iPhoneから乗り換えてメインスマホとして運用している「Pixel7」。
ピュアAndroidとしての機能・カメラ性能に一切不満はなく、安価に購入出来るタイミングがあれば、おすすめしたいスマホである。
しかし、そんな素晴らしいPixel7にも1点だけ不満がある。
デカくて重くて片手運用が大変
スマホリングを付ければ解決する話なのであるが、リングを背面に付けた場合、ワイヤレス充電の利用が出来なくなる。
スマホリングは付けたい・ワイヤレス充電は活かしたい
この2つの願いは、現状iPhone12以降のMagSafe(マグセーフ)により実現されている。
ということは、「Pixel7もMagSafe化すればよ良いだけ」という結論に辿り着き、必要部材を買いそろえて実践してみた。
Pixel7の片手持ちに課題を抱えている人は是非参考にして欲しい。
MagSafe化する為に必要な部材
MagSafeとは、マグネット(磁石)を使用したワイヤレス充電システムのことを指す。
iPhone12以降に実装された背面に磁石を内蔵することで、ワイヤレス充電機器等を磁力でピッタリくっつけるための仕組みだ。
その用途は充電に限らず、磁石を利用することで
- 脱着可能なスマホリングを利用
- 脱着に手間がかからない車載ホルダーを利用
等を可能とする。
しかし、iPhoneに内蔵された磁石には「そこまで強い強度は無い」ので、鉄製の製品であれば何でも利用できるか?というとそうではない。
接続する部材・機器側に強い磁力を持たせることで、「ピッタリくっつける」ことを実現するのだ。
ということは、磁石がくっつくMagSageと同じ形状の鉄材をPixel7に貼り付ければ、MagSafe対応商品が使えるはず。
この考えで部材を探すと、結構な数の商品がヒットした。
その理由は、内蔵された磁石を持つiPhoneでも、装着しているケースによってはMagSafe対応製品が付かない(磁力が届かない)からである。
そんなケース向けの後付け部材が世の中にはいっぱいあるのだ。
選んだのはESR HaloLockユニバーサルリング
「Magsafe化 リング」等で検索すると、多数の商品がヒットする。
値段も似たり寄ったりで、どれを選んだら正解なのかがわからない。
そこで私は下記ポイントを重視し、一つの商品に絞り込んだ。
MagSafe対応商品との接続強度
「くっつくけどすぐ外れる」では、使っている意味がない。
しかし、こればっかりは使ってみないとわかない。
その為、商品評価・レビューだけを信じる。ギャンブルだ。
薄く出っ張りが少ない
MagSafe対応商品を接続するとき以外は、ケース上にむき出しになる部材なので、薄いに越したことはない。
出っ張った部分をポケットに引っ掛けたりしたら服に傷をつけるし、弾みでスマホを落下させたりすることもあるかもしれない。
熱を持ちすぎない
ワイヤレス充電を行うときの懸念だが、部材が熱くなってスマホに悪影響があっては困る。
充電中にアチアチにならないことは必須。
ただし、これも見た目にはわからないので、評価やレビューを信じて選択。
結局使ってみないとわからないことが多いので、自分の感を信じて購入した。
購入した商品は「ESR HaloLockユニバーサルリング」
見た目の薄さ・値段・評価で決めた。
Pixel7のワイヤレス充電部のコイルの位置は、「G」マークを中心にすればOKとのことなので、形状に問題はない。
値段も1,000円を切るのに、色違いで計2枚入っている。
万が一、貼り付け位置を変えたい場合も買い直す必要が無いのは利点だ。
性能的な面は商品説明の中に記載ある
【充電中に熱くならない】この強磁性リングは特別に設計されており、標準ワイヤレス充電でも磁気ワイヤレス充電でもスマホが熱くなりません。
を全面的に信じることにした。
また、最終判断材料として、商品説明にSamsung Galaxy対応と記載があったので、たぶんPixelも行けるだろうと勝手に解釈し、勢いで購入した。
装着ケースはRingkeのGoogle Pixel 7 ケース
以前レビュー記事にて紹介した「Ringkeのケース」を利用。
このケースの良い点は、背面がポリカーボネート素材によって、すりガラスのような風合いなっていること。
要は、硬くて平らな形状なので、ESR HaloLockユニバーサルリングを貼り付けやすいとうことだ。
もともとは手触りとオシャレさで選んだケースだったが、MagSafe化にも最適なケースともなれば、悪い点が見つからない最強ケースということになる。
実際に貼り付けた結果がどうだったかを以降で記載する。
ESR HaloLockユニバーサルリングを装着してみた
開封
商品の外装は非常にシンプル。
中身は下記が全て。
リング本体2枚・取り付けガイド・ガイド用コネクタ・WET&DRYのシートが入っている。
ガイドを使ってケースへの貼り付け位置を決める
ガイドはiPhoneとSAMSUNGの二種類。
Pixel7の場合は、SAMSUNGの「Bマーク」をガイドとして利用すればOK。
使い方は後述する。
下準備としてケース背面を清める。
下部はタイプCコネクタに部材を差し込むことで固定する。
iPhone・Android共に利用出来るように、タイプCとLightningの端子形状になっている。
