iPhoneユーザーにとって、やっと普段使いで困らない「録音・文字起こし」アプリが出てきた。
ビジネスシーンだけでなく普段の電話でもセットで行う事が多い「メモ」という行為を一切不要にするツールだ。
実際に使ってみてその便利さ・革新さに感動したので、レビュー形式で紹介をする。
2022年になっても変化がない電話による通話対応
電話機本体は 固定電話 ⇒ 携帯電話 ⇒ スマートフォン と形状だけでなく「出来ること」がどんどん進化している。
しかし、通話に焦点を当てると、電話機全体の進化と比較して変化が少ない。
音声の品質は過去と比較し格別に向上したが、通話で出来ることは「離れた人と会話をすること」のみであるということだ。
通話中に重要なキーワードを記憶したいと思った際、電話だけでは機能が不足している。
忘れないように「メモをする」という行為を別で行わなければ、重要なキーワードを頭で記憶しておく以外に術がない。
要は、いつまでたっても通話とメモは別機能で運用をしなければならないのだ。
技術革新が進んだ2022年現在であっても「当たり前に行われている非効率な行為」だと私は感じる。
不十分な録音・文字起こしアプリ
もちろん、「通話とメモ」を同時に行うことのニーズを捉え、「スマホアプリ」にて実現しようとしているものはいくつかある。
しかし、「録音時には機能やアプリを立ち上げる必要がある」・「文字起こしの精度が微妙で録音と併用しなければ使えない」と機能的に満足できないものもある。
また、このような「アプリ」は基本的にAndroidが多く、万人が利用できるアプリにはなっていない。
なぜiPhoneにはこの手のアプリが少ないかというと、アメリカに本社を置くAppleだからこその制約なのである。
iPhoneは基本機能として通話内容を録音することが出来ない。アメリカの法律にて「通話の録音」が禁止されている州が多いから。それ故にAppleはiPhoneに録音機能を持たせないようだ。
日本では「当事者間の通話の録音」は認められているのだが、iPhoneは通話録音機能を有していない。実現するにはキャリアのサービスを利用するか、外部アプリを使うしか手段がない。
実に不便
この「通話の録音」の重要度が、ビジネスシーンにおいてAndroidのシェアがそれなりにある理由の一つにもなっている。
だがしかし、このiPhoneでの「通話の録音」の課題を解決しつつ、「通話とメモ」を革新的に進化させるアプリが出てきた。
それが、「AI通話アプリ コネクト」である。
AI通話アプリ コネクト とは
公式の説明文言を拝借すると、
コネクトは電話で話した内容を自動録音、AIが文字で記録(文字起こし)してくれるAI通話アプリになります。
電話会議だけでなく、お店の予約電話、友人との電話など様々なシーンで「メモが不要」になります。
となり、私自身が感じている通話・メモの課題がこれだけで解決できそうなサービスだ。
主な機能を整理する。
通話の録音は発信・着信共に自動
iPhone含めアプリで行う録音は、自動録音が出来ないことが課題となっている。
では、なぜ「コネクト」は可能なのか。
着信転送機能をアプリ内に実装し、アプリ上で着信を受け録音をするからである。
具体的なイメージは下記
キャリアの着信転送機能にて、「コネクト」が保有する電話番号に着信を自動で転送するのだ。
転送された着信をアプリで直接受けることで、自動で録音を開始することが出来る。
もちろん、自分が発信した際の録音は、電話を「コネクト」アプリから行えば自動で録音が出来る。
録音した音声を自動で文字起こし
自動で録音された音声を利用し、チャット形式で文字起こしを行ってくれる。
実際に私自身が行った記録をイメージで載せる。
仕事帰りの買い物依頼の例
実際の会話を私自身が文字にすると
◁ もしもし、これから帰ります。21時くらいには帰宅できると思うよ。
▷ わかりました。申し訳ないけど、帰りに牛乳1本と卵を1パック、それと食パンも6枚切りを買ってきてもらって良い?
◁ 了解。スーパーは閉まっちゃってるから、コンビニで買ってくよ。
▷ ありがとう。よろしく。
一部変換がおかしいところがあるが、自動で会話をチャット形式で文字に起こしてくれる。
日常会話だけでなく、ビジネスシーンで利用できるかどうかの確認として、もう一例を載せる。
ビジネスシーン:システム系の会話例
実際の会話を私自身が文字にすると
▷ もしもし、システム改修の依頼で電話です。顧客管理システムの基本情報ってボタンから出力出来るExcelのレイアウトを変えてもらいたいのですが、可能ですか?
◁ 可能です。並び順を変えるだけなのか、取得していない項目を出すようにしたいのか、具体的な要望は何でしょうか?
