子供が成長すると、自転車の台数は自然と増える。我が家も気づけば複数台が軒下に並ぶ状態になっていた。
軒下は屋根があるとはいえ、横殴りの雨には無力だ。自転車カバーを使っていた時期もあったが、毎回の着脱が億劫になり、気づけばカバーをしなくなる。結果、チェーンやブレーキワイヤーが錆びる一方。このストレスを根本から解消したくて、サイクルハウスの設置を決めた。
最初はサイクルポートも候補に挙げた。ただ、横からの雨は結局防げない。それなら四方をしっかり覆えるハウス型一択だと判断した。
設置前に決めた3つの条件
- 収納は2台だが、出し入れのしやすさを優先して3台用を選ぶ
- 設置スペースが限られているため、配置に工夫が必要
- 砂利地への設置なのでペグが使えない。別の強風対策が必須
この3点を軸に製品選びと設置方法を考えた。
製品選び:南榮工業のサイクルハウスを選んだ理由
Amazonで検索すると、1万円台の安価な製品から3万円超のものまで幅広い。実物を見ないと判断できないと考え、近所のホームセンターで実際に触って比較した。
選んだのは南榮工業 サイクルハウス 3台用SB(スーパーブラウン)。
決め手は3つだ。
- 耐水圧50,000mmの幕——数値だけでなく、実物を触った際の厚みと質感で安価品との差が明らかだった
- 部品の単品購入が可能——幕が傷んでも本体ごと買い替える必要がない。老舗メーカーならではの長期サポート体制
- 価格が現実的——2万円ちょっとと、品質に対してコストパフォーマンスが高い
最大の課題:砂利地でのペグ固定は強度不十分
サイクルハウスが強風で飛ばされる事故は珍しくない。幕が帆のように風を受けるため、固定が甘ければ簡単に浮き上がる。飛んだ際のサイズ感を考えると、近隣への被害も十分ありえる。
製品にはペグが同封されているが、我が家の設置場所は砂利敷き。砂利の下は土なのでペグは刺さるものの、砂利層があるせいでぐらつく。砂利を全撤去して土を露出させても、土+ペグだけでは心もとない。
そこで考えたのがコンクリートブロック+結束バンド(インシュロック)による固定だ。
- 1個10kgのコンクリートブロックを15個使用
- 合計150kg超の土台を構築
- 支柱と幕をインシュロックでブロックに直結
これにより、ペグなしでも十分な強度を確保できると判断した。
もう一つの課題:設置スペースが10cm足りない
枠を仮組みして設置位置を確認すると、砂利スペースが10cmほど足りず、一部が軒下のコンクリート部分にはみ出すことになった。砂利面とコンクリート面には高低差があるため、このままでは枠が水平に設置できない。(下記イメージの赤枠部分)
これはサイズを測った段階で想定済みだった。解決策もシンプルで、コンクリートブロックを枠の下に敷いて高さを合わせるだけ。ブロックが嵩上げ材と固定用土台を兼ねるため、一石二鳥の構造になった。
設置手順
Step 1:コンクリートブロックを配置して高さを調整
砂利面とコンクリート面の段差を解消するよう、ブロックを敷いて水平を出す。この時点で固定用ブロックの配置も決めておく。
Step 2:枠組みを組み立てる
付属のパイプを順番に組み合わせて枠を完成させる。支柱の底部がブロックの上にしっかり乗るよう位置を調整する。
Step 3:支柱をインシュロックでブロックに固定
ここが今回の工夫部分だ。1ブロックあたり2か所をインシュロックで締め上げる。軒下のコンクリート部分にはみ出した支柱は、インシュロック2本を繋いで長さを延長し、手前のブロックと接続した。
使用したインシュロックはEzySup 超大型結束バンド(長さ650mm・幅9mm・引張強度80kg)。20本入りで680円と安価ながら、屋外耐久タイプで強度も十分だった。
Step 4:幕を被せて完成
前幕・後幕・天幕の順で被せていく。天幕はブロックともインシュロックで固定し、強風時に天幕だけ飛ばされるリスクも排除した。
完成後の横からのイメージ。
正面の入り口から中を覗き込んだイメージ。
自転車2台が余裕で収まるサイズ感。少しきつくなるが3台でも収納可能だ。
天幕は支柱だけではなくコンクリートブロックとも結束バンド(インシュロック)で固定をしている。これにより天幕だけ強風で飛ばされる心配もない。
総費用:27,600円で完成
| 部材 | 単価 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 南榮工業 サイクルハウス 3台用SB | — | 1式 | 23,000円 |
| コンクリートブロック(10kg/個) | 200円 | 16個 | 3,200円 |
| EzySup 超大型結束バンド(20本入) | 700円 | 2セット | 1,400円 |
| 合計 | — | — | 27,600円 |
工事が必要なサイクルポートは15万円前後が相場だ。それと比較すれば、27,600円で横雨も防げるハウス型を設置できたのは明らかに合理的な選択だった。
※コンクリートブロックの通販購入はお勧めしない。送料が商品価格に上乗せされているので、ありえない金額設定になっている。
まとめ:砂利地でもペグなしで強風対策は可能
コンクリートブロック+インシュロックによる固定は、ペグが使えない砂利地や土間コンクリート周りでも有効な方法だ。総重量150kg超の土台で支柱を直結するため、台風でも不安がない。
自転車置き場に悩んでいる方、強風対策に答えが出ない方は、この構成をそのまま参考にしてほしい。今後は半年後・1年後の耐久レポートも記事にする予定だ。
それでは、良きサイクルハウス生活を!!










