WEB上にあふれる情報の発信媒体が、文字から映像に移り変わっている。そして、従来はテレビや新聞等の専門メディアが情報発信を行うだけだった状況が、今や個人が多種多様な情報を発信することが可能になった。誰でも簡単に動画を作成したり発信することが出来る人類皆動画イジイジ時代の到来だ。そんな時代だからこそ「あると便利なもの」 が動画変換ツールである。
動画編集を経験したことがある人ならわかると思うが、
・使いたい素材のファイル形式が違う
・素材のファイルサイズを小さくしたい
等、「素材となる動画」に手を加えたい場面がやってくる。そこで必要となるのが「動画変換ツール」だ。
今回、Minitool社さんより「MiniTool Video Converter」という製品を使う機会をもらった。出来ること・使い勝手をレビューする。誰でも手軽に使えるわかりやすいツールでありながら、無料版で満足できる機能を持っているし、有料版の価格も安価。「動画変換」に課題を抱えているひとは是非参考にして欲しい。
MiniTool Video Converter とは
動画ファイルを様々な大きさ・画質・拡張子などに変換することが出来るツールである。主な機能は下記。
- 解像度の変更
- 画質の変更
- 拡張子の変更
- 音声のみ抽出
- 画面の録画
動画変換ツールに求める機能がちゃんと網羅されている。これだけであれば、他のソフト・ツールと大差がないのでは?と思うところだが、MiniTool Video Converterの差別化ポイントは、変換する際に選べる解像度・拡張子などの種類が豊富であることと、一括で複数ファイルを変換することが出来るところにある。WEB上のオンライン変換ツールなどでは出来ない「細かいところに手が届く」ソフト・ツールである。
以降で各機能の使い方と使い勝手をまとめる。
解像度・画質の変更
※各機能の使い勝手は、本ブログの別記事に掲載している動画を使って行う。
MiniTool Video Converterでの解像度・画質変更は非常にシンプルな手順である。
①起動直後の下記画面にて赤枠で囲った「ビデオコンバーター」を押下し、画面中央に変換したいファイルをドラックするか、エクスプローラーから選択する。
②ファイルをセットすると、変換条件(下記イメージの赤枠)が表示される。
条件をいじりたい場合は、緑枠で囲ったボタンを押下することで、条件変更が可能になる。
下記イメージの通り、解像度の選択が可能になる。今回はファイルサイズを下げる目的で640P 960×640 を選択してみる。
条件を変更後、元は14.8MBあったファイルサイズが、6.36MBに変更される見込みとなった。
③ここまで設定出来たら、最後に変換ボタンを押下すれば変換開始・完了となる。
変換後のファイルをプロパティで確認すると、想定より小さい4.59MBまで縮小された。
この通り、非常に簡単な手順で解像度・画質の変更が可能となる。
拡張子の変更
拡張子の変更は「解像度・画質の変更」と途中までは同じである。
①・②の手順は同じで、下記条件を変更する小画面の左側に表示されている拡張子を選ぶ(赤枠内)。
下記の通り変換後がAVIに変わっているので、変換を押下して完了。
変換後のファイルをプロパティで確認すると、しっかり拡張子がAVIになっている。
拡張子の変換も超簡単。
音声のみ抽出
音声のみの抽出も「解像度・画質の変更」と途中までは同じである。
①・②の手順は同じ。「音声タブ」を押下し音質を選んだら、「変換」ボタンで完了である。
変換後のファイルをプロパティで確認すると、しっかり拡張子がMP3になっている。
音のみへの変換(コンバート)も超簡単にできる。
MiniTool Video Converter という商品名称が物語る通り、ファイル変換を非常に簡単に行えるツールである。初めて使う人でも直感的にわかる操作感が素晴らしい。
画面の録画
画面録画はタブを切り替えることで利用が可能。
下記イメージの通り、「スクリーンレコーダー」を選択し、表示される「クリックして画面を録画」を押下することで、レコーダー機能が立ち上がる。
レコードする範囲を自分で決めるか、フルスクリーンで録画するかを選び、「再生ボタン」を押下すれば3秒後に録画がスタートする。
下記が実際に録画した「ワードに文字を書き込んでいるだけの動画」である。
録画が完了するとファイルが表示される。失敗した場合は選択して削除をすればOK。問題ない動画が撮れた場合は、左下のファイルマークを押下すれば、保存先のエクスプローラーが起動する。
下記が実際に録画したファイルである。
スクリーンレコーダーとして、これ以上簡素化することはないだろうと思えるほどシンプルでわかりやすい動きである。
動画編集
動画変換ツールなのにタブには「動画編集」の文字がある。
これはMiniTool Video Converterではなく、同メーカーの別ツールである「MiniTool MovieMaker」という動画編集ソフトのアナウンスが表示される機能である。既に「MiniTool MovieMaker」をインストールしている場合は、ソフトが立ち上がる。
ショート動画であれば無料版で無制限に動画編集が出来るので、MiniTool Video Converterと一緒に使えば簡単な編集作業であれば事足りる環境が出来上がる。
無料版と有料版の違い
MiniTool Video Converterの無料版と有料版の違いは、別途機能が付いてくるダウンロードに関することがほとんどである。
動画のファイル変換であれば、まずは無料で試してみて、一括で複数ファイルの変換・ファイル品質を高めたいような場合に有料版を使うようなイメージで良いだろう。
MiniTool Video Converter の総評
誰もがすぐに操作出来る「わかりやすさ」がMiniTool Video Converter最大の売りだと感じだ。一切事前にマニュアル・手順書を見ることなく、目的の操作・結果を得ることが出来た。「変換」に特化しているからこそ実現できる使い勝手。
無料版だけでも変換に関しては必要十分と感じる程なので、まずはインストールしてみて使ってみることをお勧めしたい。無料版の利用に際し、個人情報・メールアドレスなどの登録は一切不要なので、気軽に試せるのもありがたい。気になった方は下記URLリンクから実施してみて欲しい。
それでは、良き動画変換生活を!!