スーツに合うリュックとして、様々な製品をレビュー・おすすめしてきた私が言うのもなんだが、王道メーカーのリュックが他人と被りまくる状態になってきた。
Evoon・MILLET・無印良品・Colemanなど、都内の電車移動で同じリュックを見つける機会が本当に増えた。私が後ろを歩いていて、追い抜かなければならない時は、何とも言えぬ視線と気まずさを感じることもある。
ビジネスカジュアルが一般化し、リュックを背負うことに違和感が無くなった現代において、手提げのビジネスバックからリュックへの移行は必須で、利用人口が増えた故の結果である。
こうなると人とは違った個性を出したくなるところ。しかし、被りまくるリュック=人気のリュック は、使いやすい・買いやすい価格帯という理由があっての結果なので、そこを外すと使いにくい・高額なリュックになってしまう可能性がある。
そんな悩みを抱えながら「個性のある良いリュック」を探し続けた結果、最高のリュックに巡り合った。
楽器メーカー Fenderのバックパック(リュック)である。
本来はブログに書かない方が他人と被らない自己防衛になるのだが、あまりにも見た目良し・使い勝手良しの逸品だったので、自慢の意味も込めてレビューする。
リュックの買い替えを検討中の人は参考にして欲しい。
楽器メーカー Fenderのバックパック(リュック)とは
エレキギター界のトップブランドである「Fender」からリリースされているリュックで、フェンダーストラップの代名詞とも言えるモノグラム・ストラップを忠実に再現し、伝統的なデザインとトレンドを両立させたシリーズである。
音楽ファンにはお馴染みのストラップ柄がさりげなくデザインに溶け込んでおり、「あれ、それFenderの?」と気づく人には気づかれる絶妙なバランスが光る。音楽好きならニヤリとするし、そうでなくてもファッションアイテムとしての完成度が高い。

選べる3つの形状
リュックとしては3つの型があり、デザイン・容量によって選べるのはうれしいところ。
- ビジネスリュックとしても使いやすいボックス型リュック
- 大容量の荷物を収納可能なロールトップ型リュック
- 癖のないカジュアルなラウンド型リュック
それぞれ、Fenderらしいストラップデザインやタグがワンポイントになっており、個性を出しながらもやりすぎていないのが良い。私はビジネスリュック利用を目的としたので、迷わずボックス型を選択。
形状・機能性だけではなく、モノグラム・ストラップを上部の持ち手と一体化した感じで搭載してくるデザインに惹かれてしまった。
実際に使って感じたこと
1. デザイン:個性と上品さの絶妙バランス
まず、見た目が本当に良い。シンプルなブラックのボディに、モノグラムストラップがアクセントとして機能しており、いわゆる「音楽好きの浮いたノリ」にはならず、どこか上品な雰囲気が漂う。
無骨でもなく、派手でもなく、だけどちゃんと主張してくれる。それでいて「仕事でも違和感ない」という、まさに絶妙。
実際に中年が背負ったイメージが下記。私の身長は175cm。
電車での前リュックをイメージすると
大きすぎず小さすぎずのちょうどよいサイズ感であることがわかると思う。日常使いには十分な容量でもあるので、まさにビジネスリュックとして使いに適しているのである。
2. 収納力:無駄がないのに十分な容量
ボックス型ということもあり、書類やノートPCがしっかり入る。A4サイズはもちろん、15インチのPCも余裕で収納可能。
内部ポケットも機能的で、コード類や筆記用具、小物などの居場所がきちんと設けられている。
さらに、外側にもジップ付きポケットが上部にあり、下段は入り口を分けて2箇所収納できる優れもの。
背負った状態から片方の肩だけ外して、前に持ってきて取り出し操作がしやすい下段の横ポケットには社員証。
上部から開けるポケットには鍵・イヤホン・エコバック等に日に1回は取り出すものを収納。
上段のポケットには毎日使うことはないが、何かあったときにすぐに取り出したいアイテム(薬やウェットティッシュなど)を収納している。
収納の仕様は下記の通り
メイン開閉:ダブルファスナー式
内装:メッシュファスナーポケット×2
クッション材入ベルクロポケット×1
前面:上部ファスナーポケット
・オープンポケット×1
・ファスナーポケット×1
下部ファスナーポケット
・オープンポケット×1
・メッシュファスナーポケット×1
・ファスナーポケットx1
背面:ファスナーポケット×2
側面:オープンポケット×2
前面だけで日々歩きながら or 出先で取り出して使うものが収納しきれるので、本当に便利である。
3. 背負い心地:柔らかすぎず、硬すぎず
背面とショルダーストラップには厚めのパッドが入っており、長時間背負っていても疲れにくい構造。
ストラップの裏側が滑りにくくなっているので、肩からズレにくく、安定感がある。
ストラップの長さを調整する部分も背負っている時にズレることもなく、リュックとしての完成度も普通に素晴らしい。
CORDURAナイロンを使った生地も期待通り頑丈で型崩れも少ない。マジで欠点が無い。
気になる点
完璧に見えるこのリュックだが、あえて気になる点を挙げるとすれば、販売ルートが限られていること。
Fender公式サイトか、一部のセレクトショップ・楽器店でしか取り扱いがないため、実物を試着するのが難しい。
また、価格帯は一般的な量販リュックよりは少し高め。ただ、それを差し引いてもコスパは十分に高いと感じている。
まとめ:こんな人におすすめ
- 通勤で“人と被らない”リュックを探している人
- ビジネスでも浮かない、でもちょっと遊び心のあるデザインが好きな人
- 音楽・ギター好きで、さりげないFender要素を身に着けたい人
「被らない」「使いやすい」「カッコいい」
この三拍子を探している人にとって、Fenderのバックパックはかなり“刺さる”アイテムだと思う。
私自身、今まで使ってきたどのビジネスリュックよりも“気分が上がる”という点で、このリュックを選んで本当に良かったと思っている。
もちろん機能性に何ら不満がないのでこの気持ちであることは言うまでもない。
今のところ、このリュックを背負っている人に遭遇はしていない。もし見つけたら今までと違い「こだわりを持って使っている」のかもしれないと想像し、親しみを感じるかもしれない。
ただ、あまりにも被りまくるのは、それはそれで嫌なので、販路が限られるというデメリットも私にとってはメリットになりそうだ。
ギター・ベース好き・音楽好きの人に自慢したくて記事にした。響いちゃった・刺さっちゃった人は、是非手に入れてみて欲しい。
モノグラム・ストラップが白黒になっている色違いもクールでオシャレ。
それでは、良きリュック生活を!!