歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEK2人と圧倒的歴史弱者がお届けする「笑いあり」、「涙あり」の新感覚・歴史キュレーションプログラム「COTEN RADIO」を皆様ご存じだろうか?
私は開設当初とまでは言わないが、比較的古参リスナーである。
歴史・人文知を理解し、客観的に事象を把握することで現代生活・己の日常に活かしてくことを目的に私は視聴している。
そんな全人類が学ぶ・聴くべき「コテンラジオ(COTEN RADIO)」を私は周囲の人に勧めているのだが、会社の同僚の思考が面白いほどに変化した事例を紹介したい。
人生100年時代。学びを続けなければ時代に置いてかれる。特に組織に身を置くサラリーマンの方は是非参考にして欲しい。
コテンラジオ(COTEN RADIO)とは
Wikipediaから引用をすると
歴史を面白く学ぶコテンラジオは、株式会社COTENが配信するポッドキャスト、インターネットラジオ。主に世界史を中心に歴史キュレーションプログラムとして、学校の授業では中々学べない国内外の歴史の面白さを学ぶ番組として2018年に放送開始。
という一文で表現されている。
「歴史強者」である株式会社コテンの深井さん楊睿之(ヤンヤン)さんが、テーマに沿って研究・理解した内容を「圧倒的歴史弱者」としてパーソナリティを務める株式会社BOOKの樋口さんへ説明するスタイルで構成されるラジオである。
ポッドキャスト、インターネットラジオだけでなく、御三方を眺めながら視聴出来るYouTube動画も公開してくれているので、存在を身近に感じながら学べる。
明確な答えのある学びではないが、歴史背景・登場人物・成功事例から何を感じて、どのように活かしていくかを常に考えさせられるコンテンツである。
また、一度学んだ歴史が違うテーマで再登場したりと、全てが繋がって歴史が出来上がっていることを再認識出来る。
今自分が抱えている課題・悩み、組織として会社の動きが間違っていないのかを客観的に分析する為の思考練習になると私は感じている。
そんな良コンテンツであるコテンラジオ(COTEN RADIO)を知らないのはもったいないとして私は周囲に勧めているのだが、この勧める活動は単に知ってもらうという狙いだけではなく、無意識の同調志向者を増やしたいという想いもあって実施している。
コテンラジオ(COTEN RADIO)により同僚の思考が激変
会社の同僚に勧めたところ、考え方が劇的に変化した人が出てきた。
狙い通りではあるが、あまりにもわかりやすく効果が出たことに驚いた。
どのような変化かというと、
日々の業務に疑問を持つこともなければ、目の前に起きていることにも興味を示さなかった同僚
このようなタイプの人が、
些細なことでも「違和感を感じる」人
に変化してきたのだ。
私が在籍する会社は、お世辞にも良い会社とは言えない。実態をまとめているので、興味がある人は読んで欲しい。
親会社からの片道切符出向の「モンスター経営者」と忖度が主業務の「プロパー経営層」によって経営される会社である。
そんな経営層としてヤバい奴らが存在するので、「出る杭は打たれるか、抜き捨てられるか」という状態。
正しいことが通じないというよりは、「正しくないことを指摘しても響かない・正義感の強い人間が虐げられる」環境である。
このような組織内に長年身を置き続けると、
- 怪しい動きに気付いても見て見ぬふりをする
- 職務責任上見て見ぬ振りが出来ない場合でも、なあなあで済ませる
という状態になる。
最終的には善悪の思考そのものを失い、違和感さえ持つことが無くなる。
上記のような環境・状況だった同僚が、コテンラジオを聞き始めてから
- 疑問・自分の考えを持つようになった
- 意見を持つようになった
- 意見を言葉に発しだした
- どうしたら良いかの議論が出来るようになった
信じられない変化だ。
勤続二・三十年で組織内の文化に染まり切った人間の考え方をコテンラジオが変えたのだ。
変化の真意は同調志向から生まれた
同調志向という言葉は、
