ミニPCは2025年の年末までに買うべき! この理由は明確であり、私の感覚論ではない。
パソコンを構成する各パーツの不足・急激な値上げが止まらない
これまで「もう少し待てば安くなる」と言われ続けてきたPC市場だが、その前提は崩れてしまった。
少し前と比べ、同じ性能のPCを同じ価格で買える可能性は極めて低い時代に突入しつつある。
今後、値上げが必須のパソコン市場において、ミニPCもその例外ではない。
本記事では、長く使える高スペック・高コスパのおすすめミニPCを紹介するので、購入を検討している人は是非参考にして、必ず年末までに注文をして欲しい。
PC価格はもう下がらない。最大の原因は「メモリ」
まず押さえるべき事実として、今起きているパソコンの価格上昇は一時的なものではない。
最大の要因は、メモリ価格の高騰だ。
- DDR5への本格移行
- AI・サーバー向け需要の爆発
- 半導体メーカーの供給調整
これらが重なり、メモリ価格は長期的な上昇局面に入っている。
メモリはPCコストの中核部品。価格が下がっても、以前の水準には戻らない。
「待てば安くなる」が通用しない状態になってしまった。
ミニPCも例外ではない。すでに値上げは始まっている
これまでミニPCは、
- 高性能なのに安い
- ノートPCより圧倒的にコスパが良い
- デスクトップの代替になる
という立ち位置で人気を集めてきた。
しかし2025年後半から状況は変わった。
- 同スペックで価格が1〜2万円上昇
- メモリ容量が減らされる
- 下位CPUへの置き換え
こうした「静かな値上げ」がすでに始まっている。今後どうなるか。
・価格据え置きでスペックダウン
・スペック据え置きで値上げ
どちらに転んでも、今が一番条件がマシなタイミングであることは間違いない。
それでも今、ミニPCを選ぶべき理由
「価格が上がるなら、ノートPCでもいいのでは?」そう思う人もいるだろう。それでも選ぶべきはミニPCだと言いたい。
使い勝手・寿命・総コストでミニPCが勝る
具体的な説明をこの後で行う。
理由① ノートPCより“確実に長く使える”
ノートPC最大の弱点はバッテリーが必ず劣化すること。
- 2〜3年で体感できる劣化
- バッテリー交換不可、または高額
- 膨張・発熱リスク
結果、性能は十分でも買い替えを迫られる。
一方、ミニPCにバッテリー劣化は存在しない。
AC駆動前提だから、5年・7年使用。なんなら10年だって使用可能であると私は思っている。
長期利用前提なら、ミニPCの方が圧倒的にコスパが高い。
理由② 同価格帯なら「性能の余裕」が別次元
同じ10万円前後でも中身は違う。
- ノートPC:省電力CPU・冷却制約あり
- ミニPC:デスクトップ寄りのCPU・余裕ある冷却
結果として、
- 処理落ちしにくい
- ファンが回り続けない
- 高負荷作業が安定
ミニPCの方が、「CPUの性能を発揮しやすい」・「使っていてストレスが出にくい」と言える。
毎日の作業・趣味での利用であれば、この差は確実に効いてくる。
理由③ 周辺機器を自由に選べる=作業効率が段違い
ノートPCは「一体型」であるがゆえに制約が多い。
- 画面サイズ固定
- キーボード変更不可
- 姿勢が固定される
ミニPCは違う。
- 好きなモニター
- 好きなキーボード
- 好きなマウス
作業環境を最適化できる。
長時間作業では、生産性も疲労度も明確に差が出る。
もちろん、ノートパソコンも外付けで周辺機器を取り付ければ同じだが、であれば最初からミニPCで良いということだ。
理由④ 故障時のリスクが小さい
ノートPCは一箇所壊れると全停止だ。
- 画面
- キーボード
- バッテリー
ミニPCは分離構成。
- モニターが壊れても本体は生きる
- キーボード・マウスは即交換
- SSD・メモリも交換可能
リスク分散できるのが、ミニPCのメリットだ。
理由⑤ 「場所を取らない」はノートPCだけの特権ではない
「ノートPCは省スペース」・「ミニPCは小さくても据え置きで邪魔」
これは大きな間違い。ミニPCは、
- VESAマウントでモニター裏に設置
- デスク上に置いても邪魔にならないサイズ感
