世間の流れに遅れていた我が社もとうとう「ビジネスカジュアル」を許容する流れになってきた。
私自身、靴・バック・スーツとカジュアル化を遂げてきたのだが、どうしてもワイシャツだけはハードルが高かった。
しかし、会社が容認をし始めたので、この機会にチャレンジしてみる。
今回は、ワイシャツに変わるカジュアルシャツを考察し、決定させるまでのプロセスをまとめる。
違和感なくビジネスカジュアル化に至るまでの活動
私が働く会社は大手メーカーの子会社故、非常に保守的で変化をとにかく嫌う。
そんな会社がビジネスカジュアルを即時採用するわけもなく、未だに全員スーツスタイル。ノーネクタイだけがOKみたいな雰囲気。
ただ、今の時代にスーツなんぞ不自由・非生産的と考える私は、徐々にカジュアル化することで違和感なくスーツスタイルを脱却しようと数年かけて実証をしている。
「スーツに合うスニーカー」「スーツに合うリュック」と攻め続け、とうとうスーツのカジュアル化も成功した。
あとはワイシャツのみというのが直近の状況。
ただ、ワイシャツをカジュアルウェアに変更することは、「徐々に違和感なく」が非常に難しい。
結果として、「徐々に」の変化は全く出来なかったが、違和感や不快感を相手に与えないシャツへの変化は成功した。
変更までの過程を以降で説明する。
最初はタートルネックで無難に攻める
最初に検討をしたのはタートルネックのロンT。
ユニクロの ソフトタッチタートルネックT(長袖) を選定。
ワイシャツの襟と同じで首元に生地があるタイプになるが、見た目がまったくことなるので、ワイシャツからの変化に気づかないなんて人はいない。
しかし、タートルネックはビジネスカジュアルで市民権を得ている感がある為、周りが慣れるまでに時間はかからなかった。
着用イメージは下記。
あやしい商売をしている感は否めないが、悪くない。
ただ、着用をし続けることで、タートルネックには弱点が2つ見つかった。
- 首元が伸びてビヨンビヨンになる
- 暑い
ユニクロ製品が伸びやすいというのがあるのかもしれないが、日々の脱ぎ着をするだけでビヨンビヨンになってしまった。
ビジネスカジュアルは清潔感が命なので、伸びてしまうとアウト。
どんぐりたけしの「ランプのギャグ魔人」のように意図的にビヨンビヨンしていたのであればしょうがないが、普通に着用していただけ。
タートルネック難しい
という結論に至った。
モックネックTシャツ
タートルネックに近しい襟元として、モックネックシャツを次に検討した。
今は販売していないが、ユニクロのモックネックTシャツを保有していたので試してみた。
ジャケットと併せたときのシルエットは非常に綺麗で良い。
エアリズム素材故にシワも出来ない為、アイロンをかけなくても良くメンテナンスも楽。
ただ、若干のっぺりした感じは否めない。それでもノーアイロンで使えるのはありがたい。
これで決まりとしたかったが、UNIQLO Uモデルの商品故に、既に販売していないのが悔しいところ。
そして、こちらも弱点が2つあった。
- タートルネック程ではないが、首元が伸びる
- オーバーサイズTシャツはジャケットを着ると袖の中がワチャワチャする
オーバーサイズではないモックネックTシャツがあれば良いのだが、「私が持っていない」・「現時点ではユニクロのランナップ」・「他メーカーでも望む形のものが無い」ということで、他のタイプの考察へ移った。
後ろ襟高めTシャツ
こうなったら普通の無地Tシャツを選択するしかないかと思っていたのだが、それはそれで課題が有る。
ジャケットの下に襟が無い場合、ジャケットの襟元が汚れてしまう。これはビジネスカジュアルのあるあるだ。
この課題はメーカーも把握をしており、対策商品が売られていた。
ナノ・ユニバースなら「ジャケT」
ユナイテッドアローズなら「JUSTFIT」
後ろ襟部分を高くした仕様のTシャツ。
あるある課題が解決出来て良いかと思ったのだが、生地が薄かったり、襟がそこまで高くなく結局ジャケットに首元が触れるというレビューもあった。微妙と判断。
だがしかし、襟高めTシャツは試してみたかったので、生地厚で安価な「BODY WILD」のTシャツを試した。
おじさんには持続消臭というキーワードも心揺さぶる。
実際に着用をしてみると、想定通りシャツの襟がジャケットの首元を全然守っていない。
値段が安価なので失敗とは言わないが、襟高の価値は無かった。
控えめなデザインシャツのヘンリーネックが最強
首元を意識してシャツ選びをしていたが、どれも完璧ではない状態が続いたので、発想を変えた。
ジャケットの首元汚れは諦め、シンプルなTシャツタイプだけど、控えめなデザインを加えて個性を出したい。
既にジャケットのカジュアル化に成功していて、洗濯機で洗える仕様の物しか着ていないので、汚れたら洗えば良い。
首元を求めると、制約が多すぎて不自由となり、カジュアル化の醍醐味が失われる。
そこで選んだのが、ヘンリーネックのTシャツである。
ポロシャツのように衿の前中央に胸あたりまでの前立てがあり、ボタンなどで留めるようになったネックラインを持ったTシャツである。
これならば、Tシャツのようにシンプルにならないことと、多少しわがあっても悪目立ちしない雰囲気を出すことが出来ると判断した。
物は試しとして購入したのは、Amazonで安価に販売されていた下記。
着用イメージは下記。
首元のデザインがアクセントとなり、Tシャツだけとシンプルにならず、非常に良いバランス。
洗濯後のしわが残っている状態であるが、ヘンリーネック故にしわも立体感を出すデザインのように見せることが出来る。
ジャケットにはヘンリーネックが最強!
という結論に至った。
私と同じように脱ワイシャツ・カジュアル化を検討している人は、是非参考にして欲しい。
今後の課題は夏のシャツ
ヘンリーネックシャツはジャケットと合わせると最強だが、単体では貧弱。
ビール片手に草野球を観戦しているおじさんみたいな感じになる。
ジャケットがないと一気にカジュアル化してビジネスカジュアルの許容範囲を超えてしまう。
その為、気温が高くなる前にノージャケット向けのシャツを探し、本記事のようにおすすめを紹介出来ればとは思う。
それでは、良きビジネスカジュアル生活を!!