お小遣いアプリ「トリマ」にて2022年6月7日(火)より残念な仕様変更が適用された。
移動により獲得できるタンクの1日上限が200本→50本に大幅減少となった。
公式のお知らせ内容の説明と影響を考察する。
1日のタンク獲得上限本数の変更
2022年6月6日付のお知らせに衝撃の仕様変更が掲載された。
1本あたりの獲得マイル減少(100→60)に続き、とうとう「移動タンクの獲得上限本数」にも変更が発生してしまった。
200本 → 50本 という思い切った変更
お知らせに記載の通り、長距離移動ユーザーは1日で得られるポイントが最大で四分の一まで減少してしまうということだ。
2022年3月4日に適用されたタンクの獲得マイルが100 → 60 に変更されたことも含めると、以前に比べて最大で稼げるマイルは半分以下になったと言える。
今回、広告配信量の最適化が理由となっているが、それはどういうことなのだろうか。
「動画を見てマイルを獲得」ボタンを押しても広告が全然開始されなかったり、視聴後にマイルが反映しなかったりという広告視聴回りの不具合が無くなるのだろうか。
そうであれば、大半のユーザーは1日50タンクも獲得出来ないので、仕様変更によるサービスの「改善」となるかもしれない。
ただし、最適化という部分が運営の広告収支の最適化を指しているのであれば、単純な「改悪」となるのでしばらく様子を見ていきたい。
私自信の見解だが、最適化の中には運営の広告収支の最適化の意味も含んでいるのでは?と思っている。
還元方式の変更?
トリマはリリース当初、「移動・位置情報」を収集して活用するビジネスモデルの還元として、ユーザーにポイントを付与すると説明がされていた。
下記が公式ページに現在も記載されている説明文
今回の1日タンク獲得上限本数減少の変更は、広告配信量の最適化を理由としているが、この最適化が
- 広告配信・視聴を快適に行えるように配信回数を少なくする
- トリマ運営の支出ばかりが増えないように最適な配信回数にする
どちらを指しているのか、はっきりとはわからない書き方だ。
仮に2の支出調整であった場合、前回のタンク獲得マイルが100 → 60 に変更された際と同じ、広告収益単価の減少が理由になる。
2022年3月4日に適用されたタンクの獲得マイルが100 → 60 に変更された際の理由
前回の改悪時も疑問だったのだが、広告配信で得られる収支バランス影響が理由となると、トリマのビジネスモデルである「移動・位置情報」を活用することに関しては、ユーザー還元に一切関係ない仕組みになってしまったのかもしれないと感じる。
ジオテクノロジーズ株式会社は「MapFan」ブランドによる個人・法人向け地図サービスを様々な付加価値を交えて提供し、進化をしている。
最近では 「新店舗やイベントを地図上で直感的に探し出せる”未来情報”を地図上に組み込む」 という新しいサービスを展開しているようだ。
このような進化に「トリマ」にて得た「移動・位置情報」が直接的ではないにしろ、何かしらの方法で利用されているのかもしれない。
私の勝手な考察だが、このような様々なサービスに間接的に活用する情報となってくると、情報収集源のトリマにどれくらい利益を還元すれば良いのか、非常に難しくなってくる。
そうなると、広告配信での収益に色を付けてユーザーに還元するビジネスモデルの方が、わかりやすいし管理しやすいのではなかろうかと思える。
上限本数変更で広告視聴の安定化を期待
1日のタンク獲得上限本数の減少・広告量の最適化が、「広告配信回数を制限して配信環境を快適にする」という目的であれば、今後は現在発生しているような不具合が無くなることを期待したい。
現状、広告が始まらない・途中で止まる(無効扱い) 等、ユーザーにとってストレスとなる事象が継続している。
もちろん、広告を閉じるボタンが小さすぎたり、二重三重とタップを求めたりする「節操のない広告」も大きなストレスだが、そもそも広告が視聴できなければ始まらない。
改善することを期待する。
もし広告視聴環境が改善しない場合、ただただ1日のタンク獲得上限本数が減少しただけの改悪になってしまう。
上限本数変更は交通事故抑止になるのでは
先日も運転中のスマホゲームが理由ではなかろうかという死亡事故が発生した。
移動・位置情報を利用するゲームは、運転中の操作を制限する仕様を組み込んではいるが、それでも100%抑制することは出来ない。
トリマも同様に、タンクの蓄積本数が最大10本という制限があるので、「溜まりきってしまったら早く消化しないと損」として、車の運転中にながら操作をしている利用者がいるかもしれない。
※そもそもトリマには運転中の操作制限の機能がない。
ながら運転は必ず事故る。
「今までやってきて事故ってないから大丈夫」は運が良かっただけ。
今回の200→50タンクの減少により、長距離運転を行う人がトリマの広告視聴をながら運転でする意味が無くなった。
1日の上限が50タンクであれば、運転の休憩中に消化をすれば達成出来てしまう量である。
これが真の狙いであれば、立派な対策をする運営だと称賛を送りたい。
しかし、電車・新幹線に乗車中に処理をするだけの「ながら乗車ユーザー」には、残念な制限となってしまったことは確かだ。
私自身も出張で新幹線移動が多い身なので、最大で稼ぐ機会を失ったことにはなる。
あちら立てればこちらが立たぬの状態ではあるが、悲惨な事故が起きてからでは遅いので、今回の制限は見方を変えれば改善と捉えることも出来そうだ。
ただ、利用者は稼ぐ為にトリマをやっている。今までより稼げなくなるのであれば、改悪と考えるのが普通。。。
あちら立てればこちらが立たぬの状態。
サービスを運営するって難しいのだと感じた今日このごろ。