Amazonに溢れる怪しい中華製品は、詐欺まがいの物も有れば、実は超コスパの良い優秀な物もある。
しかし、優秀な製品でもレビューはサクラで埋め尽くされているので、本当に良い品かどうかの見極めは「買って使ってみる」以外に手はない。
ということで、題名の通り「中華製品を購入して」・「ギャンブル的な感じで当たりかどうかを確認する」活動を記事にする。
今回は、1,000円台で購入可能な今話題の「オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン」を購入してみた。
結論は 音質はコスパの高いAnker・SOUNDPEATS並。しかし、マイクがクソ。 である。
怪しい中華製品とは
Amazonを利用したことがある人ならば気づいている人は多いだろう。
中華製品は商品名を見ればわかる。
【最新版】・【令和最新】・【2024最新版】 等、【】の中に新作であることを様々な表現でアピールしている製品は中華である。
また、評価数が異常に多く★5が多い商品も中華製品である可能性が高い。
サクラレビューを使ったり、購入者に対してレビューで特典配布をしているので、ありえない評価になっていたりする。
中華製品の実態
サクラレビューや特典で高評価を釣る作戦を実施してくる中華製品は、全てが詐欺のような粗悪品かというと、実はそうではない。
満足に使える商品も中には多いのだ。
変にサクラレビューなんかせずに、真っ向勝負すれば良いと思うほどである。
もちろん、有名メーカーの商品と比べると品質が落ちるものも多いが、何よりも圧倒的に安い価格帯で必要最低限の機能を持っている中華製品は、かなりコスパの高い優秀な製品なのである。
実際私はギャンブル的な感覚でいくつもの中華製品を購入しており、良かったものはレビュー記事も記載している。
カテゴリ:中華ギャンブル
もちろん全てが当たりではないが、安いのにしっかりしている商品もある。
ただし、本当に悪質な製品・業者も存在するので、安いだけで食いつくと痛い目に合う場合もある。
ある程度のリスクを背負った買い物、それが中華ギャンブルだと理解してもらいたい。
そんなギャンブルの負け状態を皆で回避すべく、私自身が実際に試してみた商品をシリーズとしてレビューしていく。
Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6 とは
今回中華ギャンブった商品は、メーカー名:Blulu 商品名:E6 という名称が付いている。
「オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン」である。
ただ、この手の中華イヤホンは、まったく同じ製品にも関わらず異なる名称で販売もしているので、どこが本家か全くわからない。
私がAmazonで同じ画像のイヤホンを見つけただけでも「Szoxo」・「Boytond」・「alacoo」等、アルファベット表記のメーカー名がいくつもあった。
中華イヤホンの面白いところである。
イヤホン本体の形状は、耳に挟み込むタイプとなっている。
オープンイヤー型は耳に掛けるタイプが多いので、単純に挟み込むタイプがどのような装着感なのかを確認したい気持ちもあり、購入してみた。
ちなみに、オープンイヤー型は別名「空気伝導」とも言うようだ。「骨伝導」を真似た感じなのだろう。
Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6 の外観
パッケージ・本体と同梱物
外装は非常にシンプル。
同梱物は本体・ケース・充電用USB-Cケーブルである。
ケースと本体
蓋を開けて本体を露出したイメージ
オープンイヤー型のワイヤレスイヤホンは、本体の形状の都合でケースが馬鹿デカくなりがちなのだが、本商品のような「耳挟み式」だと、通常のカナル・インナーイヤー型のイヤホンとサイズ感が変わらない。
ケースにはデジタル数字で充電残量を表示してくれており、1,000円台で購入可能なイヤホンとは思えない。
本体のイメージ
耳に挟み込むだけなので、非常に小ぶりなイヤホンであることがわかる。
質感は安っぽいが、耳に挟む部分はシリコンっぽい素材なので柔らかく使いやすい。
他社との外装比較
装着方法は異なるが、同じオープンイヤー型ワイヤレスイヤホンの「SOUNDPEATS GoFree2」、「TRUEFREE O1」と比べてみたイメージが下記。
「Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6」が圧倒的に小さいサイズ感であることがわかると思う。
「耳挟み式」恐ろしやである。
このサイズでイヤホン単体6時間、ケース込みで40時間はなかなかのスペック。カタログ値では優秀なイヤホン。
Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6 の装着イメージ
耳に挟み込むタイプを装着したイメージが下記。
ボディピアスのような印象を受ける。
耳輪あたりが締め付けられているようなつけ方になるが、装着時に痛みは無い。
ズレ落ちることもなく、安定して利用が出来た。
