真っ先に上がってきたが、現在は3.4の選択も無視できない状態になっている。
Androidユーザーの選択
メーカー、機種が非常に多く、選択をリスト化することが難しいが、私の感覚でパターンをまとめると
- 国産メーカー端末利用の方は、後継機・新機種
- ゲーム等で高性能端末を求める方は、antutuスコアから候補を厳選
- とにかくコスパの良い端末を求める場合は中華スマホ
- 特にこだわりが無い場合は、キャリア等がおすすめしている機種
という感じの選択になるのかと思う。
もちろん、これが全てではないので、該当する選択が無い方がいれば、すみません。
参考情報とご理解頂きたい。
iPhone(iOS)かAndroidか
では、コスパという観点からすると、iPhone(iOS) or Android のどちらが良いのか。
これは、iPhone派かAndroid派かで見る目線が異なるし、求める内容も変わってくる。
その為、この記事の視点としては、コスパを意識し『どちらが不自由なく長く使えるか』に焦点を当てる。
長く使う上で必須となる2項目を『OSサポート期間』と『バッテリー交換のしやすさ』として整理してみる。
OSサポートの期間で比較
OSのサポートは、この期間が長ければ長いほど良い。
スマホのアプリを思い浮かべてイメージして欲しい。
iPhoneの場合で例を出すと、アプリインストール時に「iOS13以上」等の表記を見たことはないだろうか?
これは、利用には最低限このバージョン以上じゃなきゃダメよということで、古い端末で且つOSが古い場合は、インストールできないアプリがあるということだ。
また、利用していたアプリがバージョンアップして古いOSが使えなくなることも有る。
自分が遊んでいたゲームが大幅アップデートをしたことで遊べなくなったなんてことも良くSNS上で見かける。
その為、OSのサポート期間は長く使う為には必須の条件なのだ。
iPhoneの場合
2015年にリリースされたiPhone6Sが最新のiOS14に対応している。これはすごい。
さすがに次のiOS15では対象外になる可能性が高いとの噂があるが、6年経過でもサポートをし続けるのは『コスパ最強』以外の何物でもない。
Andoridの場合
メーカー毎に対応が異なるため、一律の回答は出来ないが、AndroidOSを提供しているGoogleが販売するスマホ Pixelシリーズは3年間と明言している。
OSの開発元が3年なので、他メーカーもこの付近での対応が限界かと思われる。
OSサポートの視点ではiPhoneが圧勝
バッテリー交換のしやすさで比較
長く使えばバッテリーが劣化するのは、スマホに限らず機械物の宿命。劣化したら交換が必須。
スマホの場合、2年も利用すれば顕著に劣化を実感できるだろう。
このバッテリー交換の視点で iPhone と Android を比較してみる。比較する内容は、交換方法・選択肢の数・価格だ。
上の表で表現をした通りですが、詳細を書く。
iPhoneの場合
- リペアセンターで実施する『配送修理』
- AppleStore、正規プロバイダーで実施する『持ち込み修理』
- 正規ではないが多数存在する修理ショップでの『持ち込み修理』
が主な手法になる。
選択肢が多く、持ち込み修理の場合でも対応できる場所も多い。
価格としては、公式の金額を参考にすると機種により異なるが、5,940円~8,140円が相場。
Androidの場合
メーカーもしくはキャリアで対応となるので、対応はそれぞれ異なるが、『お預け修理』が基本。
メーカー公式での店舗修理はほとんどない為、バッテリー交換の為にスマホ端末を数日預ける手法になる。
要はバッテリー交換のために利用できない期間が必須となるのだ。
正直利便性が悪く、交換のハードルが高い。
では、正規ではない修理ショップでの対応はどうかというと、機種により可能という条件が多く、それだけでiPhoneよりも選択肢が狭いことになる。
バッテリー交換の視点でもiPhoneが圧勝
と判断出来る。
2021年現在 最強コスパ端末は
コスパ(不自由なく長く使えるか)の視点でiPhoneの方が良いことを理解頂けたと思う。
ただし、あくまでも iPhone or Android の大きな枠での話なので、スマホ端末単体のスペックや価格を考慮すると、この限りではない。
例えば、中華スマホのXiaomiのRedmiシリーズなど、ミドルスペックの性能で2万円台のsimフリー端末ということで、ある意味最強のコスパなのかもしれない。
しかし、中華スマホ故に独自にOSを調整し、常時どこかに何か通信を送り続けている動きをしている可能性があったりと、不安になる部分もある。
その為、万人が安心して使えて、分かり易いものとして、不自由なく長く使えるコスパの良い端末として、iPhoneをコスパの高い端末と定義させてもらう。
iPhoneシリーズの中で最もコスパが高いのは
現在公式販売中のiPhone12・11・SEの3つの性能を主要項目のみ比較する。
