Minecraft(マイクラ)をやる子供たちが絶対にせがむ「JAVA版をやりたい」を実現する為の過程をシリーズで記録する。
MinecraftはYouTubeで様々な人が動画を投稿しており、子供にも大人気である。
しかし、YouTubeで投稿される動画はほとんどが子供たちがSwitch等で遊ぶ「統合版」ではなく、PCで動かす「JAVA版」である。
modやリソースパックを入れて通常と違うゲーム性を楽しむのは「統合版」には難しいこと。
ただ、小学生低学年にMinecraftをする為だけにパソコンを買い与えるのはいかがなものか。
Minecraftしかやらないのにパソコンを買うなんて、もったいなくて出来ない。
何とかして上手くやれる方法がないかと検討し、最安で環境を作ることが出来たので、事例として記事にする。
LAN上でのマルチプレイを前提としたパソコン選定
Minecraft(マイクラ)はPCで行うゲームの中では比較的負荷の少ない方である。
しかし、JAVA版の醍醐味であるmodを入れることで、モノによっては低スペックPCだと動きが厳しい場合がある。
では、modを入れること前提で遊びたいのであれば、どれくらいのスペックのPCを選べばよいのか。
Minecraftしかしないのに、高いPCを買うのは嫌だ。
そこで私は考えた。
マルチプレイのみでしか遊ばないことを前提とすれば、子供が使うパソコンは高スペックで無くても大丈夫なはず。
私が利用しているソコソコスペックのパソコンをLAN接続マルチプレイの母艦にすることで、重い処理は母艦でされる。
参加する側のクライアントPCのスペックはそこまで高くなくても動くはずだということだ。
この仮説から、安価に購入出来るパソコンを探した。
結果、ちょうど良いスペックの中古PCが見つかった。
購入したパソコン マウスコンピューター Mpro-NB370H
マウスコンピューターの法人モデルであるMouseProシリーズの Mpro-NB370H という機種を購入した。
下記は楽天で同じ機種を探した場合の中古出品である。
【MOUSE COMPUTER Mpro-NB370H ▲Windows10 64bit WEBカメラ HDMI Core i5 5200U メモリー8GB 高速SSD128GB 無線LAN B5サイズ モバイル フルHD液晶 ノートパソコン【中古】【30日保証】18506662015年あたりに発売された機種で市場にリースアップ品が多く出回っている。
この機種はモバイルとして持ち歩くのにはちょっと微妙な大きさ・重さなので、法人が事務所内で利用していたパターンが多い。
なので、外観も比較的きれいなものが多い。
- CPU:Core i5 5200U(Uシリーズは省電力設計でパワーが若干劣る)
- メモリ:8GB
- ディスク:SSD 128GB
- GPU:Intel HD Graphics 5500
と値段の割にそれなりのスペックを有している機種である。
2022年4月現在の市場価格として30,000円程で購入が可能。
私はこの機種を仕事の関係のツテを使って、格安で手に入れた。
子供二人分として同じ機種を2台である。
実物のイメージは下記
中古だけにキーボードのスレや画面の傷、外装にも傷がある。
だが、パソコンとしての機能に問題はないので、コレで十分!!
メモリは更に8GB増設して16GBに
OSがWindows10だったので、このPCに搭載されているメモリ8GBは最低限のスペックである。
スロットに1つ空きがあったので、更に8GBを追加して、合計16GBのメモリにアップグレードした。
実際に購入したメモリは下記。
パソコンを2台購入したので、それぞれに増設するとして、2枚入りを購入。
メモリ自体は低電圧のタイプを選ぶ必要があるので、値段は2枚で7,000円程となり若干値が張るが、1枚3,500円でパソコンを超アップグレード出来ると考えれば、安い買い物だ。
単体でMinecraft(マイクラ) JAVA版を動かしてみた
JAVA版の最低・推奨スペックは下記である。
今回購入したパソコンであれば、バニラ環境で動かす限り大丈夫かと思うが、CPUがパワーを抑えてバッテリー持ちを良くするCore i5 5200Uなのが不安要素。
マイクラは古いバージョンの方が動作は軽い(1.13は特別重い)。
今回は最終的にmodを動かすことを目的としているので、modが多いバージョンである、
1.12.2 と 1.16.5 に最新の 1.18.2 を加えて3バージョンの動作を確認した。
検証内容
1.12.2
問題なく動作した。
2017年9月にリリースされたバージョンなので、性能的にもその次代のスペックであれば問題ないのは当然だろう。
静止状態で CPU使用率23% メモリ34% GPU88% である。
やはりGPUがオンボードであるIntel HD Graphics 5500は少しスペック的に不安が残る感じだ。
1.16.5
問題なく動作した。