常設前提なら、ミニPCの方が実は省スペースでスッキリする。出しっぱなしで使うPCなら、ノートPCである必要はない。
だからミニPCをおすすめする
- ノートPCは「持ち運び前提」の道具
- ミニPCは「据え置きで長く使う」道具
今回のテーマは、長く使える高スペック・高コスパPCを今のうちに買うこと
その条件に最も合致するのが、ミニPCなのである。
2025年末までに買うなら「この条件」は外すな
ここは妥協してはいけない。長く使うなら、最低条件は以下だ。
- CPU:Ryzen 7 / Core i7 クラス以上
- メモリ:32GB(最低16GB)
- SSD:1TB以上
- 映像出力:4K×2以上
- USB4 / Thunderbolt対応
この条件を満たせば、2025年購入でも2030年まで、何なら2035年まで使い続けることが出来る可能性がある。
今選ぶなら、このミニPCで間違いないというおすすめメーカー・機種を以降で列挙する。
MINISFORUM|老舗ブランドの安心感(私も利用中)
MINISFORUM UM870 Slim
1年前と比較し、セール時でも1万円以上値上げしてしまった機種ではあるが、スペックとコスパのバランスは健在。
軽い動画編集やゲームは余裕でこなせる性能。
私自身、ちょうど1年利用した状態となるが、何不自由なく使えていて、買って良かった逸品と言い切れる。
MINISFORUM UM790 Pro
上記UM870 Slimの上位機種である。UM870 Slimが値上がりしたことで、 UM790 Proとの価格差が縮まった。AMD Ryzen 9 7940HSの方がシングルコアの処理が高いため、より高性能を求める人にはUM790 Proの方が性能的コスパが良い。
MINISFORUM UM760Slim
ブラウジングや動画視聴がメインで、重い処理は行わないライトユーザーであれば、価格も安価なUM760Slimがおすすめ。
Ryzen 5 7640HS 搭載でメモリはDDR5 16GBなので、普通に使えるスペック。それでいてセール時には6万円近い金額で購入が可能なので、低コストでそこそこスペックを求める人には刺さる逸品。
GMKtec|価格最優先ならこれ
GMKtec NucBox K8 Plus
セール時にAmazon・楽天での割引率が高くなる機種。Ryzen7 8845HSはAI処理のAPUが搭載されているので、今後ローカルでのAI活用にも対応が可能。
K8 Plus は、拡張性と性能を極限まで追求したフラッグシップ級のミニPCである。
ミニPCでも「やれることを制限されたくない」ユーザーにとって、最適解となるモデルだ。
GMKtec NucBox K6
価格と性能をうまく両立させたミドルレンジの完成形。
安定性とコスパを両立したい人にとって、最も安心して選べる一台だ。
GEEKOM|他社よりも手厚い標準3年保証
GEEKOMは3年保証を強みとしている。他メーカーが1年程度の保証なので、3年は確かに手厚い。
GEEKOM A8
Ryzen 7 8745HS・16GB DDR5メモリ・1TB SSDというスペック。メモリ16GBが少し心もとないが、一般的な利用用途であれば全く問題にならない。
Amazonでは割引クーポンを発行していることも多いため、ちょくちょくチェックして最安値での購入を狙いたい。
GEEKOM A6
A6 は、セール時の値引き率が高く、コスパに優れた実力派モデル。過去のセールでは15%以上の割引が実施され、値下げ幅が大きいのが特徴。セール時に買うことで圧倒的なコスパを発揮する。
まとめ:ミニPCは過去最安ではないが、買うなら今
- PC価格は下がらない
- メモリ価格は戻らない
- ミニPCのコスパは確実に悪化する
2025年末までが分岐点になりそうな雰囲気。今まさに買い替えを検討している人は、今が買い時。
既存PCがそろそろ古くなったという人は、前倒しで購入も一つの選択。
壊れてから買うスタンスは、最悪の場合「ものすごく高いタイミングで購入」となってしまうかもしれない。
ボーナスを受け取って余裕がある人は、決断の時である。
それでは、良いミニPC選定・購入生活を!!






