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【比較レビュー】GMKtec K8 Plus vs UM870 Slim|Ryzen 7+Radeon 780M搭載ミニPC、どちらを選ぶべきか?

2025年5月7日

2024年以降、ミニPCのコスパがすごい。特にRyzen 7+Radeon 780Mを搭載した高性能ミニPCが各社からリリースされており、何を選んだら良いのか迷うほどである。
その中でも直近でリリースされた「GMKtec K8 Plus」が注目の逸品!!
私自身が高コスパと判断し購入・実際に利用している「MINISFORUM UM870 Slim」と比較すると、性能UP・コスト安で選ばない理由が無いほどである。

同系のCPU・GPUを搭載しながらも、細部に違いがあるため、本記事では実機所有のUM870 Slimユーザー視点で、両機種のスペックや特徴を比較し、最終的にどちらがどのようなユーザーに適しているかを考察する。

GMKtec K8 Plus とは

AMD Ryzen7 8845HSを搭載した高性能ミニPC。8コア16スレッド、最大5.1 GHz動作の高性能CPUと32 GBの大容量メインメモリ、1 TBのM.2 PCIe 4.0 高速SSDを搭載。HDMIとDisplayPort、USB4端子を組み合わせて最大4画面同時出力に対応。Radeon 780M(内蔵GPU)搭載で軽いゲームだけではなく、動画編集などのクリエイティブな作業も余裕でこなす性能を持っている。

また、外部GPU接続に対応したOCuLink端子を搭載しているので、GPUを使用するAIの処理能力やゲーミング性能を大幅に拡張することが可能。

ミニPCに求める性能・拡張性を全て備えた逸品と言って良いだろう。

GMtecはAmazonよりも楽天市場でのキャンペーンの方が安価になるパターンが多いようだ。

MINISFORUM UM870 Slim とは

「Zen 4」アーキテクチャを採用した「AMD Ryzen™7 8745H」を搭載、8コア16スレッドを提供、最大周波数は4.9GHz。効率的なマルチタスク処理を実現し、快適なオフィス作業体験を提供。

Radeon 780M(内蔵GPU)は、12CUのグラフィックス処理ユニットを搭載し、最高周波数が2600MHz。軽いゲームや画像編集、ウェブサイト閲覧や動画視聴、プログラミングやオフィスソフトの利用など幅広く活躍可能。

GMKtec K8 Plusと比較し、外付けでGPU接続を可能とするOCuLink端子を搭載していないことが大きな差である。ミニPC単体の性能に大きな差は無いと思って良い。

スペック比較

項目GMKtec K8 PlusMINISFORUM UM870 Slim
CPURyzen 7 8845HS(8C/16T, 最大5.1GHz)Ryzen 7 8745H(8C/16T, 最大4.9GHz)
GPURadeon 780M(RDNA3, 12CU)Radeon 780M(RDNA3, 12CU)
メモリ32GB DDR5-5600(最大96GB)32GB DDR5-5600(最大96GB)
ストレージ1TB M.2 NVMe(PCIe 4.0、最大8TB)1TB M.2 NVMe(PCIe 4.0、M.2デュアル)
映像出力HDMI 2.1、DP 2.1、USB4(8K対応)HDMI 2.1、DP 1.4、USB4(8K対応)
USBポートUSB4×2、USB 3.2×2、USB 2.0×2USB4×1、USB 3.2×2、USB 2.0×2
有線LAN2.5GbE×22.5GbE×1
無線通信Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
サイズ約127×132×58mm約127×127×51mm
OCuLink端子
OSWindows 11 ProWindows 11 Pro
実売価格7.5万円前後(2025年5月時点)7.9万円前後(2025年5月時点)

CPUの違いは、ざっくり8845HSがAI処理有り、8745HがAI処理無しだと思えばOK。AI処理に関しては、有って損はないが、現時点でPCのローカル処理を求めるソフト・環境が少ないのも事実。

USB4が2口あること、OCuLink端子があることが拡張性として「GMKtec K8 Plus」の方が優位であることがわかる。


UM870 Slimを使って感じる利点

1. 安定した冷却性能と静音性

実際にゲームや軽い動画編集で使用しても、ファンの音は非常に静か。長時間の使用でも問題なく安定している。

2. 必要十分な拡張性

デュアルM.2スロットや最大96GBまでのメモリ拡張が可能で、将来的なアップグレードにも対応出来る。
USB4が1つであることだけが残念だが、HUBをかませれば問題ないので大きな欠点にはならない。

3. 信頼性の高いメーカーサポート

MINISFORUMはミニPCを流行らせた元祖だけあって、サポート体制も充実。BIOSやドライバの更新が定期的に行われており、安心して使用出来る。


K8 Plusのスペック面での注目点

1. USB4ポートを2つ・OCuLink端子を搭載

USB4が2ポート・外付けGPUの接続が可能なので、拡張性は抜群に良い。外付けGPUを保有していたり、接続機器が多い人にはうれしいところ。

2. デュアル2.5GbEポート

LANポートが2つあるため、NAS運用やネットワーク分離など、プロ向けの構成にも対応。

3. 高いコストパフォーマンス

同等スペックのUM870 Slimより現時点で5千円程度安価で、コスパを重視する方に向いている。


どちらを選ぶべきか?

ユーザータイプおすすめ機種
安定性と信頼性を重視するUM870 Slim
拡張性とコストパフォーマンス重視GMKtec K8 Plus

UM870 Slimはメーカーサポートや実績のある安定感があり、安心して使える一台。

一方、GMKtec K8 Plusは最新スペックと拡張性に加えて価格面の優位性もあり、今後の活用シーンが広がるモデル。


まとめ

「GMKtec K8 Plus」と「UM870 Slim」は、どちらも高性能なRyzen+780M搭載ミニPCとして魅力的な機種である。

重視するポイント(価格/ポート構成/安定性)によって、選ぶモデルが変わるだろうが、そもそもミニPCを選ぶような玄人には価格が安く拡張性が高い「GMKtec K8 Plus」の方が良いというのが私の感想。

私自身がもし「UM870 Slim」を購入していなかったら、迷わず「GMKtec K8 Plus」を選ぶ。それくらい今一番お買い得なミニPCと言い切って良い!

ミニPCを購入検討している人は、是非確認してみて欲しい。


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それでは、良きミニPC生活を!!

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