画像を利用し、資料等を作成する機会が多い人向けに、『活用できるOfficeテクニック』を紹介する。
めちゃくちゃ簡単に画像の背景削除・切り抜きが可能になる。
プレゼン資料や各種手順書等に一味を加えるものになるので、サラリーマンは是非活用して欲しい。
画像を利用した資料作成の課題
PowerPoint等で資料を作成する際に、誰しもが一度は画像交えたページを作ることを経験したことがあると思う。単調な文章だけではなく、インパクトのある絵を入れることで印象操作を行える。
PowerPointでは画像の挿入が容易に出来る為、活用したい画像が手元にあれば、即時利用できる。資料作成においてPowerPointは実に便利なツールである。
そんな便利なツールでも作りたい資料・利用したい画像によっては課題があった。
それは、手元の画像のままでは資料活用が難しく、加工が必要となった場合である。
- 背景を消したい写真・イラスト
- 画像の一部だけを切り取りたい
といった具合で画像を使いたい場合、多くの人は『ペイント』や『Photoshop』等で加工処理をし、加工済み画像を挿入している。
頻繁に資料作成を行わない人であれば、『Photoshop』がパソコンにインストールされていない(購入していない)ので、『ペイント』にて範囲指定で切り取るか、マウス操作を駆使して切り取りたい対象だけを丁寧に指定していたりする。
単純に範囲を指定して切り取る方法
範囲をフリーハンドで指定して切り取る方法
フリーハンド(自由選択)の方式はハッキリ言ってめちゃくちゃ大変。そして、だいたい上手くいかない。
このような面倒・手間・上手くいかない画像の加工が『Photoshop』を使わずに簡単に出来ないか。
実は『Officeツール』で簡単に出来るのである!!
この便利機能がまだ世の中に浸透していないので、今回紹介をさせてもらう。
PowerPointを使った切り抜き方法
PowerPointに『切り抜きを行いたい画像』を貼り付ける。
(今回はフリー素材にあったカップル画像の女性だけを切り抜く例を記載する)
『図の形式』タブの『背景の削除』を選択
(画像上部の赤枠で囲った部分)
削除候補がピンク色に塗りつぶされる
『保存する領域としてマーク』を選択し、ざっくりで良いのでフリーハンドで切り抜く範囲を指定する。
(緑の線が対象。けっこう雑に範囲指定してOK)
勝手に切り抜き範囲が調整されるので、微修正が必要な範囲を確認
(このままでは範囲が雑すぎるので、削る箇所・戻す箇所を同じ手順で範囲指定していく)
少し微修正した結果
(消えてしまった中央部分を復活させ、向かって左側の範囲を細かく指定した)
右上の背景を削除指定
(フリーハンドでざっくり範囲を指定した)
微調整をした結果、そこそこの切り抜き結果に
(人物の切り抜きって範囲がくっきりしていないので、ざっくりやるだけだとまだ粗い。イラストで例を作ればよかった)
とりあえず、何かしらの画像にそれっぽく挿入してみた
(OCNモバイルONEの広告画像を使ったことに意味はない)
悪くない!!
人物画像であると、微調整がもっと必要かもしれないが、『かなり簡単な手順でそこそこの切り抜きが出来た』とイメージしてもらえれば幸い。
イラストだと更に簡単に切り抜ける
フリー素材のイラストを使ってみる
(一発で範囲指定成功!!)
OCNモバイルONEの広告画像に貼ってみる
(きれいに切り抜かれすぎて違和感がない)
イラストであればこのレベルの切り抜きを数秒で出来てしまうのだ。
Officeの進化ってすごいのね。というか、同じマイクロソフトなんだからペイントにもこの機能つければ良いのに。。。
ちなみに、この背景の削除の切り抜きはExcelでも行えるので、ご利用環境に合わせて活用して欲しい。
注意点
今回紹介したOfficeツールの『背景の削除』は、バージョンが2010から実装された機能である。
2007を利用されている方では使えないのでご注意を。
もし、格安でOffice2019を手に入れたい場合は、完全に自己責任であるが、下記の記事で人柱検証をしている。
興味がある方はご覧下さい。