明らかに誤った判断であっても,それが一枚岩の多数派の人たちによって示されていれば,多くの人は同調してしまうこと
という意味となり、決してポジティブな言葉ではない。
しかし、組織内のコミュニケーションにおいて、同じ考えと志をもった人が近くにいることがどれだけ大切かを私は今回実感した。
- 疑問・意見を気軽に話せる
- 疑問・意見を否定せずに聞ける
- 疑問・意見から議論が出来る
健全な組織、ベンチャー等の共通意識を皆が持って働いている環境にとっては当たり前のことだが、我が社のような「ある意味腐敗した組織」においては、「同調志向として些細なことでも違和感を話せる」というのは非常に大事なのだ。
我々にとって、この「同調志向」か否かの判断材料・きっかけがコテンラジオだったという訳だ。
もちろん、別のコンテンツがきっかけになることもあったのかもしれないが、「会社という組織の中で思考停止になっている人を刺激する」ことを目的とした場合、コテンラジオ以上に最適なコンテンツは無いと私は思っている。
それだけ歴史から学べることは多く、人類は同じことの繰り返しをし続けてしまっているのである。
この学びから、我が社は近いうちに消滅する会社になる可能性が高いと感じる。そうならないように学んだことを活かして藻掻いてみているところだ。
課題は若手に響かないこと
「コテンラジオ(COTEN RADIO)」を周囲へ勧めている過程で、一つの課題を持っている。
若手社員の反応が良くないのである。
経験と体験が少ない故に、リアリティさを感じないのかもしれない。
もしくは、若年層は歴史より「今」を重要視する傾向があるからかもしれない。
私自身も、20代の頃に歴史を学ぼうと思うことは無かった。何なら歴史は受験の為のものと思っていたほどだった。
少し前まで大河ドラマは中・高年齢層が好むものとされていたのが物語っている。(最近は若者に人気の俳優が出演することでその限りではないようだが)
このような背景も相まって、20代・30代前半の同僚にコテンラジオの素晴らしさを勧めてもピンとこないのだろう。
※たぶん、年寄りが若手に「勉強しろ!!」というのと同じニュアンスで受け止められているのかもしれない。
歴史から学ぶに私の力不足が原因
若手に響かないからといって諦めてはいけない。
コテンラジオから学んだことを活かせば出来ない訳ではない。
あの有名なガンディーは、ヒンドゥー教徒とイスラーム教徒の争いを止める為に「断食」をし、自らがやせ細っていく姿からどうなるかを皆が想像して戦火が止んだと言われている。
私も断食すれば若手にコテンラジオの素晴らしさが伝わるかもしれない。また、中年故に気を抜くと太る悩みも解決し、一石二鳥。
という浅はかな考えではなく、
対象となる相手の立場と価値観を理解しようと試みる
ことから始め、必要ならば&適したタイミングがあれば勧めるという思考で動いている。
「これいいよー」なんて言葉は誰にでも言える。
コテンラジオで学んだ視聴者はもっと考えることが出来る人間になっているのだから!!
サラリーマンは視聴するか、視聴しまくるか
サラリーマンにとって「コテンラジオ(COTEN RADIO)」は
視聴するか、視聴しまくるか
の二択しかない。
組織の中で働くからこそ、歴史から学び・今にどう活かせるかを有効活用出来る。
- なぜ人は戦争・虐殺という残虐な行為を平気で行えたのか
- なぜ最高・最強と言われた指導者が覇権を取った後に失敗したのか
- ヤンヤンの髪の毛はなぜなくなったのか
今で言う「TPOに応じた行動」が、振り返れば必ずしも正しいことではない場合もあると理解出来る。
このような視点・考え方で自分自身・環境を見直してみたい人は、是非コテンラジオを視聴してみて欲しい。
回を重ねるごとに内容が難しくなっており、私自身は一度聞くだけでは理解出来ないことが増えてきた。
2周目・3周目でやっと本質がわかれば良い方であるが、この難しさと「わかったかもという気づき」が楽しいところ。
また、改めて初回から聞き直すことで、無知のあの頃と理解度が違う自分に喜びを感じることも出来る。
コテンラジオ、一生楽しめる!!
皆様も是非視聴してみて欲しい。