ただし、2時間程付けていると挟んで締め付けた部位に痛みを感じ始めた。
他社の「SOUNDPEATS GoFree2」、「TRUEFREE O1」との比較で、それぞれのイメージを載せる。
「長時間装着で耳痛くないランキング」を作ると、
TRUEFREE O1 ≒ SOUNDPEATS GoFree2 >>> Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6
となった。
「Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6」は、装着時間の経過で耳が痛くなってくるのが残念だった。
金額を考えれば値段相応である。
Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6 の音質
商品説明には音質に関する説明は「Hi-Fi音質」としか記載していない。怪しさ満点である。
ただ、あくまで1,000円台で購入可能なワイヤレスイヤホンなので、ここに高品質を求めてはいけない。
むしろ、どれ程の音質なのか楽しみになった。
音質評価
音質に関しては、どのような音楽を聴くかによって評価はまったく異なってくるので、私は様々なバリエーションの音がある下記音源を聞いて評価をした。
Mrs. GREEN APPLE - ブルーアンビエンス(feat. asmi)
疾走感のある演奏だけでなく、男女のボーカルで音程が右往左往するので、音の聞き分けにはもってこいの一曲。
また、今回も音数の多い Ado 唱 も比較音源に利用した。
Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6 の総評としては、
- クセの無いクリアな音質(安価なイヤホンによくある籠った感じが無い)
- ボリュームの調整範囲も幅広く、使い勝手が良い
- ノイズカット的な機能は無いので、耳元で小型スピーカが鳴っている感じ
である。
良い意味で裏切られた。
1,000円台のワイヤレスイヤホンで、音が悪くないのだ。
特筆して「ここが良い」という特徴はないが、「ここが酷い」という欠点もない。
オープンイヤー型ならではの良さなのかもしれない。
「SOUNDPEATS GoFree2」、「TRUEFREE O1」と比較してしまうと、音の再限度・聞こえ方の違いに気づいてしまうところはあるが、手元にこれしかなかったら十分満足するレベルである。
Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6 のマイク
マイクに関しては商品説明に記載があった。
ただ、チップがクアルコム製ではないと思われるが、CVCノイズキャンセリングを謡うという怪しい感じ。
実際に電話で使用をした結果、
こちらの声が異常に籠る音声となり、使えるレベルではなかった。
仕事中に片耳装着をし続けて、「ながら」電話を行なう使い方を想定して購入したので、目的が果たせない結果となった。
残念。
物理ボタンでのコントロールは使い勝手が良い
「Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6」はイヤホン本体の外側に物理ボタンが搭載されている。
ながら聴きで使うことが多い「オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン」では、そこまで操作頻度は高くないと思うが、いざ使う時に誤操作しにくい物理ボタンはありがたい。
安いからこそ、タッチセンサーではなく、古き良き物理ボタンという点は評価できる。
「Blulu オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン E6」 の総評
- 装着感:ズレ落ちることなく安定した装着感。ただし、長時間装着で耳は痛くなる。
- 音質:際立った特徴はないが、フラットで悪くない音質。
- マイク:カス
- コスパ:1,000円台を考慮すれば十分に良き
という結果。
1,000円台という値段を前提にしたら、非常に優秀と言って良い。
運動中のながら聴き・通勤通学のながら聴き であれば、これで十分かと思う。
特にラジオ・ポッドキャスト等の話し声を聞く際は、「オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン」は距離・空間を作ることが出来て、自分が同じ場所にいるかのような感覚で聴ける。
手軽に「オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン」・「ながら聴き」をしてみたい人には、「買いやすく値段で音質は悪くない」という理由でおすすめする。
ちなみに、私はAmazonのタイムセール時に2,199円から1,000円引きのクーポンが付いていたので、1,199円で購入した。安すぎる。
今回の中華ギャンブルは、私自身の目的(マイクを使った通話)は果たせなかったので、負けではある。
ただ、音を聞く限りであれば、十分勝利と言えるイヤホンだった。
それでは良き中華ギャンブル生活を!!