前面の突起部分にガイドを取り付ける。
上部はセロハンテープを貼り付けてズレないようにした。
以上でガイドの準備が完了。全体イメージは下記。
SAMSUNGのマークBを利用した。
ケースにESR HaloLockユニバーサルリングを貼り付ける
ガイドのおかげて簡単に貼り付け完了。
リングについているシートを剥がして、ガイドに沿って貼り付ける。
Gマークを中心に視力検査 ↓ が完成。
ケースの裏側のイメージ。
しっかり接着しているか、本体をケースから取り出して確認した結果が下記。
浮いている部分無く貼り付いている。
Ringkeのケースは背面が固いので、しっかりと貼り付けることが出来た。
これがソフトケースのように柔らかい素材であった場合、上手く貼り付かなかったり、途中で剥がれたりしてしまうかもしれない。
ケースとの相性が重要と判断。
耐久性を確認
表面を擦っても剝がれはしない。
ポケットに入れるときも引っかからない。
「絶対に引っかかるだろうなー」と思っていたが、まったく問題なしだった。
これは嬉しい誤算。
MagSafe対応スマホリングを取り付けてみた
ESR HaloLockユニバーサルリングを貼ることでMagSafe化の準備が出来たので、続けてスマホリングの装着を検証する。
スマホリングは、強力マグネット・安心のANKER製品「Anker 610 Magnetic Phone Grip (MagGo)」を利用する。
「約800gまでの荷重に耐える強力マグネット」という点が、選定の最大理由。
これが使えなければ他もダメというMagSafe化の可否検証にはうってつけだ。
また、デザインもスマートなので、電車で利用したら「出来るおじさん」になれるかもしれない。
取り付け後の見た目
背面のイメージ。
しっかりとがっちり接着している。
側面のイメージ。
リングの位置調整はリング本体ごと回せば出来る。
取り付けること・機能は問題なくクリアである。
それにしてもリング装着の姿が美しい。
私のPixel7の色は「Lemongrass」なので、リングの色を何色にするか迷ったが、カメラ部分の黒に合わせることで、悪目立ちせずにしっくりした。
強度の検証
今回の目的の主たる検証である。
MagSafe化したとしても、すぐに外れてしまっては意味がない。強度を確認する。
上に持ち上げる
上に持ち上げるだけでは全く落ちる気配がない。
かなり磁力強めである。
片手でスマホを支える
ズレることなくしっかり固定されている。
これなら片手持ちでも安心して利用できるかとがわかった。
ポケットから出し入れ(スライドの動きに耐えられるか)
こちらも問題なし。
「ESR HaloLockユニバーサルリング」と「Anker 610 Magnetic Phone Grip (MagGo)」の組み合わせでは、斜めに力を入れて外さない限り、取れない。
普段使いで強度の心配は不要と判断出来た。
ワイヤレス充電の検証
お次は、「RingkeのGoogle Pixel 7 ケース」に「ESR HaloLockユニバーサルリング」を付けた状態で、ワイヤレス充電が出来るかを検証する。
スマホリングは付けたい・ワイヤレス充電は活かしたい
という願望の内、スマホリングは達成したので、あとはワイヤレス充電もクリアできれば、Pixel7のMagSafe化は成功である。
ワイヤレス受電機器は、「Anker PowerWave 7.5 Stand ワイヤレス充電器」を利用する。
3年以上利用し続けている名作。現在は後継機種が出ていて販売は終了している。
後継機種は「Anker PowerWave 10 Stand ワイヤレス充電器」だ。
ケース・MagSafe化リング無しで設置
当たり前だが、問題なく充電している。
これで充電が出来なければ故障だ。
干渉物がない状態で、ワイヤレス充電が出来ていることが確認出来たので、本題の検証をしていく。
ケース・MagSafe化リングで設置
問題なく充電できた。
これが出来たので目的達成!!
MagSafe化に成功と言える。
「ESR HaloLockユニバーサルリング」優秀である。
ケース・MagSafe化リング&スマホリングで設置
一応やってみる。
予想通りだが、充電されない。
リングが干渉するのだから当たり前である。
側面から見たイメージ
裏側から見たイメージ
商品説明にも
使用上のご注意
お使いの機器をワイヤレス充電する際は、本製品を必ず取り外してから充電してください。本製品の金属部分に熱を持つ可能性がございます。
と記載ある。リングを装着のままではそもそも充電出来ないので、危ないことはしないようにしよう。
Pixel7のMagSafe化に成功
Pixel7でも鉄製リングをケースに貼り付ければ、簡単にMagSafe化するが出来た。
ただし、Pixel7に限らずだが、自作MagSafe化にはケースの材質・形状も重要なポイントとなってくる。
今回、たまたま私自身が利用していたケースが上手く適合できたが、背面がソフトな形状のケースは要注意だ。
最後に今回MagSafe化に成功した各種部材をまとめておく。
スマホケース
ケースに貼り付ける鉄製のリング
MagSafe化リング
この組み合わせ、自信をもっておすすめする。
では、良きMagSafe化ライフを!!