2021年1月にリリースされたバージョンである。
2015年に発売されたパソコン・スペックで動くのか不安だったが、特にカクつきもなく動作した。
静止状態で CPU使用率31% メモリ54% GPU94% である
GPU的に限界を感じる。
1.18.2
カクつき・ラグが発生し、プレイは難しい。
2022年2月にリリースされたバージョン。
洞窟と崖のにより様々な変更がされたバージョン故、処理が重めになっている。
結果、バニラでプレイをするだけでもカクついてしまった。
静止状態で CPU使用率41% メモリ53% GPU77% である。
1.16.5と使用率では大きな差はないが、動きが全く違った。静止状態でなく、動いたときの処理が違うのだろう。
検証結果
1.12.2、1.16.5までのバージョンであれば、バニラ環境では問題なく動作した。
しかし、最新の1.18.2ではカクつきが発生し、正常にプレイは難しいという結論。
やはり7年前のミドルスペックのパソコンでは限界があるということだ。
PCゲームの中で負荷が低いと言われるマイクラであるが、さすがに限界はあった。
でもコレはあくまでバニラ環境をPC単体で動かした場合。
別の母艦PCにマルチで入った場合はどうなのだろうか。
今回の検証の主題はそこである。
やってみよう。
母艦がLAN公開をしたワールドへマルチプレイで参加
動作がカクついた1.18.2で検証を行った。
その結果、カクつきが幾分解消され、ゲームができないわけではない程度に改善された。
静止状態で CPU使用率14% メモリ43% GPU61% である。
母艦PCが処理をまかなっているためにマルチユーザーで接続しているPC(Mpro-NB370H)の負荷が減っている感じだ。
仮説通り、パソコンのスペックが低くても母艦PCとマルチプレイをすれば、なんとか動くまでは持っていけた。
しかし、満足行く動作ではない。
カクつきが気になるのでは快適なゲームは出来ない。
ましてやバニラ環境でこのうごきであれば、modを入れると更にひどくなる。
どうしよう。。。
軽量化modを入れてみよう!!
として、軽量化modのOptiFineを母艦・マルチ接続パソコン共に導入をして動作を検証した。
OptiFine導入後の動作結果
先に結論を書こう。
超快適である!!
OptiFineの軽量化設定は素晴らしいの一言に尽きる。
バニラでは多少のカクつきがあったMpro-NB370Hであるが、別物かのように軽快に動作する。
静止状態で CPU使用率16% メモリ39% GPU88% となる。
バニラ環境よりGPUを稼働している感じはあるが、実際に動作は軽快。
今回購入した
マウスコンピューターの法人モデルであるMouseProシリーズの Mpro-NB370H ならば
軽量化modのOptiFineを入れれば、動作は問題ない
と結論を出せた。
我が家のパソコン3台でのMinecraft(マイクラ)環境イメージは下記。
JAVA版にて家族でマルチプレイをするために必要なPC
検証したパソコンのスペック
- CPU:Core i5 5200U(Uシリーズは省電力設計でパワーが若干劣る)
- メモリ:16GB(別途増設した)
- ディスク:SSD 128GB
- GPU:Intel HD Graphics 5500
であれば、軽量化mod OptiFineを入れること前提として、問題なく動作・遊べる。
子供がマイクラをやるためだけのパソコンとして30,000円程であれば、チャレンジしてみる価値はあると言って良いと思う。
マイクラをやるためだけに100,000円近くのパソコンを買うなんて馬鹿げている。
母艦PC+上記スペック+軽量化mod OptiFineでストレス無く遊べる環境が作れる。
私のように子供がJAVA版をやりたがるという、「同じような境遇」にいる方は是非参考にして欲しい。
ちなみに私の母艦PCはソコソコスペックと記載している通り、めちゃくちゃ良いものではない。
もちろんゲーミングパソコンでもない。
参考にスペックを書くと
機種:HP ZBook 17 Mobile Workstation
- CPU:Core i7 4800MQ
- メモリ:32GB
- ディスク:SSD 512GB
- GPU:Intel HD Graphics 4600 ・ NVIDIA Quadro K4100M
となり、一昔前の高スペックパソコンである。
たしか2014年あたりに購入したパソコン。
今後の検証予定
バニラ環境+OptiFineでの動作は問題なかったことを確認出来たので、今後は様々なmodを入れた場合の動作検証結果を公開していく。
現在実際に私のPCを母艦にし、子供二人がMpro-NB370Hを使ってマルチプレイで参加した環境で、
The Twilight Fores(黄昏の森)を3人でプレイして遊んでいる。
複数のmodを入れた状態で実際にストレス無く遊ぶことが出来るのかを整理して記事にする。