それぞれの詳細を下記に記載する。
画面サイズ
6.1インチか4.7インチかは好みによるので比較は難しいが、人間の慣れは恐ろしいもので、一度大きいのに慣れると小さいのには戻れない傾向がある。
そういう意味で、大衆的には6.1インチの方が良いと判断で出来る。
通信
5Gが良いと思われる方が大半かと思うが、5Gが普及するのはまだ先の話であるし、米国版以外のiPhoneは5Gのミリ波に対応をしておらず、実質使い物にならない。
その為、5Gが現時点でアドバンテージにはならない状態。
カメラ
細かい内部の技術や撮影した結果を見ると、若干だが11よりも12がキレイな結果。そりゃ新機種だから当たり前。
ただし、11,12共に画素数は1200万画素であるため、一般的な利用者に違いはほぼ判らないレベル。
SEのみシングルカメラで700万画素で、劣る判断にはなる。
CPU・メモリ
CPUは最新のA14か一世代前のA13かの違い。
A14は全体の処理速度としてはA13から25%程向上しているとされており、さすが最新機種といった結果。
メモリにも目を向けると、12と11は4GB。SEは3GB。
同じA13チップ搭載の11とSEだが、メモリ容量に差が出ている為、処理速度としては11の方が上だ。
バッテリー
数値だけを見ると、12でバッテリー容量がが減ってしまったことになるが、これは上記に記載したA14チップの消費電力が少ないことが理由。
バッテリー容量は少なくても11と同じ時間稼働するという意味だ。
(ただ、なぜバッテリー稼働時間を大幅に伸ばそうとしないのかは謎)
バッテリーの持ちという点では12と11は同じ。
SEに関しては小型化の都合バッテリー容量が少ない。
以上の考察から、最もコスパ(不自由なく長く使えるか)が良い端末は何かというと、
iPhone11が全てにおいてバランスが良い結果となる
12はスペックが高いが最新機種だけに値段も高い。
しかし、価格面だけを考慮すると11もSEの低価格には及ばず、SEに軍配が上がる。
しかし、このiPhone11とSEの価格差を埋める売り方が出ているのだ。
それが ahamo が扱う iPhone11
ahamo iPhone11 の価格設定がおそろしい
2021年3月26日からサービスが開始した『ahamo』にて販売するiPhone11はApple公式の直販や他のキャリアの販売価格に比べて、格段に安い設定で売り出している。
各社の金額を比較する為に64GBの価格を並べる
ahamoは5万円を切る金額で提供を行っている。
そうなると、既存のiPhoneシリーズの中で価格面だけ見た際にコスパが良いのはSEだったが、
SE:49,280円 ≒ ahamo iPhone11:49,390円
となり、価格の面でも差がなく、スペックを考慮するとiPhone11が圧勝となってしまうわけだ。
でもやはり、少しでもスペックの良い最新機種がいいと思われる方がもいると思う。比較しよう。
iPhone12:94,380円 の約半額が ahamo iPhone11:49,390円
この約2倍の価格差を見ると、最新機種が必ず良いかというと、迷うところである。
改めて最新のiPhone12とahamo iPhone11の比較
iPhoneの中で最もコスパの高いシリーズは何かを改めて12とahamoの11で価格も含めて比較すると下記の表になる。
右端に比較結果を入れてみた。
極端な比較となり乱暴だという意見もあるかもしれないが、極論としては表の通りだ。
CPU以外に大きな進化が見られず、金額差が約2倍という結果。
以上のことから、
2021年現在の最強端末は ahamo iPhone11
と断言する。
この先iPhone13がリリースされると、iPhone11は終売となる。
いつの時期かは現時点で断言できないが、めちゃくちゃなスペックを求めるユーザー以外は、iPhone11がちょうどよい。
そして、ahamoが安すぎる売り方をしてくれていることは、利用者には嬉しいことだ。
UQモバイルなども安価にiPhone11を販売し始めたが、64GBのみと使い勝手を考慮すると微妙。
最低でも128GBはやはり欲しいところなので、そうするとahamo iPhone11の選択が賢い買い方になる。
少しでも ahamo iPhone11 が気になった方は、下記リンクから公式へ飛べるので、確認をしてみて欲しい。
最後に
何が最強コスパなのかというのは、どこに視点を持っていくかで大きく変わる。
今回は『単純に価格』と『不自由なく長く使えるか』の2つの視点で結論を出した。
そもそもiPhoneは価格が高く、コスパという言葉が似合わない機種だったが、ahamo iPhone11で、そのイメージが変わったのだ。
今が過去一の買い時だと私自身は思っている。
iPhone13がリリースされると販売戦略も変わり、この価格感が維持されなくなるかもしれない。
今現在機種の変更を検討している方の一つの候補・参考情報になれば幸い。