YouTubeやInstagramが世の中で当たり前のプラットフォームになった現代において、映像や動画を作成する・編集するという行為は、以前とは比較にならない程一般社会に浸透してきた。
ひと昔前であればプログラミングが出来ればフリーでも稼ぐことが出来ると言われていたが、現在https://moviemaker.minitool.com/jp/は動画編集がその代名詞となっている。
映像作成・動画編集は高価な機材やソフトウェアが必要という常だったが、流行りのショート動画程度であれば、スマホ+パソコン+動画編集ソフトがあれば出来てしまう時代になった。
その中でも動画編集ソフトは有料・無料問わず無数に製品がリリースされており、何を選んでよいかわからない状態。
無料をアピールしていても実は有料契約しないと使いものにならない製品がほとんどである。もっと手軽に動画編集世界に触れてみたいという人が何を使えばわからない状態。
そんな悩みを解消する 無料で使える動画編集ツール「MiniTool MovieMaker」を今回は紹介する。
ショート動画であれば制限なく無料で使えるので、初めての動画編集ツールにお勧めである。
MiniTool MovieMaker とは
カナダと香港に拠点を構える「MiniTool® Software社」が開発している。
ディスクやパーティション管理、データ復旧、データバックアップの分野を得意とするソフトウェア会社で、累計販売4,000万を突破した勢いのある企業である。
「MiniTool MovieMaker」は製品ラインナップの中では異色だが、会社としての高い技術力が反映された、直感的でわかりやすく初心者にお勧め出来る動画編集ソフトである。
主な機能概要は下記の通り。
最大のポイントは、無料範囲でも2分以内の動画であれば、透かしなしで出力が可能ということだ。
そんな大盤振る舞いなツールであるのに、動画編集に必要となる機能をある程度網羅している。
「MiniTool MovieMaker」おそろしや!!
MiniTool MovieMaker のインストール
公式ページ「MiniTool MovieMaker」へアクセスし、「無料ダウンロード」を押下。
ダウンロードされた「mmm-setup.exe」ファイルを実行。
インストーラーが起動するので、「Install Now」を押下。
インストール中は待つだけ。
下記イメージが表示されればインストール完了。「Start Now」押下で「MiniTool MovieMaker」が起動する。
日本語化されていないが、画面の指示がわかりやすいため、簡単にインストール可能だった。
MiniTool MovieMaker で作成した動画
何よりも先に「MiniTool MovieMaker」で編集した動画を見てもらった方がわかりやすいので、私自身が作成したものを下記に載せる。
内容はくだらないが、動画の切り替え・テキスト・音声の挿入・エフェクトの具合を理解してもらえると幸い。
実際に作成した手は下記の通り。
- 短い動画・静止画を組み合わせる
- 場面の切り替えに途中にエフェクトやフィルター等を追加
- 各場面にテキスト文字入れ
- 各場面にBGM追加
- 音声を追加
という感じで、各編集に難しいことは一切なく、ほぼマウス操作で完結してしまう手軽さだった。
MiniTool MovieMaker の使い方
無料で利用できるので、気になったら使ってみることが一番ではあるが、事前の参考として「どのようなことが出来るのか」を紹介する。
1.プロジェクトの作成
「New Project」を押下し、新しい編集ファイルを作成する。
既にプロジェクトを作成しており、再度呼び出す場合は、下部にある「Open Project」から呼び出すことが可能。
2.素材を「Import Media Files」に格納
ドラック&ドロップ でファイルを入れることも出来るし、クリックすればエクスプローラーが開くので、選択して格納も可能。
Windows OSと変わらない操作性なので、初めてでも迷うことなく出来ると思う。
3.素材を編集ゾーンに当てはめる
格納した素材をドラック&ドロップで編集ゾーンへ当て込み、動画の再生順・長さ調整を行ったり、音楽・音声を追加したりする。
下記イメージの赤枠が動画ゾーンで青枠が音ゾーンとなる。
マウスのみで直感的に操作出来るので、「とりあえず並べてみる」・「プレビューで確認」・「微修正」・「プレビューで確認」を簡単にすることが出来る。
4.テキストをはめ込む
上部にある機能タブにある「Text」を選び、好みのスタイルを選択し、編集ゾーンへドラック&ドロップで追加。
画面右側にテキストの編集欄が表示されるので、そこに表示したい文字を入力。色や大きさ・字体もここで変更可能。
テキストを表示する長さは、編集ゾーンのテキスト部分をドラック&ドロップで調整する。
5.スタンプやエフェクトを追加
アクセントや強調にスタンプを使ったり、エフェクトを追加したい場合も、機能タブから好みのパターンを選択し、編集ゾーンへドラック&ドロップで追加をする。