▷ 訪問履歴の列の横に備考欄を新たに追加して、システム上の備考情報が出力出来るようにしてもらいたい。
◁ 了解です。サンプルを作ったら仮ボタンを設置するので、一度そこから出してもらって中身を確認してもらう流れで進めましょう。クエリの修正が出来ましたら連絡します。
▷ よろしくお願いします。
やはりビジネス会話になると、文字起こしの精度に課題はある。ただ、会話としての大枠はつかむことが出来る。
これだけで文字起こしとしては期待通りの機能を持っていると判断できるが、更に凄い機能がもう一つある。
チャット形式の文字をタップすれば音声の再生が可能
私が1番感動した機能。
「コネクト」は文字起こしした結果をインデックス(索引・見出し)として利用出来、選んだ会話から音声の再確認が可能なのだ。
チャット形式の流れから、音声確認したい対象をピンポイントで指定できる。
上記イメージでは青色背景がタップし選択した対象。01分02秒からの音声を確認することが出来る。
文字と音声が紐づいて管理されているので、解読できない対象だけに絞って聞けばよい。
ボイスレコーダーで録音した際の、前後の会話・時刻であたりをつけて再生確認するような「不確かな作業」をしなくてよくなる。
こんな便利なことは無い。
イメージはビジネスシーンでの利用になるが、普段使いでも使えるシーンはめちゃめちゃ多い。
- 店舗や施設への電話で行った予約時間の再確認
- 友人との待ち合わせ場所・時間の再確認
- 行事・イベントの連絡事項
等。その場ですぐにカレンダーや手帳に書き込むことが出来なかった内容を「再確認」するという目的で大活躍だ。
誰と通話したのかだけでも思い出せれば、「再確認」が可能。
自分で使ってみないとイメージが沸かないという方は、アプリをインストールして「履歴」タブの中にある「コネクトアプリを知ろう!」をクリックすれば、サンプルデータが入っているので、どのような使い方なのかをすぐに体験出来る。
こちらからインストールして試してみて欲しい。
用途によっては無料で利用できる
ここまで通話・メモに革新を与えるツールが無料で利用できるとは思わないが、「コネクト」同士で通話をする限りであれば、ユーザー登録だけで無料利用も可能だ。
コネクト同士だと通話無料になるため、まずは気軽に使ってみることからお試しが可能。
コネクト同士以外で利用する場合は、下記プランの契約が必要となる。
発信が月5分のお試し的な利用方法であれば、無料のフリープランの範囲となる。
フリープランの場合、「文字起こし」は出来るが「録音・文字をインデックス(索引・見出し)として音声確認」が出来ない。
その他、発信通話の分数だけを増やしたい場合にチャージ形式で追加が可能。しかも、期限がないので無駄にならないのは新しい形態だ。
発信のかけ放題、通話の録音・文字起こし含めたフル機能を利用するには、かけ放題プラン(1ヶ月3,300円)に入る必要がある。
電話代無料(別途通信は必要)・通話録音や文字起こし、通話記録ダウンロード等の機能が利用出来て3,300円は、考え方によっては安いと判断出来る。
普通、3,300円を高いと感じる人が多いと思うが、現状の電話の契約・利用方法によっては決して高くない。それよりも多数の付加価値がついてこの金額に驚きを感じるくらいだ。
金額の妥当性の確認
「コネクト」のかけ放題プラン(1ヶ月3,300円)が有する機能と他のサービスを比較してみる。
電話かけ放題
LINE等とは異なり、通常の電話として発着信が出来るので、キャリアのかけ放題プランと同様の機能だ。
法人契約としての3大キャリアのかけ放題は1,700~1,800円/月
個人契約であれば、ドコモ:2,420円、au:1,980円、ソフトバンク:2,700円/月 となる。
「コネクト」のかけ放題プラン(1ヶ月3,300円)の半分に相当する。
音声録音
自動で発着信を録音するには、法人限定であるがキャリアのサービスを利用することが出来る。
ドコモ:550円、au:550円、ソフトバンク:400円
電話かけ放題に追加すると、「コネクト」のかけ放題プラン(1ヶ月3,300円)の三分の二に相当する金額。
文字起こし・音声紐づけ・記録のダウンロード、リンク化
通話を自動で文字起こしまで行って、チャット形式に表現してくれるアプリは現状ないため、ここは「コネクト」の付加価値となる。
手間をかけて音声メモアプリと音声変換アプリなどを利用して文字起こしをすることも可能ではあるが、手間すぎてやらなくなるのがオチ。
文字起こし・音声紐づけだけでなく、その記録をダウンロード出来たり、リンク化してメールで相手に共有する機能までついている。
月1,000円以上してもおかしくない機能である。
「コネクト」のかけ放題プラン(1ヶ月3,300円)は高くない
そもそもキャリアサービスを利用して通話無料・音声録音を行っただけで月2,000円以上のコストがかかる。
差額1,000円程で「コネクト」の付加価値となる「文字起こし・音声紐づけ・記録ダウンロード・リンク」までを含めて3,300円/月という金額感は、絶妙なラインの金額設定だろう。
安すぎはしないが、高すぎもしない。
3,300円/月で仕事・生活のあり方に革新をもたらすのであれば、安いとも思えるだろう。
チャットを活用したサポート体制
「コネクト」では、チャットボットを使った問い合わせ窓口を持っている。
ちょっとした不明点や電話するほどでもない疑問など、気軽に確認できるのはありがたい。
この窓口がプラン関係なく利用出来るのは、アプリのサポート面で付加価値が高い。
「コネクト」は業務生産性を向上させる新たなツール
企業では社員の業務生産性を上げるために、オフィス環境を整えたり、やり方を見直したり、ITツールを活用したりと、色々な試行錯誤が繰り広げられている。
「コネクト」は、そのような業務の生産性を向上するツールの1つと言って過言ではない。
・会議室の椅子を取っ払う
短い時間で要点だけを議論した会議が期待できる
・事務所内をフリーアドレス制
部署という壁を取っ払い、その時の業務内容・チームでの情報共有の効率化を図る
・WEB会議の活用
場所という制約を無くし、誰でも必要な時に疑似対面で打ち合わせや会議が出来る
・通話録音、文字起こしアプリ
電話とセットだったメモを排除、言った言わないの問題の回避、電話があればどこでも振り返りが出来る環境
主な業務生産性向上の手段としても利用価値が期待できるアプリ。
まずはフリープランにて新たな付加価値を体感してみて欲しい。
インストールはこちらのリンクから可能なので、気になる方はアクセスしてみて欲しい。