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【サラリーマン社内奮闘記 1 】間違った地位の連鎖が生んだ いずれ潰れゆく会社の実態

2023年11月30日

世の中には成功した会社・経営者の事例は様々なメディアで特集・整理されていて目にする機会が多い。

その反対に、失敗して破産・吸収された会社に関しては、結果論として主な要因を語られることはあるが、実際に中で働く人々の生の声というのは世間に届きにくいものだ。

「会社が倒産する予兆」というまとめがメディア上には多く発信されているが、正直なところ「その状態になったら終わりよ」と感じることばかりの羅列であるし、具体性が無く参考にならない。

この理由から、現在「いずれ潰れゆく会社」に身を置いている私が、社内で起こっていることを整理し続けることで、後世の参考になる情報を残せればと思い記事を作っていく。

結果として私自身の不満のはけ口を書き記すだけの記録になる可能性が高いが、そこはご了承願いたい。

いずれ潰れゆく当社のプロフィール

会社員である以上、守秘義務があるので実名や推測出来る情報は控える。

ただし、全てを伏せては何の参考にもならないので、属性・特徴部分を可能な限り整理するので、イメージをしてもらいたい。

成り立ち・経営層

大手メーカーの完全子会社

親会社の業務の一部を切り離した機能会社

社長は親会社からの出向であり、残り数年で定年となる人が都度入れ替わりで配置される

取締役の半数は親会社

仕事内容

親会社を得意先とした仕事が全体の9割以上

機能会社なので黙っていても仕事はやってくる

ここ数年は親会社の売上減の影響により、必然的に当社の売上も減少

親会社の方針と外部環境

元来、子会社が赤字でも保有をし続ける方針の親会社であったが、昨今は赤字状態が続いている 且つ 買い手が現れた場合は、売却をし始めた状態。

当社は辛うじて黒字を維持しているが、現状を継続する限りは赤字転落は容易に予想できる状態。

当社の属する業界はメーカーの事業再編などにより、子会社を持つことの価値の見直し図られており、絶対安泰という環境下ではなくなっている。


ここまでが特定を避けつつ説明出来る当社の中身だ。

大手メーカーの完全子会社によくある実態だと理解してもらえればである。

ただ、そんなあるある会社の当社が、優秀な完全子会社と決定的に異なる残念な点が「経営層の質」なのである。

子会社出向の経営層の質

全ての会社が同じとは言わないが、当社は得てしてド日本企業に多い傾向となる「親会社に残れなかった人」が降りてくる子会社だ。

更に、あと数年で定年の片道切符人事となるので、当人に子会社経営に関する視点の意欲や野心は皆無である。

次のステップへの登竜門ではない。頑張っても親会社に戻れることはない。という状態なので、その思考に至るのはある意味当たり前。

そして、親会社は「厄介払い」をした感があり、出向させた人の管理は一切行わない。

その結果、「権力MAX」・「怖いもの無し」・「会社より自己を最優先」とするモンスター経営層が出来上がるという構図だ。

モンスター経営層に忖度するプロパー経営層

そんなモンスター経営層故に、人を見る目が普通ではない。

いかに己に従順か

これが全ての評価となる。

間違ったこと、協議をした方が良いことへの提言は求めていない。

何事にも「YES!!BOSS」とだけ言いつづける脳筋・無能だけしかモンスター経営者の側近になれない環境なのである。

そして、そのモンスター経営者の側近となった脳筋・無能のプロパー経営者が、更に己に従順な人間を囲う人事をする。

忖度をし、忖度を求める。この繰り返し。「何ら生産性の無い活動」が今日も行われている。

何もしなくても親会社から仕事が降ってくる当社は、この状態を危機と捉える人間は少ない。

自分も忖度すれば上に上がれると、ベクトルが間違った人間が出来上がりやすい組織になっている。

会社ごっこをしているだけの忖度・仲良し集団

これが私が組織に身を置きながら感じている実態だ。

プロパー経営層が出る杭を打ち、ほっぽり出す

もちろん、そんな残念な当社にも「正しいことを訴える」・「現状に課題があることを提言する」ようなまともな人間は存在する。

しかし、忖度と仲良しで出来上がった組織構造では、立ち向かう相手より強い力(権力)が無ければ消される。

現に当社は俗に言う「まともな人間」が中枢組織から飛ばされて消えている状態である。

「まともな人間」を失うことがどれだけ会社の未来を曇らすことになるのかはお構いなし。(むしろその思想がそもそも無い)

己の欲望を安定して維持し続ける体制づくりを最優先と考える人間を頭に据える組織が出来上がっている。

当社は今のままでは潰れゆく会社

子会社としての役割・経営層の質・外部環境の変化を考慮すると、当社は「身売り」か「いずれ潰れる」未来しか想像できない。

だったら早く逃げ出した方が良いと判断するのが当たり前の思考だろう。

正直なところ私自身もそう考えてしまっている状態ではあるが、なぜ今も残っているかと問われると、

事業としてはポテンシャルを持った会社

だと実感しているからである。

また、残念なのは経営層とその取り巻きだけで、

現状に疑問を感じている従業員が少なからず存在する

というのも理由である。

明確な指針を示して導くことが出来れば、絶対に一緒に頑張れる・助けてくれる人がいるということが、私自身のモチベーションになっている。

私自身は出る杭扱いである

まだ残り続ける意味があると思って在籍をし続けているが、私自身が置かれている状況は決して良くはない。

ある意味無駄なプライドと正義感で、脳筋・無能への忖度が出来ないからである。

それをやってしまったら泥船に乗るようなものであるとも判断している。

「それでもサラリーマンなら忖度が正解だよ」と言う人もいると思うし、何が正解か私にもわからない。

しかし、未来が無い方向に全力を注いでも面白くないので、「あるべき論」と「異見」を曲げない活動を継続している。

それ故、脳筋・無能なプロパー経営層は私のことを良く思っておらず、現在出る杭扱いにはなっている。

ただし、私も無策で意地を張るつもりはないし、爆死もしたくない。

それ故、簡単にぽっぽり出すことが出来ない環境を自ら作っているので、まだ戦える。

(明日私が消えたら困るブラックボックスをところどころに仕掛けることで延命している感じ)

忖度プロパー経営層の改善に向けて

黙っていても何も変わらないので、「忖度プロパー経営層」を改善させるか・失脚させるかを実現し、最終ゴールとして前向きに純粋に事業の発展を楽しめる会社にしていきたい。

忖度を繰り返し、社内政治をやるだけの「何ら生産性の無い活動」を重要視する現状に未来はない。

しかし、経営権を持たない中間管理職的な位置づけの私には、正攻法でぶつかっていく力も手段もない。

ただ、同じ考え・感覚を持った同志を集める・作り増やしていくことは可能である。

かなり時間を要する地道な活動であるが、この繰り返しによって、「チャンスの芽」は必ずやってくると思っている。

それは自分なのか、他人の力なのかわからないし、勝手に相手がポカをする場合だって考えられる。

その時に向けて、今時点の状態と気持ちを忘れないように、今回は当社の現状をまとめた。

今後は具体的に発生している課題や、私の改善活動の経過を記していく予定。

近しい境遇に身を置く人、こんな会社があるんだと興味を持ってくれる人は、今後の発信を待ってもらえると幸い。

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