掌(手のひら)に汗をかきやすく、悩んでいる人に向けての事例情報として手汗治療を記録に残す。
2023年6月に保険適用が認められた「手汗用の外用薬」が登場した。
久光製薬が開発した原発性手掌多汗症治療剤「アポハイドローション20%」という名称で、1日1回就寝前に手掌に塗布することで効果を発揮する外用薬である。
手汗歴(意識してから)30年の手汗マスターが、この治療薬を使用してみた結果として、どれだけの効果を実感出来たかを記録として残す。
手汗に悩む仲間全員の参考になれば幸い。
今回は投薬60日(2ヶ月)経過の記事となり、私自身の投薬効果の結果をまとめる。
結論は
投薬をし続ければ手汗は減少する。しかし、投薬を止めると効果も減少する。
である。
手汗の治療法とアポハイドローション20%の概要
- 日本初の原発性手掌多汗症治療剤
- 1日1回、就寝前に適量を両手掌全体に塗布することで効果を発揮
- 国内での試験において効果が検証された
- 皮膚の炎症・口渇などの副作用のリスクはある
となり、手汗治療の中では非常に手軽に試すことが出来る方法。
4週間程投与し続けることで、発汗量が50%改善する事例もあるようで、効果を期待したくなる塗り薬だ。
「アポハイドローション20%」の使い方
私は久光製薬の「アポハイドローション20%」の使い方冊子にある説明通りに行っている。
寝る前に塗るだけの治療法。
非常に簡単な方法だが1点だけ注意する必要がある。
「アポハイドローション20%」を塗った手で目をこすってはならない!
睡眠中だと無意識にこすってしまう可能性があるので、私は綿手袋をして就寝している。
正直ちょっとうざったくて寝苦しい感じはするけど、目の安全を確保するためと思えば我慢できる範囲。
投薬開始前と1ヶ月経過の比較
写真で手汗を表現するのは難しいのだが、記録を残さないと効果が証明できないので、投与前の掌(手のひら)を載せる。
少しでも手汗っぷりが分かりやすいように、ライトの光を当てたイメージとなる。
投薬開始前
全体的に神々しく輝いている。掌だけでなく指も手汗がすごいので、全体が手汗まみれである。
30日(1ヶ月)経過
掌の赤身(体温)は同じなのだが、確実に汗をかきにくい状態に変化している!
30日(一ヶ月)経過の時点で、
これは確実に効果有り!!
と言っていい状態になった。
もちろん、過ごしている場所・気温によるのだが、今まで100%手汗まみれだった暑い屋外にて、手汗をかいていないときがある。
意識の変化も大きく、今までは何をするにも手を使う際に手汗を意識したのだが、現在はその頻度も思い返すと減っている気がする。
手汗民にしか伝わらない表現化もしれないが、投薬1ヶ月でここまでの変化を手に入れた。
60日(2ヶ月)経過
状態は1ヶ月経過時点と大きな変化はない。
ここまで使っていると、「今日は寝る前に塗るのが面倒」・「出張先に持っていくのを忘れた」という理由で投薬しない日も出てきた。
それでも1ヶ月経過時点と同じ状態なので、効果が維持していると思うことは出来る、
ただ、考え方を変えると、これ以上の改善を望むのは難しいということでもある。
確かに手汗を意識する機会・タイミングは減った。
しかし、手汗が出始めたらそのままかき続ける。
完全なる治療にはならないことを実感。
それでも頻度が減るだけでもかなり助かるので、私のような手汗民には一度試してみる価値は有りと伝えたい。
投薬をし続けるよりもピンポイントでの使用が吉
薬が切れたタイミングでお医者さんに相談した。
- 確実に手汗の頻度は減ってきている。
- 投薬は一生続けなければ、また元に戻るのか?
という内容だ。
それを受けてのお医者さんの返答内容は
- 常に抑制したいのであれば投薬し続ける必要があるが、完全に手汗を無くすことは難しい
- 効果があることが実感出来たのであれば、手汗をかきたくない日の前日に投薬するという柔軟な対応も有り
これが一つの事実。
絶対に治るとは思っていなかったが、想定していたよりも効果が薄い・持続性が無いことは残念な結果だった。
毎週1,000円弱の経済的負担もあれば、寝る前に必ず塗り込み布手袋をして目を守るというルーティーンも結構つらい。
そうなると、確かにお医者さんの言う通り、「手汗を抑制したい前日のみ投与」が現実的な付き合い方なのかなと私は結論付けた。
ただ、「手汗を抑制したい前日」=「そんなの毎日だよっ!!」という感情もある。
2ヵ月利用してみて、継続で効果が出ることは確認できたので、今後は少し投薬頻度を減らしてみての推移を確認しようと思う。
手汗民同士への参考情報になればと思い、今後も経過記事はタイミングをみてアップしていく。