テキストと同じように位置や表示の微調整は画面右上の領域で実行する。
表示箇所や長さは、編集ゾーンにてドラック&ドロップで調整が可能。
好みのアイテムをさっと当て込んでいけば良いだけなので、誰でも簡単に加工が出来る。
6.音量調整
音声やBGMを追加した場合、音量のバランス調整は必須となる。
調整したいゾーン(動画・音)を選択すると画面右側に「Video Property」が表示されるので、こちらで音量調整が可能。
バックミュージックを小さめにし、声を聞き取りやすくする等の微調整も可能だ。
7.動画を指定ファイルで出力する
編集が完了し、動画として出力するには、画面右上の「Export」を押下し、表示される子画面で出力条件を設定し、子画面上の「Export」を押下すれば処理が開始される。
出力フォーマットはドロップダウンリストから選択が可能。自分の好みで選べるのは嬉しい。
重要なのは、2分以内の動画であれば無料の範囲で「透かし」や「ロゴ」・「広告」無しで出力が出来る。
ショート動画を作る限りであれば、無料のまま使いきれてしまう。
2分以上の動画を出力する場合は有料契約や必要ではあるが、出来栄えや画質の確認を一度無料版の範囲で試してみて、気に入れば購入するという選択が出来る。
買う前に試せまくれるので、購入してみたけど思っていたのと違って後悔・リスクが無くなる。
8.プロジェクトの保存
ここまで編集してきたプロジェクトは保存が必須。保存をしておけば再度呼び出して再編集可能。
画面右上の「三」ハンバーガーメニューを押下し、「File」→「Save Project as」 を選べば、エクスプローラーが開いてファイルの保存が可能。
既に保存済のプロジェクトでれば、「Save Project」を押下すれば上書きとなる。
以上の使い方で、誰でも簡単に無料で動画編集が出来てしまう。
「MiniTool MovieMaker」は日本語化されていないので、画面上の各種機能が全て英語表記。
私も使ってみる前はちゃんと理解して使えるのか?と心配したのだが、最低限の単語で画面が構成されているので、難なく利用出来た。
テンプレートから手軽に動画作成も可能
好みのテンプレートを選んで、写真や動画をピックアップすれば、テーマに合わせた動画をすぐに作ってくれる。
「Photo Book」を選んで、写真を選択して実行すると、下記のような動画を作ってくれた。(スライドのイメージだけ載せておく)
ただ、このテンプレート機能は「正直使えないかも」と私自身は思った。
そもそも動画編集をしようと思ってソフトを選んでいる時点で、テンプレートで勝手に作ってくれることを求める人は少ないだろう。
2分以上の動画作成は有料契約が必要
「MiniTool MovieMaker」は無料版でも最初の3回までは時間制限なく出力できる。
4回目以降で2分以上の動画を出力する場合は、月間・年間・永久(アルティメット)の3プランから自分に合ったものを契約する必要がある。
イベント用の動画を作成する
→ 月間 or 年間
子供やペットの成長記録を継続して作成する
→ 永久(アルティメット)
という考え方でプランを選べばよいと思うが、年間と永久(アルティメット)の差が3,000円程なので、それならば永久(アルティメット)で買い切ってしまった方が良いとは思う。
ここまで直感的に使いやすいソフトが1万円を切る価格で買えるのはコスパが高い。
しかも、無料で操作性を確かめて使えると判断した上での購入なので、非常に優秀な動画編集ソフトである。
MiniTool MovieMaker の総評
動画編集ソフトとしての機能性は
初心者に優しい直感的で使いやすいソフト
と判断出来た。
日本語化されていないことが気にならない程、機能の配置や使い方の構成が秀逸。
また、ほとんどの操作をマウスのみで出来るので、超細かい編集までは求めない初心者には使いやすい。そして何よりわかりやすい。
無料で試せる&2分以内なら透かしや広告無しは使い勝手抜群
ショート動画が流行っている現在において、2分以内であれば無料で使える利点はでかい。
その他にも、2分以内であればどんな機能・どのような編集が出来て、結果としてどのように出力されるかを何度も確認出来るということだ。
気になるポイントを確認した上で有料契約が出来るので失敗がない。
これが「MiniTool MovieMaker」の最大の特徴であり、お勧めするポイントだ。
特に動画編集初心者は、当たり前だがソフトを使ってみなければ何もわからない。
YouTuber等が良く使っている「Final Cut」、「Adobe」 、「PowerDirector」等は、本格的にやり始めたり、不特定多数の人に公開するようになってから検討すれば良い。まだ早い!!
- 簡単な動画を作りたい
- 動画編集の基本を身につけたい
この目的であれば十分満足出来るソフトである。
誰でも気軽に試せるソフトなので、興味がある人は是非一度は触ってみてもらいたい。
ダウンロードは下記から可能。
それでは、良き動画編集生活を!!